鈴木ファストアーベント理恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当に有り得そう、、、と思い込ませるような迫力だった。全てはウクライナで起きているこの紛争の結果如何によるのだろう。
一方で、ヨーロッパのブレーンには著者のような、ロシアを見くびっていない人達がいる。本作ではロシアは「西洋はロシアを頭脳的な打算なく衝動的に動く存在として見ている」と考える事で、思いのままにアメリカもヨーロッパも操っていた。
だが、権威あるドイツの学者による、この本の出版そのものがロシアにそういう思考をもたせることを許さない。大衆にワーストシナリオへの警鐘を引き起こすと共に、ロシア陣営に対しては牽制するような、何ともソフトパワーに詰まったような本だった。 -
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Posted by ブクログ
著者は国際政治専門のミュンヘン連邦軍大学教授。本書はシナリオ分析として可能性の一つを示したものである。著者が「はじめに」で述べているように、本書の目的は、読者に考えるきっかけを与えることであり、さらに大事な点は、そこに描かれた未来が起こらないようにすることである。
このシナリオは、2028年3月27日エストニアの小都市ナルヴァへのロシア軍の侵攻から始まる。名目は「ロシア系住民の保護」である。溯ること3年前(2025年)にロシアのウクライナ侵攻はウクライナ領土の20%割譲で「和平条約」が結ばれている。EU、米国、欧州各国首脳は協議したが、エストニアがNATOに要請した第5条(集団的自衛権の行使) -
Posted by ブクログ
仮想戦記っぽい体裁なんだけど、安全保障の専門家が書いてるだけあって政治的にも地政学的にも軍事的にもリアルだった。特にこの本からわかる重要な点は、ロシアのウクライナ侵攻が今後の世界の向かう方向を占う形になっているということ。もしロシアがウクライナに勝てば、米国やNATOの立場は明確になるし、力による現状変更がまかり通る世界が本当に来るかもしれないという予感がある。
NATOって同盟国が攻撃されたら自動的に集団的自衛権が発動するものだと思ってたけど、この本によると実際は会議で一致を取る必要があって、仮にロシアが東欧の小国に侵攻しても、大西洋の向こう側にいるアメリカが本土への核報復のリスクを冒して -
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Posted by ブクログ
ネタバレ睡眠についての本。
具体的な解決策を提示するというより、こんな実験結果があるのでこういう風にしたほうがいいんじゃないですかといった感じの本。
前半は良かったが、後半は睡眠不足がもたらすアルツハイマーのリスクや睡眠時無呼吸症候群の危険性など自分に関係がなかったので、あんまり興味をそそられなかった。
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・睡眠中には脳の廃棄物が清掃される
・睡眠は4つの異なるステージからなる
└第1ステージ:覚醒から睡眠
睡眠全体の5%しか占めていない
└第2ステージ:睡眠紡錘波が出る
睡眠全体の50〜60%を占めている
睡眠紡錘波が多いほど、まとまった睡眠が -
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Posted by ブクログ
ぎっしりと400ページにわたるルポ。
こういう本、人物相関図とか年表とかがあったらもう少し理解できるのかなぁ、せっかく力作?書くのなら、ぜひ一緒に作ってほしかったなぁ(わがまま笑)。
私はTwitterを(に限らず)ほとんど見ないので、このプラットフォームが誰をどう魅了?して、なぜこんなに大騒ぎになったのか、ほんと、よくわからないのだけれど。
この本のおかげで、ドーシー氏が想い描いたTwitterという世界とその企業文化、利益最大化を最重視する株主の元での苦悩、非上場の手段としてマスク氏単独保有への道筋をつけるに至った流れ、としてなんとなく理解できたように思う。
でも、本に書かれているよう -
Posted by ブクログ
Twitterというプロダクトおよび企業をめぐるジャック・ドーシーの苦悩と、それをイーロン・マスクの剛腕がXに変えるまで。奇しくも日本でmixi2がローンチされたタイミングで読み終える形に。創業者の思い描いた未来図からどんどん遠ざかる前半と会社が大混乱に陥る後半。外野として読む分にはまぁ面白いし、会社員である自分は今の仕事の悩みも本書に出てくるあれやこれやに比べれば全然マシだと思えてきたw2022年に買収から始まった諸々が世界中を騒がせたのがもはや懐かしく思えてくるが、歴史をまとめた書籍として現在以上にインターネット史を振り返る未来に読まれる一冊な気がする。
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Posted by ブクログ
ネタバレ睡眠不足がなぜ体に悪いか?を様々な調査や実験結果をもとに解説した一冊。徹夜するとジャンクフードを欲する、平日の睡眠が足りないと休日に寝溜めしてしまう等、自覚症状がある事例もたくさん出てきて、脳内のメカニズムとの関連性がわかったのも興味深かった。
以外、心に留めておきたい箇所
・成人は7〜9時間の睡眠をとる場合に有病率が最も低い。ティーンは最低8時間、学童期は9時間、幼児は約11時間。
・睡眠、覚醒リズムの最適化を図るには、午前中に運動するとよい。7〜8時の間、もしくは15〜17時の間に持久系のスポーツをすると、光の有無に関係なく、体内時計が朝型へ調整される。
・睡眠とは、丸一日、24時間の行 -
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Posted by ブクログ
睡眠の質を上げたくて読んだ1冊。
★9時間以上の睡眠をとる人は、質の悪い睡眠を補うために追加的な睡眠時間を必要としている
→個人的に一番納得した部分。
睡眠アプリのスコアが低く、レム睡眠やステージ3の睡眠の割合が低いときほど長時間眠っていた。
★夜に画面のブルーライトから受ける影響の大きさは日中に浴びた光の量に影響される。
午前中に長時間、日の光を浴びた場合は夜間のブルーライトが与える影響は減少する。
★うつ病患者は平均よりもレム睡眠の時間が長く、入眠すぐの好ましくない時間に発生する傾向がある
→一方で抗うつ薬はレム睡眠の時間を減らし、服薬中は夢を見なくなる傾向がある -
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