さくだゆうこのレビュー一覧
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労働に搾取されてしまった人間が自分の時間をどう取り戻していくか、図書室で出会った本をきっかけにそれぞれの人の心情の変化が描かれていると思った。
心に残る言葉がいっぱいあった。
「食うために仕事してるのに、仕事してるせいで食えないなんて、そんなのおかしいと思ったんだ。」
本当にその通りだと思う。豊かな生活をするためにお金を稼いで働いているのに、働いていることで豊かさが失われて自暴自棄になるような生活はおかしい。何が一番大事なのかよく考えて働くことと生活することのバランスをとらないといけないと思う。
「つながっているんですよ、みんな。ひとつの結び目から、どんどん広がっていくんです。そうい -
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あらすじ
仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、無愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトとかわいい付録で、後押しする。自分が本当に「探しているモノ」に気がつき、明日への活力と希望が満ちていく作品。
こころに残った言葉
ー悩みに対して本や付録により、「気づき」を与えてくれる司書。そんな司書のひとこと
⭐️「でもね、私が何かわかっているわけでも、与えているわけでもない。皆さん、私が差し上げた付録の意味をご自身で探し当てるんです。本も、そうなの。作り手の狙いとは関係ないところで、そこに書かれた幾ばくかの言葉を、読んだ人が自分自身に紐づけ -
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2026年出会えて良かった本ランキング1位
学生時代、自分は恵まれていて、努力した分だけ報われきた。ところどころ小さな挫折はあったけど、概ね自分の思い通りの人生を歩めてきたと思っていた。
社会人になって、同期で唯一、配属希望が通らず、なんで自分だけ?って、頑張っても思い通りにならないことがあるって初めて知った。
それでも目の前の仕事も一生懸命頑張ってきたつもりだったし、異動希望もずっと出しているけど、なにもかもうまくいかず、深い深い暗闇から抜け出せない感覚でいた。
まだ仕事は楽しくなれていないけど、この配属だったからこそ、出会えて良かったと思える人や、こんな声かけができる人になりたいと -
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コミュニティハウスの図書室に訪れる5人の(短編の)物語で、それぞれが今の状況に行き詰まりを感じている。そんな彼らが、司書の元を尋ねるとカンファレンスして渡された本と付録を渡され、それらがきっかけとなり、行き詰まりを解決していく。この物語で好きなところは、カンファレンスして渡される本が実在の本であるところです。だからそれぞれの主人公がどんな内容の本を読んで、いろんなことを考えたのかを追体験することも可能でしょう。今度、読んでみたいと思います。実在の本が小説に出てきて、それが物語の進行に関与しているのは、あとは三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』ぐらいでしょうか。こちらも大好きなシリーズです。
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ネタバレ今まで読んだ本の中で1番好きな作品になりました。
司書の小町さんを中心にお話が進んでいく構成。各章で主人公が違っていて、各主人公は年代も性別もばらばらで人生の岐路に立ったタイミングで小町さんと出会って、その人に合った本を教えてくれて、その本をきっかけに背中を押してくれる温かい物語。一見、なぜこの本を?という本を紹介してくれるのだが、ここに繋がるんだという展開も面白かった。
特に好きだったフレーズ
「まず俺に必要なのは、目の前のことにひたむきに取り組んでいくことなんだと思った。そうしているうち、過去のがんばりが思いがけず役に立ったり、いい縁ができたりね。正直、転職して、これから先のことをはっき -
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人生にモヤモヤを抱えている人々が司書さんに勧められた本からヒントを得て、前向きに人生を進み始める短編集。
それぞれの物語は同じ時同じ場所で流れているので、別の短編の人物が登場してきたりします。
以前読んだ鎌倉うずまき案内所はその仕掛けがわざとらしくて好きじゃなかったけど、今回の作品はそう感じなかったです。今回は人の繋がりがテーマの中にある気がしたので、ただ人が関わっているということを表現するためにこうなってる、と考えるとスッと馴染みました。
作中でも天動説みたいに巡ってく、みたいな話があって人が繋がって世の中は流れているんだなぁと感じられ、意味のある仕掛けでいいなと思いました。
前向きなお -
Posted by ブクログ
ネタバレ青山美智子さんの作品の中でもトップクラスで面白かった。
この本は、小さな図書室を舞台に、人それぞれの悩みに寄り添いながら前に進むきっかけを与えてくれる作品である。小町さゆりさんのキャラクター性が本当に良かった。5章すべての話がそれぞれ面白くて、一気に読み切ってしまった。
各章で印象的だった部分を記録しておく。
ページ数
→ 40,111,138,162,166,194,206
1つ目は、桐山くんの、
「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」
という言葉である。将来のことを完璧に決めることはできないし、自分の気持ちは変わる中で、まずは目の前のことにひたむきに取