さくだゆうこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人生に迷いを抱えた人たちが図書室を訪れ、
司書の小町さんとの出会いを通して、
自分の進む道を少しずつ見つけていく連作短編集。
この作品を読んでまず感じたのは、
「変わるきっかけは意外と身近にある」ということ。
登場人物たちは、
特別な才能や大きな出来事によって
人生が好転するわけではない。
ただ、図書室で紹介された本や、
何気ない一言をきっかけに、
自分の考え方を少しだけ変えていく。
その“少しの変化”が、結果的に前に進む力になっているところが
とても印象的でした。
小町さんが勧める本は、
必ずしも直接的な解決策ではない。
しかし、その本を読むことで
登場人物自身が意味を見つけ、
-
Posted by ブクログ
ネタバレ連作短編でどれも読みやすく、あっという間に読み終えた。
人と人が出会うことで何かが起きる。停滞する人生にヒントが浮かんでくる。自分ひとりでは考えもしなかった方向に道が出来上がることもある。知らない自分に出会うこともある。すごく前向きな本だなと思う。
人の数だけこういうドラマがあって、その近くを通り過ぎていく感覚になるのが面白かった。
司書の小町さんの外見をたとえるバリエーションがいくつもあって感心したけれど、一番しっくりきたのは鏡餅・観音像と言った正雄さんの感性かなと思う。一人ひとりに向き合ってくれるところが、非常にありがたい存在のように思えるから。 -
Posted by ブクログ
⚫︎感想
読書の醍醐味は、そのときそのときの自分を読むこと。自分探しはあらゆる読書の中でできる。
優しくて前向きで、読書ってやっぱりいいな、と再確認できる、安心しておすすめできる一冊。
⚫︎あらすじ(本概要より)
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。
狭いレフ -
Posted by ブクログ
「お探し物は図書室まで」という題名に惹かれてこの本を読みました。
この本を読んで、「気づき」について考えさせられました。解説で石井ゆかりさんがおっしゃられているように、
答えは外側に見つかるわけではない。自分の中で一旦何かを噛み砕き、吸収し尽くして、影も形もなくなったあとそのあとで、私たちは新しい言葉を自分の中に見つけるのだ。
という言葉のように、確かに人からされるアドバイスももちろん大切ですが自分が納得して自ら得た「気づき」が大事で。この本の5つの短編小説で出でくる仕事や人生に行き詰まりを感じている主人公たちのように、探しているものに気づいたとき明日へつながる活力と希望に満ちることができ -
購入済み
日常に元気をくれる
バタバタと忙しくて癒されたかったのか、あらすじを読んで即決。
ひとつひとつの物語の主人公は自分と重なるところはないのに、なぜかとても共感できました。
彼らが図書室で出会った本とその「付録」に、自分なりの意味を見つけていく中で、生きるという大袈裟なものではなく、日常に元気をもらった感じがしました。
人と人との繋がりの大切さを、これを書きながらこの本に教えてもらったんだと、改めて…
繋がっていく物語です。