ジョージ朝倉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は今でもわからない。
好きだと思った人と、自分とが崩れずに相容れる瞬間が、あるのかどうか。だって、惚れたら最後、ぐずぐずに壊れてしまうでしょう。そこになにがあったかなんて、忘れてしまうでしょう。惹かれる寸前に持っていた自分が、その光の前で、もろく崩れ去る。失われるそれさえ、幸せ、なのにお互いの繋がりはその瞬間に消えてしまう---。その不安と恍惚を描いているのが本作。主人公の夏芽とコウちゃんは中学生だ。名前さえつけられない感情に、制御できない想いに震えている。ふたりは、尖った才能、或いは光を失わないまま、ひとつになることなくふたりのまま、惹かれ合えるのか----。鬼才(あえてこう呼びたい)・ジ