坂本貴志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
各種統計データを用いて、少子化、人口減をテーマに今後の日本経済がどうなっていくか?を予測するもの。人口データが一番統計データで予想値が正確らしい。そりゃそうだと思うけど。。
まぁ首都圏ではサービス業や工事現場に従事している人達は外国籍の人ばかりだし、本当に人手が足りなくなってきているんだな。。と。首都圏のコンビニはなんだか海外の日本食を売っている店みたいな変なテプラ表記の注意書きとかあるし。。
そして著者は以下の事が起きると予測する。この様な人口減社会でどう日本人として生き延びていくかはもうちょっと真面目に考えていく必要があるな。。少なくとも大量の移民を受けれいて、西欧の様になるのは避けたいと思う派である。。
人手不足はますます深刻に
賃金はさらに上昇へ
労働参加は限界まで拡大する
人件費の高騰が企業利益を圧迫する
資本による代替が進展
生産性が低い企業が市場から退出を迫られ、合従連衡が活発化する
緩やかなインフレーションの定着
優先準備の低いサービスの消失 -
Posted by ブクログ
『ほんとうの日本経済』は、人口減少や賃金上昇といった重いテーマを扱いながら、必要以上に悲観へ寄らず、これから日本で何が起きるのかを冷静に見せてくれる一冊だった。
印象に残ったのは、人手不足が進む中で企業は賃金を上げざるを得ず、その分ますます生産性向上が重要になるという流れ。その実現にはテクノロジー活用が欠かせない、という話には強く納得した。実際にさまざまな業界の事例も紹介されていて、DXの必要性そのものはもう疑いようがないと感じる。
一方で、現場で働く立場から読むと、単に仕組みやツールを入れればいいわけではなく、そこで働く職員が理解し、効果を実感できる形にしていくことこそ大事だと思わされた。DXを進める側にいるからこそ、その難しさと重要さを改めて考えさせられた。
また、この本がよかったのは、人手不足やコスト上昇をただの危機として描くのではなく、テクノロジー活用を本気で進めるきっかけにもなり得ると捉えていたこと。ネガティブに語られがちなテーマでも、見方を変えれば好機になる。その視点が印象的だった。
これまでの日本のきめ細やかなサービスはそのまま維持できなくなっていくけれど、サービスがなくなるのではなく、優先順位がついていくという指摘にも納得感があった。企業や自治体がすべてを支えるのではなく、淘汰も含めて社会が変わっていくという話も厳しいが現実的だった。
労働者としての働き方、消費者としての暮らし方、その両方を考えるうえで示唆の多い一冊。結局、生産性を上げることがこれからの日本ではますます重要になるし、それを現場で形にしていくのは民間企業で働く自分たちなんだと感じた。読後、明日からの仕事へのモチベーションが少し上がる本だった。 -
Posted by ブクログ
【最後はだれでもフリー】
ミドルシニア(55~65歳)の層が増えてくると会社に在籍する期間が長くなるため、かたてまな仕事をゆったりと安い給料で行ってもらうだけとはいかなくなってきます。
ミドルシニアにも普通に仕事をしてもらう必要がありますが、そうなると給料も元の給料の6割という設定はできなくなります。それなりに役職も与えたりする必要性もでてきます。
ただ、そういう人ばかりではなくゆったりと仕事をしたい人も出てきますので、ゆったりと仕事を続けたい人用の道も準備する必要があり、単純に定年を65歳とするわけにもいかないです。
個人的には再雇用ではなく、独立して個人事業主となりもといた会社と業務委託契約で働く方がいいと考えています。もらう給料(実際は給料ではないが)はもとの給料の6割で契約してもいいと思います。そこから、家賃、光熱費、交通費などは按分して経費計上すればいい。別の赤字事業があれば合算して確定申告すればよいのではないでしょうか。
会社側としても雇用契約のように保険などを気にする必要はないうえ、契約金(コスト)以上にコストが膨らむことはありません。再雇用と同じコストであれば会社も文句をいうことはないと考えます。
契約が更新されない可能性が高いのでは?と心配する人もいるかもしれませんが、再雇用でも1年毎の契約更新です。5年間の再雇用契約ではないので、業務委託契約と同じ契約期間となります。
筆者もあとがきで、個人事業主として独立して、もといた会社とは業務委託契約で仕事をしていると述べられていますが、そこをもっと教えてほしかった!
続編ではそのあたりを詳細によろしくお願いします。 -
Posted by ブクログ
リクルート系研究所アナリストである著者による、日本経済の現状と今後の考察を行った一冊。
前作「ほんとうの定年後」の内容が印象深かったので、続けて本書も手にとってみました。
マクロ経済の統計や人口動態などを分析している内容の書籍はいろいろありますが、本書では、それぞれの業界において、どのような変化が起きているか、AIやロボットなどをどのように活用しているかといった現場の情報を紹介してくれていますので、非常に現実味があり、将来に向けた不安な面とここまで進んでいるのかと改めて思い知った内容も多く、参考になります。
そういった現状を踏まえつつ、今後についていくつかの提言を行っており、どれも重要なものばかりです。最近、人手不足を原因とする倒産件数の増加、参議院選挙の争点の1つとして外国人問題があがるなど、本書でしてきされている内容も現実に見てとれます。
私たち全員が今後どのように社会が変わっていくのか、そのために何が課題になっているか、どうすべきかを考えなければならないと身が引き締まる思いになりました。
▼人口減少と少子高齢化が引き起こす経済現象の正体は、むしろ医療・介護などを中心にサービス需要が豊富にあるにもかかわらず、それを提供する人手が足りなくなるという供給面の制約だったのである。
▼現状経済に起きている変化は、景気変動に伴う一過性の現象だけではなく、構造的なものである可能性が高い。そう考えれば、今後もその時々の景気循環による影響を受けながらも、日本経済の供給能力が十分に高まっていくまでのしばらくの間、現在の経済のトレンドは続いていくとみられる。
▼年齢階層が高い高齢者ほど医療・介護をはじめとする労働集約的なサービスへの需要が高く、サービスの派生需要である労働需要も高くなっていると推察できる
▼労働投入量変化と労働生産性変化には緩やかな負の相関があることがわかる。つまり、労働生産性が上昇している業界は労働投入量が減少している傾向がある。逆に労働生産性が停滞している業界は、労働投入量が増大する傾向にある。このように生産性が上がらない産業に労働力が集中する現象は一般にボーモル効果と呼ばれるが、近年の日本の産業構造をみると、そうした効果が確かに顕在化している様子が見て取れる。
▼働き手が減少していくこれからの日本の人口動態を前提とすれば、日本におけるすべての産業がこれまで蓄積してきた資本や技術を活用しながら、少ない人手で生産する業態に変容していかなければならない。そのためにはボトルネックになっている産業の生産性を高め、より少ない人手で効率的に生産できる体制に変革させることが重要になる。
▼労働市場は必ずしも国内で閉じるものではない。開放経済のもとでは、国内の労働市場はそれとも緩やかにつながっているのである。
▼人口減少経済「8つの未来予測」
①人手不足はますます深刻に
②賃金はさらに上昇へ
③労働参加は限界まで拡大する
④人件費の高騰が企業利益を圧迫する
⑤資本による代替が進展
⑥生産性が低い企業が市場から退出を迫られ、合従連衡が活発化する
⑦緩やかなインフレーションの定着
⑧優先順位の低いサービスの消失
▼人口動態の変化は経済の需給環境を変化させる。そして、需給環境の変化は、企業、労働者、消費者の行動様式に変容を促す。
▼これからの経済の需給環境を決定する主役は財政・金融政策ではなく、人口動態の変化に伴う構造的な人手不足に移りつつあるということである。今後の日本経済においては、政府、中央銀行による積極的な介入なくしても、人口動態の変化に伴って自然と市場の需給はひっ迫した状態が常態化していくだろう。そうなれば、これからの日本の経済を占ううえで重要になるのは、経済全体の供給能力をいかにして高めていくかという、経済学が本来想定している問題に回帰していくことになる。そして、これからの人手不足が常態化する局面においては、市場メカニズムが健全に発露するなかでそれが企業の変革を促す圧力となり、日本経済のさらなる高度化を促す原動力となるのである。
▼人口減少局面における政策的な論点の整理
①外国人労働者をこのまま受け入れるのか
②企業の市場からの円滑な退出をどう支援するか
③地方都市の稠密性をいかに保つか
④デジタル化に伴う諸課題にどう対応するか
⑤時刻の比較優位をどこに見出だすか
⑥超高齢化時代の医療・介護制度をどう構築するか
⑦少子化に社会全体としてどのように向き合うか
▼日本の企業経営者や個々の労働者が持つ潜在的な力への厚い信頼を基礎として、市場メカニズムに身をゆだねながら必要な町営を促していくという考え方になってくるのではないか。こうした前提のもとでは、政府の政策による関与についてはあくまで市場ではどうしても解決できない問題にとどめるべきであって、民間経済への政府による不要な介入は原則として避けるべきだと思う。
<目次>
プロローグ――人手不足の先端を走る地方中小企業の実情
第1部 人口減少経済「10の変化」
変化1 人口減少局面に入った日本経済
変化2 生産性は堅調も、経済成長率は低迷
変化3 需要不足から供給制約へ
変化4 正規化が進む若年労働市場
変化5 賃金は上がり始めている
変化6 急速に減少する労働時間
変化7 労働参加率は主要国で最高水準に
変化8 膨張する医療・介護産業
変化9 能力増強のための投資から省人化投資へ
変化10 人件費高騰が引き起こすインフレーション
第2部 機械化と自動化――少ない人手で効率よく生産するために
建設 現場作業の半分はロボットと
運輸 自動運転は幹線輸送から
販売 レジ業務は消失、商品陳列ロボットが普及
接客・調理 デジタル化に伴いセルフサービスが広がる
医療 非臨床業務の代替と専門業務への特化
介護 記録作業から解放し、直接介助に注力する体制を
第3部 人口減少経済「8つの未来予測」
1.人口減少経済でこれから何が起こるのか
2.人口減少局面における社会選択 -
Posted by ブクログ
長年デフレだった日本経済が
インフレに転換期になり、そこから現在のテクノロジーの進歩や人口減少といった影響を受けて
今後の日本経済がどのようになるか予想したビジネス書
〜感想〜
働き手不足が顕著になり、益々賃金上昇の波がくるがそれが必ずしも経営者目線やキャリア形成を踏まえると良いことばかりでは無いということが知れた。
建設業の完全ロボット化は20年ぐらい先になる見込みであり、高齢化社会で増える医療・介護・サービス業はまだまだ代替え出来る部分が限られてしまっていることを知れた。物事がIT化する事に50代までは歓迎的なのでそのニーズを応えられたらビジネスの幅が広がりそう。