平野紗季子のレビュー一覧
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平野紗季子さんが「食」について、一人で、もしくは対談で熱く語るラジオ&ポッドキャスト「味な副音声」。200回配信を記念して書籍化された。
別本「ロイヤルホストで夜まで語りたい」から更に深堀りしたロイヤルホスト愛の話あり、番組記念回に美味しそうなケーキを紹介して食べたり、漫画「美味しんぼ」の良さをレクチャーされたり、読んでる側も幅広く食べものと向き合えます。総じてなかなかのボリューム(片面1ページが上段と下段に分かれてる、蜜蜂と遠雷スタイル)だったけれど、どの回も盛り上がる様子には平野紗季子さんの知見の広さを感じるし、面白かった(๑´ڡ`๑)
『ミスドは敵じゃないよ、あいつはいいやつだよ、あいつは私たちの健康を阻害しようなんて1ミリたりとも思っちゃいないんです。ただただおいしさを追求した結果、人より少しカロリーが高くなっちゃっただけ。それだけの話。高カロリーいいじゃん、砂糖と油の塊最高じゃん。…ドーナツは美味しい、カロリーは最高、食べ過ぎを心配するほど人生は長くない。-ドーナツというベストフレンド-』
稲田俊輔さん、ぼる塾の田辺さん、長谷川あかりさん、くどうれいんさん、平野レミさん、柚木麻子さん、伊藤まさこさん…対談相手も盛りだくさんでした。番組ポッドキャスト、これから聞き始めます。あー、お腹すいた٩(๑´0`๑)۶
2025.11 -
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ここに100は載せられないけど、ぼくの食体験を綴っておこうと思う。
01 お腹の中で燃え続けるカレーの炎
大阪市内のビジネス街にある焼き鳥やさんにときどきいく。でも、そこ焼き鳥を食べた事がない。頼むのはいつも週替わりのカレーだ。一期一会なそのカレーは、スープカレーのときもあればグリーンカレーの時もある。ときどき激辛カレーのときがあって、僕が初めていったときは激辛だった。調子に乗って大盛りを頼んだら本気の大盛りで、普通の二倍ルーがあった。チキン(焼き鳥屋なんだから当然!)カレーで、細かくなったグレイビーな野菜たちの歯応えと、一瞬にして辛さに支配されて口の中が火事になって半分食べたときにはもう何を食べても同じくらいに辛さでおかしくなってて、なんなら翌日の昼くらいまで、カレーが体のどこにあるかわかるくらいの辛さで、お店を出る時には、しばらく、いや1年に一度くらいでいっかなーと思うんだけど、一週間くらいでやっぱりまた行きたくなってると言う麻薬みたいなカレー。
02 お客様20名様ご来店!
別の焼き鳥チェーン店でお店に、妻と二人で入ると『20名さまご来店!』と景気良くむかえてくれる店がある。
03 郵便局員御用達のキタナシュラン
麻婆丼とラーメンと餃子で700円と言う破格の安さと物量で殴りかかってくる町中華のお店は、近くに大きめの郵便局があって、夏は水色のシャツ、冬は紺色の作業着で溢れかえっていて、この町の配達物を裏から支えている。残念ながら火事で燃えてしまってなくなった。無事なのだろうか。。
04 陶器の宇宙船と別の世界線からきたアジフライ
人気すぎて予約取るのに必死だけど、ふらっと入ってみたら意外とスキマを見てすぐ入れるお店で、土鍋で炊き込んだご飯が、注文してから50分くらいで出てくるのだ。それを何光年も待ち焦がれながら、アジフライを注文。アジフライは中が刺身になってて、どんな技でフライなのに刺身になってるのか、転生してきてもわからないくらいのウルトラCを食べつつ待ってたら、満を持して登場した土鍋ごはんは、陶器でできた小さい宇宙船みたいにぼくの机に不時着した。蓋を開けるとシャケと炊き込みご飯で、ペロリと食べてしまう。ご飯4杯分らしいけど3杯分を食べた。残りを仕方なく妻に渡した。
05 マレーシアと華僑
ひょんなことから知り合ったマレーシア人に『いつかいくよ』と言って別れた金沢旅行。そしてその帰りの電車の中で、次の長期休暇での飛行機をとって、マレーシアに行った。マレーシアでは友人の家族に温かく迎えてもらった。チェンドルというかき氷が食べたいと伝えると、オススメの店を教えてくれるどころか、店に連れていってくれて、ご馳走までしてくれた。フードコート、マラッカの老舗スイーツのお店、華僑が営むお店、とバリエーションまでつけてくれて、全部ご馳走してくれた。チェンドルがおいしかったのはもちろんだけど、心ゆくまで楽しんでほしいという思いが伝わって、帰りの飛行機でちょっと泣きそうになった。
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だいぶ前に読んだ『味な店』が面白くてその話を家族にしたら、実は平野紗希子の大ファンで、「味な副音声」のポッドキャストを大プッシュされました。ちょうどそのタイミングでハマっていたぼる塾の田辺さんがゲストの回を聴いて、ぼる塾のメンバートークよりスイングしているトークを満喫し、登場するお菓子屋さんで知らないお店をメモしまくりました。ただポッドキャストを聴く習慣が身についていなくて、次に聴いたのが『焼き芋とドーナッツ』を書いた湯澤規子教授の回。湯澤本、読みまくっていた頃でした。「食のしもべ」を自称する平野に対して、「台所と食堂のしもべ」と自己紹介する湯澤、というのっけから共鳴しまくりの対談に引き込まれました。(湯澤回、この本にも収録されていますが、冒頭の選手紹介?は入ってませんでした…)平野紗希子のキャスティングのセンスと相手と共鳴し合う能力にはただただ感嘆します。プロレスだったらアントニオ猪木!「食のアントニオ猪木」!で、彼女の新しい本『おいしくって ありがとう』読んだ?と家族に話したら、「もちろん!でも『味な副音声』の書籍化だよ!」と言われて気づいた次第。聴くより読む方が楽、と本書を開きました。やっぱり面白くてでもその後ポッドキャストで先ほどの湯澤回を再聴したら、紙には収録されていない件を発見しました。この本の登場した人々のトークを、やっぱり音声で聴かなくちゃ、と思っているところです。
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ネタバレラジオ番組の書き起こしらしいのだが、そういうのに疎くて聞いたことがなかったので初めて読んだ(聞いた?)。
冒頭から最後までみちみちに食べ物への愛が詰まった対談集で、内容はコンビニのお茶やブルボンのお菓子、モスにロイホから老舗和菓子屋や五つ星レストランまで多岐にわたる。
まず食べ物を表す表現の仕方ってこんなにあるんだ、という驚きがあり、食べ物の守備範囲の広さへの驚きもあり、どんな相手でも話をするする引き出す会話のうまさへの驚きもあり、読んでいて全然飽きない。
よく見知っているお菓子の話はうんうん分かる、と赤ベコのように頷いたし、全然知らない高級レストランの話は未知の世界にドキドキしたし、平野レミさんとの対話の亡き夫の話にホロリとしたり、モスの企業努力に感心したりした。
「一秒でも早く食べてほしい店vs写真を撮りたい客」は、こういう食を150%楽しむ人たちがどんなふうに考え、レストランを体験しているのか分かってちょっと衝撃だった。私にとっては店員さんとの一定以上のやりとりって基本的にコスト、ない方がいいものでしかなくて、だから高級なお店やちゃんとしたイタリアンとかは気後れして行かない。
でもコミュニケーションを含めて食という体験を店と客の共同作業で作り上げているという認識、コミュニケーション能力の高い人たちの見ている世界、できる事の違いにただただ呆然としてしまった。人間としてのレベルが違いすぎる。私は幼児だ。美味しかったです、と店員さんに帰り際に伝えるのが限界なのである。頼むメニューからもう、コミュニケーションの一端だったとは!
とにかく、千里の道も一歩から、高度な食コミュニケーションもチェーン店からということでモスとロイホに行ってこようか? -
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ラジオ番組の方は存じ上げていなかったのですが、タイトルと表紙が目に留まり、面白そうだったので購入しました。
高いお菓子やレストランの話からファミレス、ファーストフード、コンビニで買えるお菓子まで色んな食についてのお話で元の配信も聞いてみたくなりました。
有名な方が身近にあるお菓子を好きだと言っておられると勝手に親近感がわきます笑
ミルフィーユの回でパティシエの方がこういうものは気兼ねなく食べれる友達と食べましょう、綺麗に食べられないことをとやかくいう男とは付き合うな、と仰っていたので自信をもって崩落させながら食べようと思います!
あとモスのライスバーガー海鮮かき揚げは最高。分かる。 -
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ネタバレ平野紗希子、ポッドキャストしか聴いてなかったけどはじめて読んだ。おもしろい。言葉選びが上手い。詩的だったりばっさり言い切ったり。たのしい。小学生のときの食日記すばらしい。確実に今に繋がってる。
◎「腐敗は優しさだ」
→本文: 「食べものには、旬がある。秋には秋刀魚が食べたいし、冬には上海蟹が食べたい。ただし、その一寸先には腐敗が待っている。食べものは始まる前から"終わり”をしっかりと示してくれている。おかげで私たちは「腐っちゃうから、早く食べよう」とか「腐っちゃったからしょうがない」とか、すがすがしく目の前の輝きを享受したり、切り捨てたりすることができるようになっている。これは素晴らしいことだ。世の中には惰性の恋人関係や情の移った不要物が溢れているというのに。」
→最後の一文のしんどさかつ真実さ。なにしてんだろわたし
◎「心にいつもきらいな食べものを」
→いいね、人の幸せを想像する猶予のあること。
◎「露骨にエロイ食べ物」
→dancyu切り抜き圧倒された
「男と女と味噌汁と」ってすげえな
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Posted by ブクログ
食にまつわるエッセイ集のようであるが、表現が的を射ているのか言わんとすることがガンガンと伝わってくる。
どれもこれも細かな言い回しで、たくさんの味を知っているんだろうなと感じた。
一言で美味しいか不味いか、好みか苦手かなんだけどそういうのは一切なくて、著者の行動まで見えてくるような表現力と描写に凄いなと思った。
ブルボンのよく知るお菓子、ルマンドやエリーゼ、アルフォートすら貴族の味わいを想像させてくれるのだから…。
ポテチの凄さも音のバリエーションで楽しませてくれる。
そんなに音に違いがあったなんて…。
そんなに種類もあったなんて…。
ショートケーキも今度食べるときは、背中から味わってみよう。
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食への愛に満ち満ちたエッセイでした。
読んでいるだけで口内に涎が溜まり、お腹が空いてきます。著者の熱量の高さに、著者と同じく食いしん坊の自分としては羨ましさと共感の嵐でした。
美味しいものを食べるのはとてつもなく幸せであり、美味しいものだけが救える悲しみや苦しみがあり、人間の食への欲望は時に醜悪で罪深い。
とにかく表現力の高さが素晴らしくて。例えば、コーヒーについて著者が「全焼した家、時々、泥水…」と書いていて思わず吹き出しそうになりました。私もコーヒーが苦手なので、めちゃくちゃ分かるなぁ、と。
平野さんを好きだと思うのは、美味しさ至上主義に偏らないところ。商業施設の中にひっそりと佇む地味な喫茶店の必要性を強く訴えるところに深く共感しました。平野さん曰く「お客がほとんどいない。やる気を見せつける店員がいない。特筆すべきメニューがない。」と、一見悪口かと思える感想なのですが、そうした「がんばらなくていい」店があることで救われる魂があるんですよね。 -
Posted by ブクログ
平野紗季子さんの10年ぶりの新刊「ショートケーキは背中から」が発売されました。
では10年前の本は?
読みました!
めちゃくちゃ面白かった。
本のページをめくるたびに驚き、びっくり箱のよう。楽しい!
こんなにも食べ物への愛が溢れている人がいるのだ、ということに嬉しくもあり。
自分の食に対しての振り返りや、
これからの食の付き合い方の学びになる本です。
彼女のpodcastも文章そのまま個性豊か。
また彼女だけした表現できない言葉で語られていて、聞き終わったら耳がhappyにしかならん。
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「人の家の麦茶」より一部抜粋
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思い出した。
小さい頃、人の家の麦茶が不気味だった。
口をつける時にひやっと集中してしまうあのいやな感じ。
学校で友達がくれた卵焼きも、食べたら気持ち悪かった。
プラスチックピンクの弁当箱から出てきたやつ。
味がまずいとかそういうことではなくて、どうにも生々しくていやだった。
他人の、極めて個人的な部分が、
なみなみと自分の喉を通って入りこんでくるのが。
紅茶にはなくて麦茶にはある
境界がくずれてしまう あやうさの味。 -
Posted by ブクログ
は〜〜好き。ほんとこの方の表現が好きです。
例え方や視点の置き方が、シンプルに感じ取ったことをそのまま書いてるから直に伝わる。
食◯ログとか他サイトレビューより、うんっっと食べに行きたくなる文章載ってます!!しかも、コロナ前の雑誌掲載だったせいか、発売日時の閉店情報も丸わかりなのも助かる。
美味しいものを食べたら、顔に手をあてちゃうの分かる。おでこに手あてちゃう。
背表紙のケーキがすごく美味しそうで気になったのですが、本編に載ってない??探したけどカット見つけられなかった(^_^;)
白と赤のコントラスト素敵!食べたーい!!
元々雑誌のコラム?をまとめたものだからか、本のサイズがデカくて!!単行本サイズかと思いきや雑誌POPEYEくらいあるの!!
持ち歩いて通勤に読みたいから単行本サイズに編集して欲しい〜〜まあ難しいよね。
アルデンテの時の文庫化嬉しかったな。