感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私の涙腺との相性がいい。どの短編も目頭熱くなったし泣いちゃった。
千加野さんの言葉がいいのかもしれない。どうしようもないどちらも悪くないこの感じが当事者にとっては1番辛くて私はとても悲しかった。
Posted by ブクログ
とても好みの本。
風俗で働くことへの偏見や蔑みは、私の中にもある。その部分をチクチクと刺されて痛いのに、とても優しくて切ない気持ちになる。
短編集だけど、登場人物が緩くリンクしている構成も良い。
「折り鶴を開くとき」が一番好き。リコさんと夏希の痛みがダイレクトに心に響いた。
Posted by ブクログ
千加野あいさん
初読みでしたが、すごく良かった
風俗嬢をテーマに
繋がる短編連作
風俗嬢、そこで働くスタッフ、その子ども、その恋人…。
お金のため、だけでない
そこにいる理由。
だいぶ泣きました
Posted by ブクログ
とてもよかった。
という感想しか出てこないくらい、とてもよかった。
どの話もせつないし苦しい、なのに優しい。
強い主張?(風俗はいいとか悪いとか正解とか間違いとか)がわかりやすく書かれてるわけじゃないのに、強く胸に伝わってくる何かがある。
風俗って遠い世界の話だと思ってたけど、全然身近で、思ったより私と同じなんだなって。無意識に決めつけてたとこあったなって、反省するところもあったり。
とてもよかった。読んで欲しい。
Posted by ブクログ
連作短編集。
どの話も心にくるものがある。
「理解から納得までの道のりって、めちゃ遠いよね」(p182)
風俗という仕事があり、それを生業にしている人がいる。
それは理解していても、自分の身近な人、例えば家族がそうだったら?納得して受け入れられるか?
それに向き合った、夏希の気持ち。夏希が関わってきた人たちの気持ち。
最後はなんとなく前向きに、でもリアルな淋しさと少しの暗さも感じる。
Posted by ブクログ
R-18文学賞はほんっっとうに期待高まる〜〜!次回作期待…………。
さり気ない伏線回収も好きなんだけど、先生のどの言葉も本心だった、と夏希が気づいたのがよかったし身に染みた。
Posted by ブクログ
母親が風俗嬢だったり、大学時代に風俗始めて辞めれなかったり、誰かに必要とされたいのベクトルが風俗に向いてしまった女の子など色んな立場の短編集。
サクサク読めた。最近の風俗嬢はホス狂いが多いイメージだったので、この主人公たちは彼女たちとは違うタイプ
ひかりて話の主人公がひどかった。圧倒的に教養も知識もどうやってそれを身につけるか手段もわからないまま風俗に従事して、本人が素直なのが余計救いようのない感じがした。
他人が意見するのもおかしいけど、やっぱり目の前にこの主人公が現れたら、子供が可哀想て思ってしまうだろうな
Posted by ブクログ
R18文学賞友近賞受賞作。
作家さんの知り合いに勧められて、読んでみた作品。
風俗に関わる人々を描いた連作短編集。
普段、この手の作品を読まないので、最初は探り探り。
1作目の主人公が2作目以降、風俗で働く女性たちに寄り添う姿に段々心が解れていく感じがした。
風俗で働く女性の気持ちも、その風俗で何かの欲求を満たしている人たちの気持ちも、どこか現実的で、実際に人生で接点のない自分には読んでいて、心がギューッと苦しくなることも。
鶴の折り紙の件が救いになっていたのには、最後まで読んでて良かったと、希望をもらった気がする。
Posted by ブクログ
注目している『女による女のためのR18文学賞』。
本作は友近賞を受賞しての著者デビュー作品。
「今はまだ言えない」
「雪解け」
「落ちないボール」
「ひかり」
「折り鶴を開くとき」
風俗業界に携わる人々を描いた五話収録の連作短編集。
読みながら考えさせられた。
『職業に貴賎なし』
どんな仕事にも価値があり、尊いものだと頭では理解出来ても、自分が彼女達に対して偏見を持たないかと問われた時、すぐにYESとは答えられない。
風俗の仕事で生計を立てる母親を持つ子どもの複雑な心情がリアル。
理解と納得の間には大きな距離がある事を痛感する。
Posted by ブクログ
連作短編集。時代も行ったり来たりする。
風俗業界のお話集。
元風俗嬢でそれが原因で首になった女性の先生。
今は駄菓子屋で働いて、元生徒の相談に乗る。
シングルマザーの母親がデリヘルで働き、友達の父親が客になったことで友達の家庭が崩壊。その友達からいじめられた男の子は母親にデリヘルを辞めてもらうが生活が困窮する。
その男の子は、将来デリヘルの店長になり、様々な相談を聞く。
デリヘルで働く女性は、かわいそうに思われたり好きで仕事してると思われなかったり偏見に苦しむ。
結婚の顔合わせでも、デリヘル店長やってますとは言えない男性。真っ当な仕事…とは認められないモヤモヤ。