エドワード・ブルック=ヒッチングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スポーツ。憂いごとを忘れ、羽を伸ばす活動。
サミュエル・ジョンソン
とはいえ、羽を伸ばすにも節度と限度があるだろう。
ルールを定めて危険を回避するスポーツ、動物保護の法整備。
もしかしたら、近年まで存在したスポーツや娯楽の黒歴史が、
変遷する倫理観に影響を与えて、現代では廃れたのかもしれない。
そんな思いに捉われる、残酷で危険で、ばかばかしく、素朴な、
けれど、かつて多くの人が熱狂した、
100近い奇妙なスポーツや娯楽を紹介している。
“残酷”の多くは動物虐待の歴史。
猫入り樽たたきに猫焼きなど、悲しいまでの猫の受難。
名称は知っていたが、クマいじめの残虐行為の凄惨な -
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Posted by ブクログ
この本で紹介するのは、実在しない未知の領域、
幻の島の経緯と検証。そして、それらが載っている古地図。
蜃気楼や雲、氷山等の自然における見間違いだけではない。
地図制作者の誤記はまだしも、余白恐怖症とは?
政治や信仰での主張、名誉欲、願望、詐欺といった
人為的な、生臭い理由もたっぷりと。
支援者等の名前を存在しない島に付けたというのも・・・
ピープス島なんてのもある。
(サミュエル・ピープス、知ってたかな?)
まさに、世界を惑わせた地図!
しかし、地理、地誌、民族、生物等の描写の素晴らしさ、
創造性には驚かされるものがあります。
世界地図帳を傍らに置いて、場所を推測するのものも
楽しかったです。 -
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Posted by ブクログ
「キツネ」と「潰し」この二つの語が合成される意外性。なんとパワーのあるタイトルだろうか。英語だと「キツネ投げ」の方が正確な訳だけど、「潰し」を採用した訳者に拍手を送りたい。
ちなみに英語の原題ではその後「タコ・レスリング」と続く。こちらも日本語版の副題に入れて欲しかった。
前書きの中で、紹介した現代では廃れてしまったスポーツ(死競技?)はおおむね「危険」「残酷」「バカバカしい」に大別される、と述べられている。勿論二つ以上の条件に当てはまるものもあるけれど、本当にその通りだった。(「金魚飲み」なんかはその全てに当てはまる)
「危険」は文字通り生命や身体の危険が大きすぎるもの。「オートポロ」「 -
Posted by ブクログ
様々な視点から『これぞ奇書!』と言える本を集めた本。語られるテーマは、本の形や材質・大きさといった本の形状、または、暗号・科学・宗教といった記述された内容など。カラー写真や挿絵が豊富なので眺めてるだけでも楽しい。
「木の本」や角本やバイオリンに書かれた戦時日記と言った、いわゆる『本』の形ではない本、蛇・鳥・犬・スイギュウ・山羊・牝牛等の動物の毛皮を使った本は見た目のインパクトが凄い。
人皮装丁本が作られる経緯や、血で書物を書く伝統があることには吃驚した。そういう書物を作ることに意味があるのだろう。
息で吹き飛ぶぐらい小さい本や2メートル程の大きい本は読むのに苦労しそう。「豆本」は人間 -
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