岡田悠のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「旅行記」である。「日常を引き剝がす16の物語」という副題から分かる通り、16の旅の物語が収められている。本の中の物語の順番は、自宅からの距離が基準となっている。第1話が南極、自宅から16,350kmの場所。以下、南アフリカ、モロッコ、イスラエルと続き、インドの後に日本国内に移る。376km離れた仙台。国内の最後は国立、そして、物語の舞台は、自宅近く、「近所」に移り、最後は、自宅から0メートル、すなわち、自宅の自室自体が旅の舞台となる。なかなか凝った構成である。
旅行記は好きだった。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んで以来、旅行記が好きになり、相当の数を読んだ。旅行記ばかりではなく、旅行そのものも好きになり、大した数ではないが、35か国程度を訪問し、日本はすべての都道府県に足を運んだ。旅行は今でも好きで、妻・家族とよく出かける。しかし、旅行記は読まなくなった。旅は自分で行くから楽しいわけで、他人の旅に興味がなくなったのだろう。
そうは言いつつ、本書を手にとってみた。文章もうまく、中身も新鮮で、全体として面白い本だったなと思う。がしかし、再び、旅行記を以前のように精力的に読んでみようとは思わない。 -
Posted by ブクログ
第1章海外編はイマイチ。行った国は多くいろいろな出来事が行く先々で起きていることはわかるが、文章の粗さがかなり目立つ。情景がまったく思い浮かばず、あった出来事を勢いでそのまま紹介しているように感じる。文化を紹介してるにはぜんぜんわからず、トラブルにしては小規模。
もう少し心情や情景などを詳しく書いてればもっと面白くなっただろうなと思う。
行った国を知ろう、という旅人でなく、思いついたら見に行って感じようというタイプの旅人。文章から旅人特有の癖だったりこだわりだったり知的さがまったくなかったので残念。
1章の海外編は微妙なので、2章から読むと面白い。
特に『畑のフランス料理店』はかなり良かった。
タイトルの意味は、後ろから10ページのところで登場している。
本の流れは良かった。この著者は国内の旅行記がかなり面白いので、一章は3つ程度、国内以降にもっとページを割いて欲しかった。 -
Posted by ブクログ
現在は普通のサラリーマンだが、学生の頃から旅行が趣味の著者の紀行本である。半分は海外で半分は国内の旅行についてであるが、どちらかというとエピソード集という趣である。
海外の旅行先はエキゾチックな中近東やアフリカやインドなど、一般的には敷居が高めの国が多いので追体験をするように楽しめる。男性でないと、しかも若くないとこういう旅はできないだろうな~と思いながら読んでいた。私も学生時代にバックパッカーを少しやったので、懐かしい部分もあった。
国内は普通のブログのような文章では企画的に月並みだと思ったのか、場所というよりは特異な思い出が綴られていたりする。旅行が生きがいの著者がコロナで出かけられなくなり見つけたものとは。
珍しい国への冒険的な旅行書は高野さんや池田さんの著書を読んでいるので、特別感は感じなかったが、普通にエンターテイニングでさらりと読みやすかった。人生を楽しんでいる感じが伝わってくる。これからも有給や貯金をバンバン使っていろいろな旅を続けていただきたい。