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  • もしロシアがウクライナに勝ったら
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    ドイツのNo.1ベストセラーを緊急刊行! 解説:奥山真司(地政学・戦略学者) 軍事・安全保障のエキスパートが圧倒的なリアリティで描く、 ウクライナ戦争後の「起こりうる未来」 ***** 南クリル諸島(北方四島)をめぐる問題を考えれば、これは日本の利害にも関係する。ロシアがこれらの島を問答無用で自国の領土と宣言するのを、さらには中国が尖閣諸島を制圧し、軍事力に訴えて自国の要求をのませようとするのを、何をもって押し止めることができようか。つまり、ウクライナ戦争でロシアが勝利すれば、欧州だけでなく、アジアでもパンドラの箱が開くことになる。本書のシナリオは日本の読者にとっても対岸の火事ではないのだ。(日本版序文より) ***** 2028年3月27日未明、ロシア軍がエストニアの都市ナルヴァとバルト海のヒーウマー島を占領。バルト三国への攻撃が始まった。 2025年にウクライナ戦争が終結して以来、軍備増強という問題から目を背けてきたNATOは、ここへきて防衛能力不足があらわになる。一方ロシアはプーチン前大統領の悲願であった「歴史的使命」を完遂すべく、西側諸国への軍事的エスカレーションを着実に進めていく……。 はたしてNATOは結束して行動を起こせるのか? 不穏な動きを見せる中国の狙いは? そして、世界は核戦争へと突入してしまうのか? 【目次】 第1章 バルト三国、数年後の未来 第2章 ジュネーブ・国際連合欧州本部「パレ・デ・ナシオン」――三年前 第3章 風向きの変化 第4章 モスクワの雪解け? 第5章 ジュネーブ後のウクライナ――混迷 第6章 限定的な防衛能力 第7章 計画 第8章 マリ共和国キダル、2028年2月2日――ゲーム開始 第9章 ブリュッセル、2028年2月5日――撒かれたエサ 第10章 南シナ海、2028年2月28日――盟友の間接支援 第11章 シアトル、2028年3月26日――急報 第12章 ベルリン――2028年3月27日、4時20分(CET) 第13章 盗聴防止策が施されたビデオ会議――2028年3月27日、8時30分(CET) 第14章 モスクワ――2028年3月27日、九時(CET) 第15章 ブリュッセル・NATO本部――2028年3月27日、一4時(CET) 第16章 ワシントン・ホワイトハウス――2028年3月27日、一4時15分(CET) 第17章 80°49′35″N 66°27′30″W / 80.82639°N 66.45833°W――2028年3月28日、12時27分(CET) 第18章 ブリュッセル・NATO本部――2028年3月28日、16時(CET) 第19章 トヴェリ州ルジェフ(ロシア連邦)――2028年3月29日、9時(CET) 第20章 モスクワ/北京、2028年3月30日――新たな中心 解説/奥山真司(地政学・戦略学者)

ユーザーレビュー

  • もしロシアがウクライナに勝ったら

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り、ロシアがウクライナとの戦争後にどう欧州に侵略するのか、ひとつのシナリオを提示している。
    読み物としてとても面白い。
    現実にならないことを祈る。
    また、日本も知らないうちに工作によって分断されているのだと思った

    0
    2025年11月04日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

    Posted by ブクログ

    ドイツの軍事と国際政治の専門家(ミュンヘン連邦軍大学国際政治学教授)が、ロシアのウクライナ侵略が成功した場合、どのような未来を見ることになるのか、いくら説明してもご理解いただけないようなので、わかりやすく小説(仮想戦記)の形で世に出したもの。

    バッドエンドである。
    ウクライナは事実上消滅し、NATOの集団防衛はバルト三国に適用されず、中国は東アジアでフリーハンドを得る。

    こうならないように世界各国は尽力しないとあかんよという本。

    0
    2025年11月03日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

    Posted by ブクログ

    読んでいる時正にプーチントランプ会談がアラスカで行われた。その結果と本書内容を照らし合わせると未来は暗黒としか…怖い

    0
    2025年08月18日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    そうなるのだろうな、と思いながら読み進めた。NATO が本当に機能するのかどうかは現実のニュースでも感じる。欧州、米国、ロシアの政治的駆け引きも現実味があった。核の使用をちらつかせる脅迫に屈するならば、ロシアの目的を封じることはできないな、と思いながら。

    0
    2025年07月01日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

    Posted by ブクログ

    これ迄のウクライナ侵攻や停戦に関する報道の度に感じている理不尽さ、無力感。あのトランプ氏のアメリカも「これほど多くの資金をなぜウクライナの軍事支援に投じなければならないのかアメリカ国民にこれ以上説明できない。同じ資金でグリーンランドを手に入れる方が投資対効果がずっといい」と考え、その形の善し悪しは別にしても先ずは停戦を志向し動くも敢えなく頓挫。
    本書が指摘する様に、ロシアの行う非人道的行為(一般人の死傷、ウクライナ人の子供をロシア人の養子に勝手にする等)は、国際社会の注目を殆ど集める事はなくなり、国連も報告を受けるのみで実効手段を持たない。こんな事は、直ぐにでも終わらなければならないと思う事は

    0
    2025年11月17日

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