【感想・ネタバレ】TwitterからXへ 世界から青い鳥が消えた日 ジャック・ドーシーからイーロン・マスクへ、炎上投稿、黒字化、買収をめぐる成功と失敗のすべてのレビュー

あらすじ

GAFAMになれなかったTwitter――
2人の天才が翻弄した1つのプロダクトの物語

世界中で5億人以上が利用する「Twitter」。
140文字以内の短い投稿文とリアルタイム性で多くのユーザーに愛される一方、
Twitter社の経営は常に赤字続きだった。

世間にハマらずお蔵入りになる新機能の数々、相次ぐTwitterユーザーの炎上問題。
さらに追い打ちをかけるのは、著名なTwitterユーザーの1人ドナルド・トランプ氏の大暴走。
Twitterは「広告主・株主からの要求に応えて悪質投稿を取り締まるべきか」、「言論の自由を最大限尊重すべきか」の選択を迫られる。
救いのない中、当時のCEOジャック・ドーシーが頼みの綱にしたのは、シリコンバレーの鬼才イーロン・マスクだった。

しかし、その結果Twitterのシンボルは消され、思いがけない事態が次々に巻き起こる。

Twitter社を巡る数々の買収話、ドーシーが目指したTwitterの本来の姿と手放したワケ、
マスクの見せた買収直前の裏切り、そして就任後に社員を驚愕させた改革の数々。
青い鳥が「X」になるまでのバックストーリーを一挙に物語る。

【目次】
第Ⅰ部 ツイッター1・0
第1章 ジャック・ドーシーの復活
第2章 #カモられるのがオチだ!(#itsjustfuckingus)
第3章 ドナルド・トランプのアカウント(@realDonaldTrump)
第4章 悪夢のローズ・マッゴーワン事件
第5章 リトリートプログラム「# OneTeam」

第Ⅱ部 羽ばたけ
第6章 軽はずみなアフリカ移住計画
第7章 再びのリトリートプログラム「# OneTeam」
第8章 エリオット・マネジメントからの恐怖の電話
第9章 やるからには思いきりやろう
第10章 トランプのアカウント凍結
第11章 ビットコイン・マキシ

第Ⅲ部 ツイッターを巡る攻防
第12章 ツイッターは死にかけているのだろうか?
第13章 イーロン・マスク(@elonmusk)
第14章 予想外のディール保留
第15章 ツイッターVSイーロン・マスク

第Ⅳ部 ツイッター2・0
第16章 シンクを抱えて新たなボスはやってきた
第17章 マスクの暴走は止まらない
第18章 ツイッター・ブルース
第19章 民の声は神の声

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

前半は読むほどに憂鬱に沈んでいくので、読み進むのが苦しかった。後半はマスクをこっぴどくこき下ろしていて、悲しくはあるが、すらすら読めた。日本の報道では分からかったことが、分かる。

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2025年02月23日

Posted by ブクログ

Twitterがトランプ大統領とどう対峙したか、またイーロンマスクが買収して何が起きたか、臨場感を持って体感できる本で一気に読み終わった。アメリカ、いや、テック企業で働くことがどういうことか、日本の伝統的企業とはどう違うのかを知ることできるし、イーロンマスクの部下になることがどういうことかも体感できる。面白かった。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

ぎっしりと400ページにわたるルポ。
こういう本、人物相関図とか年表とかがあったらもう少し理解できるのかなぁ、せっかく力作?書くのなら、ぜひ一緒に作ってほしかったなぁ(わがまま笑)。

私はTwitterを(に限らず)ほとんど見ないので、このプラットフォームが誰をどう魅了?して、なぜこんなに大騒ぎになったのか、ほんと、よくわからないのだけれど。

この本のおかげで、ドーシー氏が想い描いたTwitterという世界とその企業文化、利益最大化を最重視する株主の元での苦悩、非上場の手段としてマスク氏単独保有への道筋をつけるに至った流れ、としてなんとなく理解できたように思う。
でも、本に書かれているように、マスク氏はTwitter文化や利用しているユーザー達も含めた関係者たちをドーシー氏が思っていたようには理解していなかった(できなかった)ために、この株主変更は大失敗の様相。
さらに、ドーシー氏が心酔した2010年頃までのマスク氏(それまででも充分クレイジーだったのだろうと思うけど)と、Twitter経営に関わるようになった頃のマスク氏では、単純に目が離せない変人というレベルを超えて、世界的影響力が違い過ぎたことが、この悲劇にさらに大きな拍車をかけたように思う。(いや、今だろうと昔だろうと、マスク氏は同じことをしたかな、、、)

本には、関係者の動きと起こった事象について、門外漢でもなんとなくわかるように書かれていたのだけれど、欲を言えば、もっと俯瞰してみた場合の、Twitterの魅力とか、Twitterが果たしてきた役割とかも知りたくなった、、、
・・・でも、そういうことを書くのは難しいのでしょうね、そのイメージがバラバラだったからこその、この悲劇なんだろうな、ドーシー氏他それまでの経営陣、従業員、利用者(プラットホーム存在の源泉)、広告主(企業収益の源泉)、株主等、そしてマスク氏、では、そもそもそこが全く合っていなかったのだろうと思いました。

この本を読んで、Twitterがここまで支持されてていた理由、大きな影響力を持っていた理由は、著名人や企業等(Twitterが偽者でないことを保証している)本人自らがカジュアルに発信する様をリアルタイムで見られたこと、が大きいのかな、と思いました。
もしそうなら、マスク氏がとった施策は方向性が全く違ったんだろうな、と。
そういう物語は、また、別のお話、になるのかな。










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2025年01月19日

Posted by ブクログ

Twitterというプロダクトおよび企業をめぐるジャック・ドーシーの苦悩と、それをイーロン・マスクの剛腕がXに変えるまで。奇しくも日本でmixi2がローンチされたタイミングで読み終える形に。創業者の思い描いた未来図からどんどん遠ざかる前半と会社が大混乱に陥る後半。外野として読む分にはまぁ面白いし、会社員である自分は今の仕事の悩みも本書に出てくるあれやこれやに比べれば全然マシだと思えてきたw2022年に買収から始まった諸々が世界中を騒がせたのがもはや懐かしく思えてくるが、歴史をまとめた書籍として現在以上にインターネット史を振り返る未来に読まれる一冊な気がする。

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2024年12月17日

Posted by ブクログ

何気なく使ってるアプリ会社の中身

Xに至った経緯を知る

趣味の仲間と繋がるためにとても便利に使っている
TwitterからXに変わった時、どれだけ青い鳥を残せるかなどと話していたがそんな呑気な話ではなかった
日ごろ文化の違いがもたらす働き方の違いを感じてはいるが、これほどまでに簡単に解雇ができてしまう契約文化に改めて驚かされた

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

TwitterからXへの名称変更。それはイ―ロン・マスクによる企業買収によるものだとは知っていたものの、その驚きの裏面史。それは半ば予想できるようなマスクの異常な性格を物語っていたと感じた。マスクとトランプ大統領の性格は生き写しに見える。Twitter社の赤字体質。フェイスブックとTwitterの成長格差の拡大、買収に際しての逆転に次ぐ逆転、買収前からのTwitter社の従業員のマスクに対する警戒心、そして買収後のマスクによる大量解雇、マスクによるTwitter買収の狙い(強烈な自己アピールと企業広告)、トランプのコードネームを回復させ大統領選挙勝利に繋げることなどが生々しく語られる。このあたりの裏操作ができるとは恐ろしい世論操作を意味している。これは2024年の兵庫県知事選挙での不正なSNS活用を思い出させるものだ。

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2025年04月10日

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