白蔵盈太のレビュー一覧

  • 画狂老人卍  葛飾北斎の数奇なる日乗

    匿名

    購入済み

    葛飾北斎に弟子入りした常次郎が、北斎やその娘のお栄(応為)の常識外れの言動に振り回される日常。
    北斎もお栄も、とにかく絵が好き、というより、絵をかいていないと死んでしまう、みたいな感じ。
    創作かと思ったら、割と史実(伝説?)に近いとのこと。
    画狂老人卍というのも、数ある北斎の画号のひとつだそうだ。
    楽しく読めました。

    0
    2025年12月23日
  • みぎての左甚五郎

    匿名

    購入済み

    木彫りの名人左甚五郎が、宿場町を渡り歩き、泊まった宿の困りごとを解決するために木像を彫る。
    彫っている間は精進潔斎して納屋にこもりきり、決して中を覗かないでくれと言う。
    宿場町を渡り歩いていたのは、妻美弥の幽霊を探すためで、妻の死因と、幽霊になった理由が後半に明かされる・・・。

    続きも楽しみです。

    0
    2025年10月24日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんな時代小説、初めて読んだ。プロットが面白すぎる。登場人物一人一人主役級。シリーズにもしても良さそう。

    端々に描かれる心意気の痛快感。
    先の読めない展開。
    ボスは何となく想定できたけど、最後にあのお方が。また、そこに張られていた伏線は時代劇のドラマ好きな自分が気づけなかったのは、悔しいけどやられた!

    今回も、歴史トリビアと人情を、エンタメ(ストーリー)を楽しみながら味わえる。

    ・永代橋は、町衆が負担して共同で支える橋だった
    ・契約書の中の細かい文字での詐欺
    ・全く最近の御公儀はいつもそうじゃ。弱き者はいつも虐げられる
    ・行き場を失った鬱憤を誰か顔の見える相手にぶつけぬことには、腹の底か

    0
    2025年09月21日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の棒手振りの八五郎が愛すべきキャラクターでよい。設定はよくある時代劇のモチーフであるが、ハラハラドキドキの展開であっという間に読めた。楽しく読めるエンターテイメント。この著者の他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年06月10日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても面白かったです。著者は、いつも面白いタイトルの本を書いていますが、内容は史実に則ったわかりやすいものばかりです。
    今回の作品は、フィクションではありましたが、本当にうまく作られているなと感心しました。

    話は、江戸中期。吉宗の治世。
    主役は、深川で棒手振り(天秤担いで野菜売り)をする八五郎。何の取り柄もなく、影が薄いのが特徴。
    まわりに住む人たちは、皆いい人ばかり。
    隣に住む侍崩れの雲井源次郎。
    思いを寄せる浜乃。その父藤四郎。
    親方の辰三。
    たまに出現する旗本の三男坊新さん。
    また、八五郎は定回り同心(犯罪の取締役)の村上典膳に情報屋として雇われている。

    実は、これらの人々は皆裏の顔

    0
    2025年03月15日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あー面白かった!

    その一言に尽きる

    大好きな作家さんの一人、白蔵さんの小説だけに、期待値マックスでしたが、予想を裏切らない、痛快で、しんみりする人情味も味わえ、大満足だった

    主人公の八五郎は影が薄い、という現代でもネガティブな特性の持ち主であるが、その特徴を活かして次々と悪事を働く侍や商人の秘密を暴いていく

    深川という下町の人情もその解決に一役かうところが白蔵さんの小説らしい

    人はそれぞれに役割があり、その特性を活かす事が出来れば、自分では思いもつかない大きな事をやってのけるのだ、というメッセージを読み取った

    0
    2025年02月01日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    とにかく面白い。これまでの時代小説とは明らかに一線を画す作品だと思う。極上のエンターテイメント作品だと思う。二重三重に張り巡らせた設定はさすがと思うし、何より台詞回しがいい。この作者は相当の手練れであることは間違いなく、これからの作品は全て必読かと強く思う

    0
    2025年01月28日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    舞台は江戸時代、徳川吉宗の時代である
    しかし、この小説は非常に読みやすく、ミステリー小説のようである
    しがない棒手振りの主人公がその影の薄さを活かして真相を暴いてしまう
    伏線回収も綺麗で最後のオチも良かった
    正直期待せずに読んだが、非常に面白かった

    0
    2025年01月27日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    私の師匠から気楽に読める面白い本があると言われ、手に取った。帯に「こんな物語は初めて読みました!」と書いてあり、ワクワクしながら読み始めた。

    時代物でありながら、平易な文章であり、それでも文章には惹きつけるだけの魅力のある表現たった。
    内容も面白い。影の薄い八五郎のキャラクターも好感が持てる。仄かに恋心を寄せる浜乃、浜乃の父藤四郎、隣の浪人雲井源次郎、辰三親方、長屋の住人それぞれに裏の顔があるのも面白い。

    そして八五郎の正体も実は・・・
    しかし、最後には徳川吉宗まで出て来た。
    全ての章が「実は・・・」で、その副題に意味があった。これシリーズにならないかなぁと思った。

    0
    2025年01月09日
  • 関ケ原よりも熱く 天下分け目の小牧・長久手

    匿名

    購入済み

    副題「天下分け目の小牧・長久手」とあり、作者さんが「はじめに」と「あとがき」で
    「小牧・長久手は誰が天下人になるかを決める戦い」だと仰っているけれど、
    話は合戦そのものだけを描いたものではなく、
    織田信長が斃れた本能寺の変からスタートして、
    織田家の跡目相続の話が
    要は信長の息子たちの不甲斐なさのために、
    羽柴秀吉VS徳川家康に集約していくところや、
    「合戦に勝ったのは家康だが、戦いに勝ったのは秀吉」
    という結果になったことが
    秀吉と家康の交互の独白によって、わかりやすくかつ面白く書かれていました。

    #タメになる

    0
    2024年08月11日
  • 義経じゃないほうの源平合戦

    ネタバレ 購入済み

    朝廷と一線を画す武士の時代を確立した源頼朝(源義朝三男)と、類稀なる戦術家義経(九男)兄弟の間に挟まれて、イマイチパッとしない六男蒲殿範頼を語り手にした珍しい源平合戦記。
    実はあまり期待しないで読み始めたのだけど、敵の平家などより、冷徹な兄と、無邪気な弟の板挟みになって翻弄される凡人(?)ゆえの苦悩が描かれていて、後半になるほど引き込まれました。
    部下の天野遠景が優しい(^^)あと、犬のようなと表現される義経が好みかも(^o^)
    しかし、戦に兵糧は大事^^;

    0
    2024年02月09日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    どこかの時代劇でみたような 誰かの落語で聞いたような それでいて飽きることなく次々とページをめくらされる とても楽しい時間でした 

    0
    2025年10月25日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    まだ出会っていない面白い作家さんを探し、本屋でジャケ買い。
    これは今までにない視点(ヒーロー?)の話かも!
    先読み、伏線、回収、一捻り、全貌となかなかに楽しい時間でした。
    八五郎、いいぞ!

    0
    2025年09月01日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    時代小説初めて読んだけどめちゃくちゃ読みやすかった。ハラハラドキドキで一気に読めちゃう。まわりみんな重要人物かい!

    0
    2025年08月06日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    人にはみな裏の顔がある、という話。
    主人公は小心者で他者を思いながらも、自己愛があり時には誰かを傷つける事を考えたりもするごくありふれた人間味のあるキャラクター。
    そんな彼が関わっていく人々の裏の顔を知ってしまい、正体を知るが故に翻弄される。展開的にはドカンと目新しい何かがある訳では無いが、こんななろう系みたいな展開の時代物もあるんだなぁと新鮮な感じで読んだ。わりと軽く読める。

    0
    2025年07月15日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    裏長屋に住む棒手振りの八五郎を狂言回しに、江戸の裏社会で暗躍する者たちを描く。辻斬り、義賊、公儀御庭番が同居する長屋って……落語以上に豪華なキャスティング(笑)。時は八代将軍・吉宗の治世。幕府重臣の職をいいことに、悪逆の限りを尽くす者どもを、片や隠密影同心が、片や公儀御庭番が追う一方、亡主の仇討のために辻斬りに身をやつした浪人が一所に集まる筆運びの良さ! 最後はまさに暴れん坊将軍さながらの大団円でスッキリ。八五郎にも、彼の類まれな異能を生かして、公儀御庭番に就職してほしかったな。

    0
    2025年06月06日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    最初は立て続けに秘密がある人物が出てきて稚拙なアニメみたいと思ったけど、中盤からみんなが重要人物で逆に面白くなってきた(笑
    江戸ものあるあるで名前が読みにくかったけど、最終的に影の黒幕が誅せられて良かった。
    このメンバーでまた続きが読みたいな。

    0
    2025年05月18日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    時代モノが苦手な人にこそ読んで欲しい。小難しいことはわからずとも、深く考えず楽しめます。スピード感ありさくさく読める!登場人物の裏の顔が絡み合い、ドタバタの展開が面白かった。

    0
    2025年05月03日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    難しいことを考えずに楽しく読んだ。歴史小説に馴染みがない人でも、気軽に読めると思う。

    ひとつ注意点があるとすれば、登場人物の名前が難しい。最初の登場の時にしか振り仮名がついていないので、ちゃんと覚えておこう。

    最終的に個性的な登場人物の布陣がばっちり決まるので、続編を期待したくなるが、どうなんでしょうね。

    0
    2025年04月20日
  • 実は、拙者は。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    運の悪い主人公の周囲で、隣人町人の裏の顔が次々明らかになり、江戸を揺るがす事件に巻き込まれていく痛快時代小説。最後はバカ殿志村けんが頭をよぎる。

    0
    2025年04月19日