坂本貴志のレビュー一覧
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【最後はだれでもフリー】
ミドルシニア(55~65歳)の層が増えてくると会社に在籍する期間が長くなるため、かたてまな仕事をゆったりと安い給料で行ってもらうだけとはいかなくなってきます。
ミドルシニアにも普通に仕事をしてもらう必要がありますが、そうなると給料も元の給料の6割という設定はできなくなります。それなりに役職も与えたりする必要性もでてきます。
ただ、そういう人ばかりではなくゆったりと仕事をしたい人も出てきますので、ゆったりと仕事を続けたい人用の道も準備する必要があり、単純に定年を65歳とするわけにもいかないです。
個人的には再雇用ではなく、独立して個人事業主となりもといた会社と業務委 -
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リクルート系研究所アナリストである著者による、日本経済の現状と今後の考察を行った一冊。
前作「ほんとうの定年後」の内容が印象深かったので、続けて本書も手にとってみました。
マクロ経済の統計や人口動態などを分析している内容の書籍はいろいろありますが、本書では、それぞれの業界において、どのような変化が起きているか、AIやロボットなどをどのように活用しているかといった現場の情報を紹介してくれていますので、非常に現実味があり、将来に向けた不安な面とここまで進んでいるのかと改めて思い知った内容も多く、参考になります。
そういった現状を踏まえつつ、今後についていくつかの提言を行っており、どれも重要なものば -
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長年デフレだった日本経済が
インフレに転換期になり、そこから現在のテクノロジーの進歩や人口減少といった影響を受けて
今後の日本経済がどのようになるか予想したビジネス書
〜感想〜
働き手不足が顕著になり、益々賃金上昇の波がくるがそれが必ずしも経営者目線やキャリア形成を踏まえると良いことばかりでは無いということが知れた。
建設業の完全ロボット化は20年ぐらい先になる見込みであり、高齢化社会で増える医療・介護・サービス業はまだまだ代替え出来る部分が限られてしまっていることを知れた。物事がIT化する事に50代までは歓迎的なのでそのニーズを応えられたらビジネスの幅が広がりそう。 -
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小さな仕事に従事する人が増え、多くの人が仕事に満足しているという「幸せな定年後の生活」だった。日本社会を救うのは、「小さな仕事」‼️【目次】
第1部 定年後の仕事「15の事実」
事実1 年収は300万円以下が大半
事実2 生活費は月30万円弱まで低下する
事実3 稼ぐべき額は月60万円から月10万円に
事実4 減少する退職金、増加する早期退職
事実5 純貯蓄の中央値は1500万円
事実6 70歳男性就業率は45.7%、働くことは「当たり前」
事実7 高齢化する企業、60代管理職はごく少数
事実8 多数派を占める非正規とフリーランス
事実9 厳しい50代の転職市場、転職しても賃金は減少
事実10 -
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人口の増減が今後の経済成長率と深くかかわっているようだ。
ドイツが移民でこだわるのも経済成長率に拘泥しているからだろう。
経済学的にパイが減れば分け前も減る。
そのパイを減らしたくないのだろう。
日本の人口はジェットコースターのごとくぐるっと下がる下り坂の手前を経験しつつある。
日本の経済が貧困化するのは労働力の減少と関わっている。
因みに欧米諸外国は出生率は軒並み減らしているらしい。ただ日本と違うのはその減少が緩やかであること。その要因に移民政策が人口減少の緩和に作用しているらしい。
ただ移民政策は政治的にどの国も曲がり角に来ているようだ。
果たして日本の選択はどうなるだろう。
日本の経済の -
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ネタバレ老後2000万円問題、あるいは年金不払い・逓減の恐れ等、老後の問題に関する話題は巷間かまびすしい限りであります。
しかし、実際はどうなの?というと、ファクターが多すぎてようわからん、となってしまいがちです。もちろん、絡まった糸を解けば分かるのですが、日常で忙しい多くの方には難しい。
そのよく見えない老後の解像度を、本書はかなり上げてくれると思います。
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私が一番良かったなと思うのはやはり、第一部定年後の仕事「15の事実」。
とりわけ定年後の収入と支出のデータを年齢別にグラフで示している点。
ざくざくザックリ言えば、65歳以降の2人以上世帯の平均収入は25万円程度、平均支出は32 -
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定年を迎えた高齢層がけっこう仕事をするようになっている現代。彼らが「小さな仕事」をけっこう満足感をもってやっている実態が紹介されている。正直なところ、定年後も働いている人って、経済的に働かざるを得なかったり、あるいは現役時代の七光りのおかげで名誉的な立場があったりというのが主要なイメージで、もちろん働きたくて働いている人もいることは想像つくけど、それほどの数でもないような気がしていた。ところが、実際には多くの人が60歳や65歳といった定年を迎えた後も働いていて、しかも現役時代とは異なる仕事をしていることも多い。そして、現役時代のプレッシャーから逃れ、けっこう気ままに楽しく働いている像が見えてき
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これからの日本は「楽しい日本」になるのだろうか。
頭の中身が昭和止まりの窓際が中心でいる限り、明るく楽しい日本の姿を想像することは難しい。
飲食店やスーパーでは、セルフレジが増えている。
スーパーでは、商品についたバーコードを「ピッ」と読み込んで会計をすます。
飲食店、例えばガストでは、配膳をロボットに任せる形になっている。
人が少なくなっていくのだから、これからこの動きは加速する。
著者は、深刻化する人手不足の陰で、「人が安すぎた時代」は、少しずつではあるが着実に終焉(しゅうえん)に向かっていると述べている。
安い給料や時給で人を雇いた -
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定年後の主要な100の仕事について、平均年収、平均労働時間、65歳以上の比率等の定量的なデータを示しつつ、それぞれの職種について特徴的なところを解説しています。
著者は、労働に関する定量的なデータを分析するのを得意とされている方ですので、ここの分析はさすがだと感じました。
本書では、それぞれの仕事内容をイメージしやすいように、可愛らしいイラストをふんだんに使用しているので、見ているだけで楽しく、好感が持てます。
また、それぞれの職種で現在も働いている65歳以上の方へのインタビューを行っており、実際の仕事内容や、どんな人がその仕事に向いているのかといったことが実感できたので、非常に参考になり