あらすじ
高校入学前の春休み、セックスワークで生計を立て、ひとりで僕を育ててくれた母が、突然「結婚したい」と言い出した。それを聞いた僕は、元風俗嬢と噂される先生のもとへ……。肌を合わせることは、ときに切実で、ときにかなしく、ときに人を救うのかもしれない。夜のリアルを照らし出す、R18文学賞友近賞受賞作。
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Posted by ブクログ
本当にさみしくて、どうやって生き延びようかって思ってた時、タイムリーに出会えた一冊
性産業ってアングラなものだしこうやってスポットを当てられてる本って珍しい
性産業をしてる親を持つ子の視点、新しくて読む手が止まらなかった
誰もがさみしい。だからみんな誰かと支え合って生きてる それが性サービスの人なこともある
Posted by ブクログ
R-18文学賞はほんっっとうに期待高まる〜〜!次回作期待…………。
さり気ない伏線回収も好きなんだけど、先生のどの言葉も本心だった、と夏希が気づいたのがよかったし身に染みた。
Posted by ブクログ
連作短編集。時代も行ったり来たりする。
風俗業界のお話集。
元風俗嬢でそれが原因で首になった女性の先生。
今は駄菓子屋で働いて、元生徒の相談に乗る。
シングルマザーの母親がデリヘルで働き、友達の父親が客になったことで友達の家庭が崩壊。その友達からいじめられた男の子は母親にデリヘルを辞めてもらうが生活が困窮する。
その男の子は、将来デリヘルの店長になり、様々な相談を聞く。
デリヘルで働く女性は、かわいそうに思われたり好きで仕事してると思われなかったり偏見に苦しむ。
結婚の顔合わせでも、デリヘル店長やってますとは言えない男性。真っ当な仕事…とは認められないモヤモヤ。