千加野あいのレビュー一覧

  • どうしようもなくさみしい夜に

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    私の涙腺との相性がいい。どの短編も目頭熱くなったし泣いちゃった。
    千加野さんの言葉がいいのかもしれない。どうしようもないどちらも悪くないこの感じが当事者にとっては1番辛くて私はとても悲しかった。

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    2024年03月13日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    とても好みの本。
    風俗で働くことへの偏見や蔑みは、私の中にもある。その部分をチクチクと刺されて痛いのに、とても優しくて切ない気持ちになる。
    短編集だけど、登場人物が緩くリンクしている構成も良い。
    「折り鶴を開くとき」が一番好き。リコさんと夏希の痛みがダイレクトに心に響いた。

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    2023年08月19日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    千加野あいさん
    初読みでしたが、すごく良かった

    風俗嬢をテーマに
    繋がる短編連作

    風俗嬢、そこで働くスタッフ、その子ども、その恋人…。

    お金のため、だけでない
    そこにいる理由。

    だいぶ泣きました

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    2023年06月11日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    とてもよかった。
    という感想しか出てこないくらい、とてもよかった。

    どの話もせつないし苦しい、なのに優しい。
    強い主張?(風俗はいいとか悪いとか正解とか間違いとか)がわかりやすく書かれてるわけじゃないのに、強く胸に伝わってくる何かがある。
    風俗って遠い世界の話だと思ってたけど、全然身近で、思ったより私と同じなんだなって。無意識に決めつけてたとこあったなって、反省するところもあったり。

    とてもよかった。読んで欲しい。

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    2023年06月08日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    ネタバレ

    本当にさみしくて、どうやって生き延びようかって思ってた時、タイムリーに出会えた一冊

    性産業ってアングラなものだしこうやってスポットを当てられてる本って珍しい
    性産業をしてる親を持つ子の視点、新しくて読む手が止まらなかった

    誰もがさみしい。だからみんな誰かと支え合って生きてる それが性サービスの人なこともある

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    2025年11月01日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    小説としておもしろかった、けど、Twitter読んでるみたいな、かわいそうな人の話聞きたいだけ向けみたいな、面白かったで終わりでいいのか分からん

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    2024年09月14日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    1話目は、子供の為に風俗で働く母親を子供目線で見たお話で、生活の為に何より子供の為に他に選択の余地がなかった母親についてだったから、読んでて母親に対しても、子供に対しても切なかった。選択の余地がないと途端に極貧になるしかない国の制度にもモヤモヤしていたけど、話が進むと風俗を職業としてやりがいを持ってとか言われると、ちょっとなぁ。職業で差別とかダメだとは分かりつつ、理解とまではいかず。一つ一つ深いい話なんだろうけど、どうしても、そこが引っかかってしまう。3話目とかすごくいい家族になれそうだったのに、そこ、こだわる?って言う思いが強くて、イラっとしつつどうにかならないのかなって気持ちもあって、自分

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    2023年10月05日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    連作短編集。
    どの話も心にくるものがある。

    「理解から納得までの道のりって、めちゃ遠いよね」(p182)

    風俗という仕事があり、それを生業にしている人がいる。
    それは理解していても、自分の身近な人、例えば家族がそうだったら?納得して受け入れられるか?

    それに向き合った、夏希の気持ち。夏希が関わってきた人たちの気持ち。

    最後はなんとなく前向きに、でもリアルな淋しさと少しの暗さも感じる。

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    2023年10月04日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    ネタバレ

    R-18文学賞はほんっっとうに期待高まる〜〜!次回作期待…………。
    さり気ない伏線回収も好きなんだけど、先生のどの言葉も本心だった、と夏希が気づいたのがよかったし身に染みた。

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    2023年07月19日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    ちゃんとした職ってなんだ?
    風俗はちゃんとした職?

    生活のために、子どもを育てるために風俗嬢として生計を立てるのは恥ずかしいこと?

    学校や教育委員会から「子どものことをおもったら」「かわいそう」「ちゃんとした職に就くべき」とか言われたどうだろう
    正直、ほっといてくれ!とも思う

    けど、もし自分の家族が風俗嬢として働いていたら…、それはない!嫌だ!無理だ!

    風俗はもちろん仕事としては成り立つし必要としている人もいるだろう
    風俗嬢として働いている人も、「こんなあたしでも必要としてくれる人がいる」「楽しい」「胸を張れる仕事」として誇りを持って働いている人もいる

    結局はどんな仕事でも、どんなこ

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    2023年09月06日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    母親が風俗嬢だったり、大学時代に風俗始めて辞めれなかったり、誰かに必要とされたいのベクトルが風俗に向いてしまった女の子など色んな立場の短編集。
    サクサク読めた。最近の風俗嬢はホス狂いが多いイメージだったので、この主人公たちは彼女たちとは違うタイプ

    ひかりて話の主人公がひどかった。圧倒的に教養も知識もどうやってそれを身につけるか手段もわからないまま風俗に従事して、本人が素直なのが余計救いようのない感じがした。
    他人が意見するのもおかしいけど、やっぱり目の前にこの主人公が現れたら、子供が可哀想て思ってしまうだろうな

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    2023年08月17日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    R18文学賞友近賞受賞作。
    作家さんの知り合いに勧められて、読んでみた作品。
    風俗に関わる人々を描いた連作短編集。
    普段、この手の作品を読まないので、最初は探り探り。
    1作目の主人公が2作目以降、風俗で働く女性たちに寄り添う姿に段々心が解れていく感じがした。
    風俗で働く女性の気持ちも、その風俗で何かの欲求を満たしている人たちの気持ちも、どこか現実的で、実際に人生で接点のない自分には読んでいて、心がギューッと苦しくなることも。
    鶴の折り紙の件が救いになっていたのには、最後まで読んでて良かったと、希望をもらった気がする。

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    2023年07月21日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    注目している『女による女のためのR18文学賞』。
    本作は友近賞を受賞しての著者デビュー作品。

    「今はまだ言えない」
    「雪解け」
    「落ちないボール」
    「ひかり」
    「折り鶴を開くとき」
    風俗業界に携わる人々を描いた五話収録の連作短編集。

    読みながら考えさせられた。

    『職業に貴賎なし』
    どんな仕事にも価値があり、尊いものだと頭では理解出来ても、自分が彼女達に対して偏見を持たないかと問われた時、すぐにYESとは答えられない。

    風俗の仕事で生計を立てる母親を持つ子どもの複雑な心情がリアル。

    理解と納得の間には大きな距離がある事を痛感する。

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    2023年06月19日
  • どうしようもなくさみしい夜に

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    ネタバレ

    連作短編集。時代も行ったり来たりする。
    風俗業界のお話集。

    元風俗嬢でそれが原因で首になった女性の先生。
    今は駄菓子屋で働いて、元生徒の相談に乗る。

    シングルマザーの母親がデリヘルで働き、友達の父親が客になったことで友達の家庭が崩壊。その友達からいじめられた男の子は母親にデリヘルを辞めてもらうが生活が困窮する。
    その男の子は、将来デリヘルの店長になり、様々な相談を聞く。

    デリヘルで働く女性は、かわいそうに思われたり好きで仕事してると思われなかったり偏見に苦しむ。
    結婚の顔合わせでも、デリヘル店長やってますとは言えない男性。真っ当な仕事…とは認められないモヤモヤ。

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    2023年06月14日