カルロマサラのレビュー一覧

  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    タイトルの通り、ロシアがウクライナとの戦争後にどう欧州に侵略するのか、ひとつのシナリオを提示している。
    読み物としてとても面白い。
    現実にならないことを祈る。
    また、日本も知らないうちに工作によって分断されているのだと思った

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    2025年11月04日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    ドイツの軍事と国際政治の専門家(ミュンヘン連邦軍大学国際政治学教授)が、ロシアのウクライナ侵略が成功した場合、どのような未来を見ることになるのか、いくら説明してもご理解いただけないようなので、わかりやすく小説(仮想戦記)の形で世に出したもの。

    バッドエンドである。
    ウクライナは事実上消滅し、NATOの集団防衛はバルト三国に適用されず、中国は東アジアでフリーハンドを得る。

    こうならないように世界各国は尽力しないとあかんよという本。

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    2025年11月03日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    読んでいる時正にプーチントランプ会談がアラスカで行われた。その結果と本書内容を照らし合わせると未来は暗黒としか…怖い

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    2025年08月18日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    ネタバレ

    そうなるのだろうな、と思いながら読み進めた。NATO が本当に機能するのかどうかは現実のニュースでも感じる。欧州、米国、ロシアの政治的駆け引きも現実味があった。核の使用をちらつかせる脅迫に屈するならば、ロシアの目的を封じることはできないな、と思いながら。

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    2025年07月01日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    これ迄のウクライナ侵攻や停戦に関する報道の度に感じている理不尽さ、無力感。あのトランプ氏のアメリカも「これほど多くの資金をなぜウクライナの軍事支援に投じなければならないのかアメリカ国民にこれ以上説明できない。同じ資金でグリーンランドを手に入れる方が投資対効果がずっといい」と考え、その形の善し悪しは別にしても先ずは停戦を志向し動くも敢えなく頓挫。
    本書が指摘する様に、ロシアの行う非人道的行為(一般人の死傷、ウクライナ人の子供をロシア人の養子に勝手にする等)は、国際社会の注目を殆ど集める事はなくなり、国連も報告を受けるのみで実効手段を持たない。こんな事は、直ぐにでも終わらなければならないと思う事は

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    2025年11月17日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    タイトルの通りの状況から始まるif世界。全部ではないにしろ、いくつかのこと(あるいは多くのこと)はかなり蓋然性が高そうだ。アフリカでの異変は予想していなかったが、南シナ海での衝突のエスカレートはいつ起きてもおかしくない。そんな中、ロシアにとっては時間が経てば立つほど有利になる。本書には出てこないけれど、中東の情勢は緊迫しているし、東南アジアの国々同士もきな臭い。この混沌とした世界での勝者は中国ということになってしまうのだろうか。

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    2025年11月07日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    フィクションであれば破滅的な大戦やハッピーエンドを志向してしまうが、これは国際秩序の根底の破壊というシナリオで恐怖。軍事的に占領された地域はわずか小さな都市かもしれないが、それによって破壊された集団安全保障体制や自由民主主義理念といった社会的な影響は計り知れないという恐怖がひしひしと感じる。

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    2025年10月06日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    本当に有り得そう、、、と思い込ませるような迫力だった。全てはウクライナで起きているこの紛争の結果如何によるのだろう。

    一方で、ヨーロッパのブレーンには著者のような、ロシアを見くびっていない人達がいる。本作ではロシアは「西洋はロシアを頭脳的な打算なく衝動的に動く存在として見ている」と考える事で、思いのままにアメリカもヨーロッパも操っていた。

    だが、権威あるドイツの学者による、この本の出版そのものがロシアにそういう思考をもたせることを許さない。大衆にワーストシナリオへの警鐘を引き起こすと共に、ロシア陣営に対しては牽制するような、何ともソフトパワーに詰まったような本だった。

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    2025年10月02日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    中々リアルなストーリーだけど、そうはならないと思いつつも、若干の可能性も感じるなど。
    ろしあ、中国、北朝鮮に囲まれた日本の将来が、本当に心配。

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    2025年09月30日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    ウクライナは領土の20%を失って停戦。米欧の支援疲れ。野心を抱くロシアはNATO同盟国エストニアに軍事侵攻。核の脅威に怯えるNATOは集団自衛権条項を発動できず、機能を喪失。背筋が寒くなるが、認識すべきシナリオ

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    2025年09月05日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    ミュンヘンの軍事・安全保障の専門家が、ウクライナ侵攻において「もしロシアが勝ったらどうなるのか」を想定した仮想戦記。「もし」と仮定形になっているが、日本から遠い欧州の戦後ではなく、世界的なパワーバランスが焦点になり、世界の政治を決する有様を示している。
    日本近辺の海にも不審船が現れる現在、憂慮すべきと痛感した。

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    2025年09月03日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    著者は国際政治専門のミュンヘン連邦軍大学教授。本書はシナリオ分析として可能性の一つを示したものである。著者が「はじめに」で述べているように、本書の目的は、読者に考えるきっかけを与えることであり、さらに大事な点は、そこに描かれた未来が起こらないようにすることである。
    このシナリオは、2028年3月27日エストニアの小都市ナルヴァへのロシア軍の侵攻から始まる。名目は「ロシア系住民の保護」である。溯ること3年前(2025年)にロシアのウクライナ侵攻はウクライナ領土の20%割譲で「和平条約」が結ばれている。EU、米国、欧州各国首脳は協議したが、エストニアがNATOに要請した第5条(集団的自衛権の行使)

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    2025年08月24日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    仮想戦記っぽい体裁なんだけど、安全保障の専門家が書いてるだけあって政治的にも地政学的にも軍事的にもリアルだった。特にこの本からわかる重要な点は、ロシアのウクライナ侵攻が今後の世界の向かう方向を占う形になっているということ。もしロシアがウクライナに勝てば、米国やNATOの立場は明確になるし、力による現状変更がまかり通る世界が本当に来るかもしれないという予感がある。

    NATOって同盟国が攻撃されたら自動的に集団的自衛権が発動するものだと思ってたけど、この本によると実際は会議で一致を取る必要があって、仮にロシアが東欧の小国に侵攻しても、大西洋の向こう側にいるアメリカが本土への核報復のリスクを冒して

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    2025年08月10日
  • もしロシアがウクライナに勝ったら

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    あとがきに書かれているとおり、ウクライナ-ロシア戦争終結後の仮想シナリオを小説のような体裁を取って描く仮想戦記。ロシアの政治目標の分析や内部決定をあまりにも単純に描いているように感じた。中国やアフリカでの偽装や陽動はあり得るシチュエーションとは思いつつも、裏付ける事実の補強が薄く、あえて学者サイドとしての鋭い指摘や特にサムシングニューな分析はない。どちらかというと本当に小説と期待して読んだ方がいいかもしれない。

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    2025年10月26日