浮雲宇一のレビュー一覧
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ネタバレいじめのターゲットになってしまった大樹。ある日、図書室で見つけた怪談の本を読み進めているといじめの加害者が本と同じような目にあっていった。不気味に思いながらも、何故か読む手が止められず、次々に怪談が現実になっていく。
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ポプラポケット文庫から多数出ている本の怪談シリーズの新たなシリーズ。冊数がかなり出ているので、ポプラポケット文庫シリーズは数冊しか読んだことがないが今度また順を追って読んでみたいところ。この作者が書く怪談の本シリーズは読んでいる怪談が現実世界に影響を及ぼすスタイルが主流なのかな?
この本も読んでいる怪談が現実となって回りの人達に襲いかかる緊張感がありドキドキしなが -
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ビブリオバトルがテーマの児童書。
中学校の読書部で本が大好きな川崎童夢はビブリオバトルで本を読まないと公言している放送部の吉住さくやに負けてしまう。本を読まないさくやに負けたことが悔しくて讀書部の仲間と巻き返しを図る。
最終戦は全国レベルの大会、そこまでの2人の葛藤が描かれている。
ビブリオバトルが本を紹介して読みたい本を選ぶ、というより、いかに上手く伝えるか、になっているような感を受けた。
まあ戦いではあるのだが、語りが重要ではあるのだが、何だかそこにばかりいっているような。
とにかく本を読むことの面白さを広めるためにビブリオバトルが広がっていったらいいのになあと思った。
ビブリオバトルって -
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ネタバレビブリオバトルについてサクッと把握するのに読んでみた。
お話自体は、ビブリオバトルの醍醐味やパフォーマンスの仕方うんちくや、主人公童夢の成長と友情が描かれて、中学生の青春!て感じでよかったけれど、ライバルの優等生さくやの上から目線でちょっと失礼な性格が苦手でいまいち作品としては好きになれず・・・。
童夢の、ストーリー始めの頃の本をたくさん読んでいて知識を自慢したい気持ちも、ビブリオバトルを重ねる中気づく本が好きで紹介したいんだという純粋な気持ちも、どちらも本好きなら持っていると思う。結局は、相手がいる場合はそに相手のことを考えてどれくらいの配分でコミュニケーションをとるかが大事なのであって -
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中学生の主人公が、友人たちと協力したりいざこざがあったりしながらも、ビブリオバトルに挑戦する物語。
ビブリオバトルは、「バトル」と名がつくイベントだけど、大事なことは勝敗ではなくて、本を通じて人と繋がること。本の面白さを伝えること。
ビブリオバトルを知らない人でも、その面白さや意義が理解できるお話になっている。
また、最初は嫌々出場して、自信がなくてボソボソ早口で喋るだけだった主人公が、活き活きと楽しめるようになっていく過程が良かった。友人との練習、分析、また練習…その中で培われたのは、トーク技術だけではない。
中学生らしい純朴さとひたむきさがまぶしい青春物語でした! -
Posted by ブクログ
ネタバレ従兄弟を事故で失い、失意に沈む楓。突然の別れを受け入れきれず、悲しみの日々を過ごしていた。その日も宛もなく校内を歩いていた楓は図書室で死者を呼び出すおまじないを見つけ、実行しようと試みる。それが全ての始まりだった。
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前回の巻から舞台と主人公を変えた図書室の怪談シリーズ第二段。
従兄の克己をひき逃げ事故という最悪の形で失った楓はいまだにそのショックから立ち直れず、鬱々とした日々を過ごしていた。
その日も何とか授業をこなしたものの、何をする気にもなれず、あてもなく図書室をぶらついていた。ふと、一番奥の本棚の前に水色のファイルが落ちていた。中には、昔作成された学級新聞がファイリングされて