田村美佐子のレビュー一覧
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ネタバレ(上巻から)
フィデルマに負けずに居丈高な女性修道院長は怪しいとは思っていたが、
いくら修道士や修道女の結婚が禁止されていないとはいえ、
二股でしかも不倫だっとは、衝撃的だった。
それと、エイダルフが逃げている途中で出会った目の見えない男が、
印象的だったが、あまり活躍しなくて残念だった。
謎解きとしては、
船で人身売買という程度しか予測できなかったが、
フィデルマは最初から犯人のことを怪しいと思っていたとか。
そんな風には全然見えなかったけど。
とはいえ、最も衝撃的だったのはラスト。
フィデルマの誘いを断ってサクソン諸王国へ戻るエイダルフに、
フィデルマがついていく決断をするとは。
二 -
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修道女フィデルマのシリーズ、8作目。
7世紀アイルランドの、尼僧にして弁護士であるフィデルマが探偵役の歴史ミステリです。
アイルランドは五王国の時代。
そのうちの一つの国の王の妹であるフィデルマは、美貌で活発、頭が切れて勇敢。高位の弁護士の資格を持っていて、「黄門さまの印籠」をいくつも持っているような女性です。
これは必ずしも絵空事ではなく、当時のアイルランドは法が整備されていて、女性が重要な役職に就くことも可能でした。
修道院は勉学の場でもあり、尼僧が弁護士になっても、おかしくない。
それでも、女性への軽視や偏見がないわけではなく、事件に遭遇したフィデルマは大抵、「若い女に何が出来るか」「 -
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こちらも大好きなシリーズの1つです。定期的に翻訳が続いているのを見ると、私同様に根強いファンが存在しているようです。舞台は、7世紀半ばのアイルランド。日本は、飛鳥時代、大化の改新の頃でしょうか。このシリーズの最大の魅力は、何と言っても、主人公フィデルマのキャラクターです。修道女にして、ドーリィー(法廷弁護士)の資格を持ち、モアン王国の国王コルグーの妹君でも有ります。美人で聡明で有り、ドーリィーの資格を活かして、数々の難事件を解決してしまう推察力を備えています。
ストーリーは、フィデルマの思い人で有るエイダルフが、隣国ラーハンで少女を強姦し、殺害した罪で死刑を言い渡されてしまいます。何かの間違い -
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ネタバレ修道女フィデルマ・シリーズの短編集第5弾。
密室トリックに穴があろうと、
殺害方法が偶然すぎても、
凶器がご都合主義でも文句は言わない、
というか気がつかないぽんこつミステリーファンだが、
これだけは言いたい。
尊者にお出しするにふさわしい大物の鮭、
それを盗んだ魚泥棒の犯人が猫?
殺された料理長が自ら釣り竿を釣り糸を持って川へ向かって釣り上げた、
とあったので、
新巻鮭サイズの鮭だとは思っていなかったが、
熊がくわえていそうな体長50センチぐらいの鮭だと
勝手に思っていた。
とくれば、まさかサザエさんよろしく猫がくわえていけるわけがなく、
(著者の思惑通り)鮭が殺人の動機かなにかとにら -
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ネタバレ(上巻より)
最初の解説がとてもわかりやすくて良かった。
このシリーズを読み始めるにあたって、
必要な予備知識だと思う。
その中に、
作者の描いている科学技術が
当時のアイルランドの力を鑑みれば到底あり得ないものであると
批判されているという記載があった。
確かに、国力は科学技術の土台となる。
大輪の花を咲かせるには豊かな土壌が必要だ。
しかし、同時に人が作り出すものでもあるはずだ。
遠く未来から見れば、
大陸から孤立している島国、
山がちな国土に、乏しい資源、
地震に台風に火山噴火といった自然災害の国で、
例えば、世界で最も早く安全な列車を走せていたというのは
信じられないということ -
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ネタバレ修道女フィデルマ・シリーズの8作目(原作順で)。
巡礼の旅に出、船旅をするフィデルマ。
船に同乗していた巡礼団の修道女が海に落ちたと思われたが、
刺殺死体で発見される。
そして、船に乗り遅れたかと思われた修道女も、
実は殺されていたことがわかり…。
巡礼団の中に若い頃にフィデルマを手酷く捨てた恋人がいたとあっては、
事件どころではない。
フィデルマは、大人げない態度をとっていて相変わらず。
相手も成長していないようなので、お互い様だが。
それでも武人だったのに、片腕が使えなくなり、
妻にも見捨てられたとあっては、
もうちょっと気づかいしても良いのではと思っていたら、
王の命令とはいえ、戦 -