あらすじ
鎌倉なんか、来るんじゃなかった。蒲御厨で静かに暮らしていた範頼は、命の危機を感じて頼朝のもとへ来るも、会って早々、兄の怒りに触れ言葉も出ない。ちくしょう、怖すぎるだろ、この兄さま。打倒平家に燃え勇猛果敢に切り込んでいく弟の義経を横目に、兄への報告を怠らず、兵糧を気にする自分の、なんと情けないことか。頼朝と義経、二人の天才に挟まれた平凡な男、源範頼の生きる道。
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朝廷と一線を画す武士の時代を確立した源頼朝(源義朝三男)と、類稀なる戦術家義経(九男)兄弟の間に挟まれて、イマイチパッとしない六男蒲殿範頼を語り手にした珍しい源平合戦記。
実はあまり期待しないで読み始めたのだけど、敵の平家などより、冷徹な兄と、無邪気な弟の板挟みになって翻弄される凡人(?)ゆえの苦悩が描かれていて、後半になるほど引き込まれました。
部下の天野遠景が優しい(^^)あと、犬のようなと表現される義経が好みかも(^o^)
しかし、戦に兵糧は大事^^;