フィッツジェラルドのレビュー一覧

  • グレート・ギャッツビー

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    アメリカ文学の古典的名著ということで、読まずにはおれんだろうというミーハーな気持ちで手に取る。
    ディカプリオの映画予告編のイメージが強いからか、乱痴気騒ぎのエンタメ小説かと思っていたが抒情的な栄枯盛衰物語でしたね。

    後半の展開で徐々に明かされるギャツビーの人物像とその魂胆、終盤の展開とハラハラさせれたな。
    ところどころの風景描写の色彩豊かさ、情景を想起させる名文であることが翻訳ではあるが随所に感じられる。名家として根っからの富豪に対するきな臭い成金のギャツビーという対比、もっと大枠の上流階級と一般市民のパワーバランス、作品構成として非常に引き込まれる練り上げ方をされている。時代も国も違うけど

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    2025年01月11日
  • グレート・ギャッツビー

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    2024.07.21〜2024.07.23
    映画を一度観たことはあるが、細かい内容は覚えていなかったので新鮮な気持ちで読めた。
    小川高義さんの訳がとてもわかりやすく読みやすかった。
    ギャッツビーの行動力がありすぎるゆえの一途な不器用さが魅力的。
    物語が動き始めてからは一気に読み終えてしまった。
    村上春樹さんの訳もあるようなので、読んでみたい。

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    2024年07月23日
  • グレート・ギャッツビー

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    読めば読むほど味がする最高の小説。好きすぎて英語版も買った。難解な文章が多くて、翻訳者のセンスが試される。
    ギャッツビーの「ッ」が気になって仕方ない。
    ぶつ切りな文章が多いが全体的に良かった。

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    2023年12月15日
  • グレート・ギャッツビー

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    初読。村上春樹訳も読んでみたいがこちらもすごく良かった。文章が独特かつ非常に美しい。(原文読めないけど)これはフィッツジェラルドの技術でもあるし、訳者の小川高義氏の手腕でもあるのだと思う。語り手からギャッツビーへの目線は淡々として中立的なようで、彼なりにギャッツビーに寄り添っているのがわかる。父親に関係を問われてすぐ「親友でした」と答えるくだりがよい。ギャッツビーがただ一人愛した存在であるデイジーが、後書きで触れられているような「頼りない、不安定な夢」であることが奇妙な誤読感に繋がっているように思う。

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    2023年06月11日
  • グレート・ギャッツビー

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    何回目かわからないぐらい読んでいるけれど、今回は津村さんの世界文学の紹介をきっかけに再読。
    フィッツジェラルド節満載で相変わらず文体がカッコいい。そして前回読んだ村上春樹訳とはまた違った味わいがある。こちらの方が読みやすい。
    全員がどこかしら一癖ある西部出身の登場人物達が東部ニューヨークの風に馴染めず、それでもしたたかに生きるトム、デイジー、ベイカーに対し、やはり馴染めずに帰郷する語り手のニック、そして過去よもう一度とばかりに不器用ながら純粋に生きるギャッツビー。誰かに感情移入するということはなく、1920年頃の時代の雰囲気を感じることができる。
    難しいといえばそんなことはないのだけれど、決し

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    2022年10月10日
  • グレート・ギャッツビー

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    トムとデイジーが大分クズ。特にデイジーは酷い。当時の恋愛事情がわからないけれどギャツビーと浮気したり、またトムに戻ったりふらふらとしていて好きになれないキャラ。ギャツビーはデイジーとトムの5年間をなかったことにすることに固執してしまったがためにうまく行かなかったんだろうなと思う。また新しく始めようとしていれば違った結果があったはず。あと情景描写がとんでもなく丁寧。

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    2021年11月06日
  • グレート・ギャッツビー

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    その昔、村上春樹のエッセイかなんかで存在を知りながら読む機会がなく、存在も忘れてしまっていた小説。飛行機の中でディカプリオの映画を観たのを機会に手に取った。
    結果、映画を観てから小説を読むのは、とくにキャラの立つ主人公の場合はイマジネーションをそこねると再認識。

    でもとてもよかった。「読み終えた」ということに満足。
    終盤が急ぎ足っぽいのと、デイジーがあほっぽいのが不満。

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    2019年02月11日
  • グレート・ギャッツビー

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    ネタバレ

    すごく好み。今読んで良かったと思う。

    ディカプリオ主演の映画を見て、小説も読んでみようと思った。

    何社かから出版されていたので、本屋で迷った。私が外国の本を選ぶ際に重視していることは、日本の小説のように文脈に違和感を感じずに読むこと。外国語に忠実に訳されたところで、回りくどかったり日本語として成り立たず理解できなければ意味がなく、そんなに細かい言い回しが知りたいなら原文で読んだら良いと思うので。

    まず村上春樹訳を手にとってみた。装丁の可愛さから初めに目を付けていたけれど、中を見てみるとザ・村上春樹という文体で、「オールドスポート」がそのまま書かれている。次に手に取った新潮文庫は日本語が古

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    2018年11月25日
  • グレート・ギャッツビー

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    映画の『華麗なるギャツビー』の原作本。映画を見た
    わけではないのですが、アメリカといえばギャツビー
    みたいなところがあるし、ギャツビーっていう単語で
    なんとなく派手で、かっこよくて、繊細で、おしゃれ
    な感じがするような気がします。
    ただこの本は初めて読みました。でもやはり面白く
    読めました。個人的には非常に好きなタイプの小説であった
    と思います。

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    2017年01月29日
  • グレート・ギャッツビー

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    戦前に書かれた作品にもかかわらず、最新作のようなみずみずしさを感じるのは、新訳であるのが理由なのだろうか。
    それにしても、第二次大戦前から、純粋な愛情とうものは既に廃れたものという風潮があったというのは悲しい。

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    2017年01月09日
  • グレート・ギャッツビー

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    ネタバレ

    栄光というのは本当にはかないと思います。
    それがある種の社会への復讐という
    想いがあったギャッツビーにとっては。
    (純粋な愛の裏には復讐もあったことでしょう)

    そして、終盤には美しい文体から
    人間の醜さを浮かび上がらせてくれます。
    そう「金の切れ目は縁の切れ目」
    所詮それが人間というものなのです。
    だけれども、これはあまりにもさびしすぎる。

    名作で、静かさと華やかさが
    素敵だけれども、デイジーは大嫌いです。
    ただの尻軽でしょ。
    空っぽの女なんか遊びにしかならない。

    でもジョーダンはかわいいですね。
    あの後、どうなったのかな。

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    2014年12月14日
  • 若者はみな悲しい

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    サリンジャーが少年期ならば、フィッツジェラルドはまさに青年期にふさわしい。
    失ってしまったもう戻らないもの、失うまいと光を追い求める人々、この短編集に出てくるすべての悲しみや情熱や美しさや儚さは、全部わたしたちの中にあるものだ。失ってしまったものを取り戻すために、それらを思い出すために文学が存在するとしたら、フィッツジェラルドは永遠に忘れ去られることはないだろうと思う。
    原題は"ALL THE SAD YOUNG MEN"だが、これを『若者はみな悲しい』と訳した翻訳者のセンスに敬意を表する。
    若者はもちろん、かつて若者であったすべての人々に読んでもらいたい作品だ。

    中でも

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    2011年10月12日
  • 若者はみな悲しい

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    若者はみな悲しい、若人にありがちな習性をリアルなタッチで描いた作品。
    女って罪な生き物だよね・・・。

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    2009年10月04日
  • グレート・ギャッツビー

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    村上春樹が好きだと言っていたのでフィッツジェラルドを読んでみた なるほど村上節に通じるおしゃれさがあった 村上作品のアメリカっぽさはこうゆうのから影響を受けているのかな
    ついでにディカプリオ主演の映画も見た
    内容としてはまずまずかなあ

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    2025年09月12日
  • グレート・ギャッツビー

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    『グレート・ギャツビー』との接点は映画版(2013年)くらいで、観た当初は訴えたい内容が何も伝わってこなかった。
    原作に挑戦した今でも掴みどころがないのには変わりないが、どことなく記憶に足跡を残す物語である気がしている。

    舞台は「狂乱の20年代」と呼ばれた、1920年代のアメリカ。
    自動車に映画館、ジャズ・ミュージックで彩られた豪華なパーティーと、作品の端々でギラついたアメリカが垣間見られる。タイトルの『グレート・ギャツビー』自体、まさに「ギラつき」の代表格ではないだろうか。

    しかし、当の本人であるギャツビーさんは全くの謎に包まれた人物で、それこそ掴みどころがない。
    誰も彼の出身や経歴につ

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    2025年03月11日
  • 若者はみな悲しい

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    ネタバレ

    再読。以前に読んだのは15年ほど前。
    当時、関西の家を引き払い、金沢に引っ越す直前に読んでいた。
    詳しいことは忘れたが、冬の夢を気に入ったのを覚えている。
    関西に戻って長く時間が経ったいま、再読し、当時のことを思い出した。

    青春の甘さと痛みというかんじ。
    小川さんはラヒリの翻訳で出会い、気持ちのいい、キリッとした日本語がカッコよくて大好きだった。

    今回、ふとまた再読し、改めていい一冊だなあと思った。
    あとがきにあるように、フィッツジェラルドは視覚処理の上手い作家なのだろう。

    登場するヒロインや若奥さんがわりとどれも似ている。
    (野心的な若いアメリカ男も似ている。整髪料の匂いまでする気がす

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    2023年04月22日
  • グレート・ギャッツビー

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    アメリカンドリームに乗り遅れた男の話(乗り遅れたというより時代がすでに終わってた?)。乗り遅れたけど、とりあえず金持ちにはなれた。希望する形ではないだろうけど。
    初めて読んだので、まだ飲み込みきれてない。今まで読んだ海外文学の中では、一番オシャレな感じがする。訳の影響もあるだろけど。
    まるで関係ないんだけど、読んでいる最中、どうも頭の中に「アルジャーノンに花束を」がちらほらと浮かんでくる。理由は不明。あっちはSFだし。
    ほとぼりが冷めたらまた読もうと思う。

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    2022年12月22日
  • グレート・ギャッツビー

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    古き良き時代のアメリカンドリームの悲哀をハードボイルドタッチで描いた粋な小説である。キザな男たちの人生が悲しくもあり、愛おしくもある。

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    2022年10月31日
  • グレート・ギャッツビー

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    あくまで平民出身の人は貴族には勝てない、、みたいに感じて辛かった。
    トムとデイジーのいいかげんさがすごく苦手。その2人が貴族なのも気に食わない。貴族だからこそ取ってつけたような上辺だけの人間で、芯のない人なのかもしれないけど。
    ギャッツビーはすごくまっすぐで自分にも他人にもすごく期待してる気がする。だからこそデイジーの理想像だけで鍛錬みたいなスケジュールを淡々とこなし、成功を収める。貴族への憧れみたいなものもあるんだろうけど、デイジーを目標にしたのが間違いな気がする。他人を目標にするの自体良くないし、人選も間違い。
    下剋上は失敗する、みたいな話に感じた。
    読み返したけど1回目より色々と発見があ

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    2025年05月16日
  • グレート・ギャッツビー

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    村上春樹訳で読んだことのある本を、別の訳者で読んでみるという試み。ギャッツビーの純粋さというものが、自分の中にあるならそれを離さずにいたい。「あいつら、腐りきってる」「あんた一人でも、あいつら全部引っくるめたのと、いい勝負だ」というセリフが好き。

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    2021年12月04日