エドワード・ブルック=ヒッチングのレビュー一覧
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古今東西の珍本を一部は写真付きで紹介した本。
本書をユニークだと感じたのは、骨や粘土板に文字を刻んだものや、服に文字を書いたもの等も「本」として紹介していることと、本そのものではなくタイプライターまでも紹介しているところ。ここでは、日本の漢字タイプライターも紹介されている。
日本ついでに言えば、本書では江戸時代に書かれた作者不詳の「屁合戦絵巻」と、国宝絵巻「地獄草紙」、歌川国芳が描いた「南総里見八犬伝」と中国の「水滸伝」の挿絵が紹介されている。
加えて個人的にうれしかったのは、いまだ解読されていない謎の文字で書かれた「ヴォイニッチ手稿」と、アウトサイダーアートで有名なヘンリー・ダーガーの -
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幻の島、噂の山脈、伝説の大陸。
そんなものが堂々と地図に載っていた。
ある者はその地点にたどり着いた。
しかしそこにはあるはずのものはなにもなかった。
それはせいぜい19世紀、いや、20世紀初頭の話だとお思いか。
いや、2009年の話だ。
石油の利権をめぐって、排他的経済水域を確保するための調査でわかった、ベルマハというメキシコ湾沖にあるはずの島だ。
海面上昇や地震などで確かに島ができたり沈んだりすることは、我が国でもよくあることだ。
最近も島ができ、軽石が流されなくなった。
あった可能性が高い島はメイダ島。
しかし真実はもはや海の中…
デイビス島は海賊の話が出てくる。
ヘンリー・モーガン -
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ブレムミュアエ!!パノッティは原音でなくてパノティイがソレに比較的近いらしい!!ふたなりの皆さん!!とかの、「世界の人類」とか、アトランティスとかワクワクとかフォルモサとかムー、レムリアにヘレナ・ブラヴァツキーの写真が付いたり、結構よろしい。
ニジェール川の源流に理論上あるとされるコンゴ山脈、を探すために言った探検家の目に映ったものは、丘すらもない平原であった!!とか、ナイルの源流にあるとされるムーン山脈って手塚治虫『ジャングル大帝』のオリジナル設定ぢゃないの!!しかもこれらは同じ“造山活動”で出来てる関係で、欧州の人の脳内のアフリカを分断してゐる形で聳えてゐる!!
ほか、いろいろあって面 -
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地図と、未知の地を求める多くの探索者たちの物語。
「世界をまどわせた地図」の続編。
・はじめに・・・地図と冒険や探検の歴史の概要。
・39の、地図と冒険や探検の物語が2~10ページに綴られ、
カラーの古地図がそれらを彩る。画像・写真も有り。
主な参考文献有り(日本語訳は無し)、索引有り。
未知の領域、幻の島。それらが載っている古地図。
口伝から記録へ。未知を求める地図の制作と地理学者たちと、
冒険や探検に駆り出される人々の、物語が綴られています。
あの山の向こうには、海の向こうには何があるのだろう?
冒険の、探検の始まりは、そんな探求心。行ってみよう!
更に、国の対立、富と土地への思惑等の国の -
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昔の人間は野蛮で粗野であったのだなぁ。
現代も色々なひとがいるが、この本を読むと、だいぶ洗練されたんだなと思う。
情報量も多く、資料として良いものだとは思う。
が、掲載順がランダムであり歴史が把握しづらい。おそらく通して読む際に飽きないようにとの配慮なんだと思うが、年代も種類も系統立っていないし、記述も統一されていない。すなわちまあ、エンタメ的な読み物として作っているのだろうけど、だとすると似通ったものも多くボリュームがあり過ぎる。
できれば年代順に並べて、人類の文化の洗練されていく過程を感じたり、こんな時代にまだこんな馬鹿なことをしていたのかという風な読み方をしたかった。
ちなみに収録される -
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人類は紀元前の昔から、自分たちの知り得た土地を視覚化すべく地図を作ってきたが、その中に様々登場し、消えていった「幻の土地」たちの列伝。
全部で58の、かつて地図上に存在した幻の土地、島、山、川、海、都市・・・がその地図と共に紹介されていく。
このような幻の土地が現れる理由はおおむね下記のパターンのようだ。
1.純粋な誤認、誤解(海上で蜃気楼や雲を島と見間違える等。最も多い)
2.当時としては合理的な推測に基づく「あるはずの土地」(川の源流に大きな山脈があるはず・・・等)
3.「あってほしい」という願望に基づく推測(大西洋と太平洋を結ぶ北米の海路等)
4.冒険家らが自らの業績を謳うために行わ