中沢俊介のレビュー一覧
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スリラー小説を得意とする作家が書いたともあって、犯人が誰かわからないまま殺人事件が進んでいく、というなかなか他のコミックスでは見られない展開でとても新鮮。デッドプールじゃなければ本当にスリラー作品になったかもしれないが、そこはデッドプール。コミカルさを楽しみながら安心して読むことができた。一つの場所にとどまって事件が起きていくわけじゃなかったのが残念だが、そうするとマーベルヒーローらしさの方が出ずに難しかったのかもしれない。できれば、また別の形で読みたい題材だと思えた。
事件に関与するキャラクターは、人気的な意味でノリにノっているキャラクターを集めている雰囲気なので統一感がなく、そこがまた面白 -
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年間行事などに絡めながら、月ごとのマーベルキャラクターの話が読める、という触れ込みのミニシリーズ。コメディじみた戦いや、戦いがない話があるかと思えば、パニッシャーのようなシリアスめなヒーローの話もあり、多様な話が載っているので、色々な楽しみがあって良い。2015年くらいの状況なので、知らないヒーローがいることもあるだろう。少しマーベルの状況が分かっている人の方が楽しめるかもしれない。
いまいちその月になんでそのエピソードなのかわかりにくい回もあるのが少々惜しい。せっかくなので、概要を書いておく。
2月:バレンタインデーのスパイダーマンVSバルチャー
3月:アントマン警備会社の春休みの仕事
4月 -
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同じく小プロからさかんに邦訳されているあの『ホークアイ』シリーズと『デッドプール』シリーズの時間軸でのチームアップ作品。そのためもちろんケイト・ビショップも参戦し、三人で事件と向き合っていく。
斬新な表現の多いホークアイシリーズのセルフパロディもありつつ、軽快な会話とともに進んでいく話は非常に楽しかった。事件の規模としてはそれほど大きくないものの、ホークアイ誌らしい決着の付け方やデッドプールのやや強引な解決方法が上手く絡み合っていて非常に楽しめる仕上がりだった。
難点があるとすればケイトとデッドプールの方がしっくり来ていて、かつクリントの活躍が少なめであること。そこのバランスが整ってくれていた -
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ソーが地球にやってくる前、アスガルドでどのような冒険をしていたのか、という神話の世界を描き出した特別編「Tales of Asgard」の邦訳。1回5ページという短さで連載されていたようだが、セリフ回し・ナレーションともに神話らしい形で語られるので5ページに詰め込まれる情報の密度といったら。
最初期は単発でソーが生まれる前の話なんかを描いていたのだが、だんだん数話で完結する冒険譚を始めたりしているので読みごたえは抜群。どうしても慣れるまで読みにくいとは思うが。北欧神話の知識とか、一度でも神話系のものを読んだことがあれば慣れやすいかもしれない。
ソー初登場回である「Jouney into Mys -
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狂人ヒーロー×常人ヒーロー=
邦訳ホークアイシリーズの流れを汲んだクロスオーバーシリーズ。
日本での出版はホークアイシリーズが終わってからの出版でしたが本国では「リオ・ブラボー」の途中で本シリーズがあったとのこと。
ホークアイとデッドプールの2人を知っていれば楽しめますが「ホークアイシリーズ」を読んでいるとクリントが耳が聞こえない理由や共通の登場人物等、さらに楽しめると思います。
物語の季節はハロウィン。ホークアイことクリント・バートンが助けを求めた民間人を「助けなかった」ことで幕が上がります。
見所はなんといってもホークアイとデッドプールの掛け合いやコンビネーション。さらにそこにケイ -
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邦訳ホークアイシリーズ第4巻。
クリント・バートンの小さな戦いは一度幕を下ろす。
読み返してみるとこのシリーズはホークアイというキャラクターを知るのにぴったりなシリーズでした。
歴史あるキャラクターですし、ライターによってその都度印象も違うでしょう。ジェレミー・レナーが演じるキャラクターともまた違うかと思います。ですが、「ホークアイ」のイメージの最大公約数を具現化したかの様な今回のホークアイ(少なくとも僕はそう感じました)、MCUから好きになったキャラクターですがさらに好きになりました。
ホークアイの魅力は冒頭クリントが見てるアニメ「ウィンターフレンズ」の劇中でのセリフ「ウィンターフレンズ -
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邦訳ホークアイシリーズ第3巻。
クリントと袂を分かったケイト・ビショップ奮闘編。
今巻はデビッド・アハのアートを扉のカバーでしか見られないのは個人的に残念だったんですがハビエル・プリードのデフォルメはかわいいしアニー・ウーのアートも引き込まれますし大満足。
お話は地味ながら「失われた名作」などじっくりと読ませてくれ、アメコミ初心者でこのホークアイシリーズを読むまで「ケイト・ビショップ」というキャラクターをほとんど知らなかった僕にとっては彼女を知るにはちょうどいい塩梅でした。
読後の感想としては前作「リトル・ヒッツ」と次作「リオ・ブラボー」を結ぶ連作短編の様でした。
シリーズ物なので、これ -
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邦訳ホークアイシリーズ第2巻。
見どころは何と言ってもアイズナー賞受賞作「ピザ犬の冒険」。
物言えぬ犬を主人公に、人間の言ってる言葉を犬が理解している(であろう)範囲で文字として言語化し、ピクトグラムを駆使した画面構成・表現方法にに「こんなマンガ表現があったなんて!」と驚きました。
個人的には「クリント・バートンの6日間」も好き。
クリスマス直前のクリント・バートンの6日間。というだけなんですがこれがいい。このシリーズでは珍しくスパイダーマンやウルヴァリン、トニー・スタークといった有名なキャラクター登場するというのと、時系列が前後することで徐々になぜそれが起きているのか明らかになっていくとい -
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ホークアイはアベンジャーズの中にいるのが不思議なくらい「ただの人間」です。
しかし「ただの人間」だからこそ一般市民と同じ目線でいることができる。
今シリーズはそんなホークアイがトラブルに巻き込まれながらも同じマンションに住む住民を救うため奮闘する。といった内容。
見どころはなんといってもDavid Ajaによるアート。
とにかくスタイリッシュ。
コマ運びのリズムも独特のリズムがあり、何気ない1ページを切り抜いてもポスターになりそうなページ構成が滅茶苦茶にイカしてます。
そして、非力かもしれないが無力じゃない、ホークアイ:クリント・バートンのかっこよさに痺れます。
アメコミは歴史が長く、日本 -
ゼブ・ウェルズ / クリストファー・ヨスト / ジェリー・ダガン / クリストファー・ヘイスティングス / ネイサン・エドモンドソン / デイビッド・ラッファム / B・クレイ・ムーア / アダム・ウォーレン / マイク・ベンソン / ジム・クルーガー / クリストス・ゲイジ / ジャスティン・ジョーダン / デイル・キーオン / クリス・ターコッテ / アージョン・バーナレス / サルバドール・ラローカ / ライリー・ブラウン / ハンベルト・ラモス / クリス・アンカ / マーク・テクセイラ / ロン・リム / デイビッド・ウィリアムズ / エンジェル・ウンスエタ / 中沢俊介4.0 (1)
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「リトル・ヒッツ」でケイトと別れてからのクリントを描く最終巻。本来は「L.A.ウーマン」に掲載されたケイトの話は交互に連載しているのだが固めて掲載されている。
弓の腕はあるが常人であるクリントの公式任務以外を描いたこの作品らしくまとまっていた。
ここまでの巻は様々な表現技法がとても楽しかったのだが、この巻に関してはどこか読みにくい印象を覚えてしまった。シナリオ的に佳境になってきたからだろうか。あえて「絵」に注目させていると思えばいい効果を生んでいるかもしれないので、一回で理解するためというよりは、何度か読み返して考えたときにしっくりくるような作品だと感じた。 -
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通常、ソーが主人公であるところのアスガルドの物語をロキを主人公として語りなおす話。しかもロキがアスガルドの王に就任し、ソーは投獄されるところから話がはじまるため、実に通常とは全く異なる話に仕上がっている。
ロキの単純なようにも見えるヴィランとしての行動の裏に、単純ではない感情を抱え込んでいることがソーの周りの様々なキャラとの絡みで明らかにされていく様は非常に興味深いものであろう。
さらに、どことなく怪しいエサッド・リビッチの画が、悪役側から見た神話、といった作品の雰囲気にぴったり合うので非常に読みごたえがあった。
ロキの初登場話などが合わせて掲載されているので、映画版のロキに興味をもった -
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ブラックパンサー個人誌初邦訳作。映画版『シビル・ウォー』での登場に合わせてのグッドタイミングな邦訳。2005年から始まったシリーズのオリジン部分が掲載されており、彼がどんなヒーローなのか知るにはとても良い。
彼の国、ワカンダの王として就任するところから初めて迎えるレベルの国家的危機までが急速に進行するので、面白いのだが少々性急な感じはある。しかし、ワカンダという国がどういう国なのか、自国の誇り、隣国の干渉、大国の敵視と様々な視点で浮き彫りにされているうまい展開。そして古代から続く伝統文化と進んだ科学技術の両立がちゃんと描写されている。
さらには本当に初登場した回もちゃんと掲載されており、入 -
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アメコミは好きなんだけれども、アメコミ原作のハリウッド映画と違って、アメコミ自体はかなり読みづらい。バットマンならバットマンの、スーパーマンならスーパーマンの文脈を知っていないといけないし、知っていたとしても「今何の話をしているのか?」とか「なにがどうなっているのか?」という流れが分からなくなるときが多々ある。
この辺りの問題って、私固有のものなのかな~と思ったりするが、アメリカのほうでもアメコミは読まれていないとのことなので、同じ感覚があるのかもしれない。長い間に積み重ねられてきた「お約束」を一つ踏み違えると展開が分からなくなる……という問題。それに対処するために、ゼロからはじめると -