坂本貴志のレビュー一覧

  • 再雇用という働き方 ミドルシニアのキャリア戦略

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    高齢化社会、深刻な労働力不足が進むこれからの社会で、シニア層活き活きと働いてもらうことは、数少ないソリューションの一つである。シニアは自分らしく働き方を選択する、企業は課題に正面から向き合って制度を整備する。これが重要なことは明らかである。本書では、雇用制度の実態を明らかにしつつ、これからの制度設計の具体策を提示する。定年前後でこれからの働き方に悩む人にはお勧めの一冊だと思う。

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    2025年12月01日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    これまで、既知のものとして論じられていた、「日本の経済ってこうだよね」ということを、データを用いてとても分かり易く説明してくれた上で、今まさに局面が変わっているということを示している。
    ここのところずっと、「なんとなくそうなんじゃないかな?」と思っていたことがクリアになり、腑に落ちた。
    結局、経済だ金融だというのも、全部人の営みの結果ということを再認識。
    古い考えの人たちに、まずは読んでほしい。

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    2025年11月23日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    50代半ばに入った自分にとっても、若い方々にとっても現時点で必読の価値がある。若い著者が現実を冷静に分析している点も良い。
    様々な指摘に大いに賛同するが、特に強く共感できたのは以下の点。
    ・消費者優位の市場から生産者に主権を委譲
    安すぎて質が高すぎるサービスに文句を言う日本人(自省も含め)は大いに反省し、無理のない仕事と豊かな消費生活を両立できる社会の実現に国全体で努めたいと感じた。

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    2025年11月12日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    日本で非正規雇用者、低所得者が増えている理由を、数値から読みといている。ニュース情報をただ鵜呑みにするだけでは思い至らない考え。目から鱗。

    全体通してむちゃくちゃ面白かった。私とたった一歳差の筆者に感服。

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    2025年10月05日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    ベストセラー「デフレの正体」と同じく、人口動態の影響が物価トレンドに影響を与える、という視点は共通するが、こちらは、「インフレの正体」と正反対の方向で分析しているので、とても興味深く読みました。
    人手不足、賃金上昇のトレンドをいち早く分析した本ではないか。統計データに地方でのヒアリングも加えて、アベノミクスの金融緩和の効果よりも、人口減少の中での労働力の逼迫を主な要因とする立場。
    人口減少は消費者の減少、総需要の減少になるという発想に対し、高齢者は介護・医療の需要が多い点から、需要過多になるメカニズムの見解や、労働時間の減少が、経済成長にマイナスに寄与しているという分析は、本書で知りました。

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    2025年09月19日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    定年後の仕事の実態をきちんと調査で示しつつ、実際に定年後に再雇用などで仕事を続けている人々の実例を示す。最後に、少子高齢化と労働力不足が進む日本において、高齢者が小さな仕事を楽しみながら続け、経済的にも安定した生活を送れるようにすることこそが、この先の日本の現実的な進むべき道であると指摘し、そのために高齢者が安心して小さな仕事に従事できるような制度、環境面での整備が必要だと提言する。
    筋の通った社会学的な論文だと思うし、個人的にも腹落ちする内容でした。

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    2025年08月09日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    統計を用いて論理的に説明されていたので非常に分かりやすかった。
    人口減少社会に入り、労働者と企業の需給関係が変わって来ている、確かにどこも人手不足との話を聞く。すでに、女性や高齢者の労働参加率は他の先進国に比べて高いというのは知らなかった。とすれば、労働人口はこれ以上増えようがない。これから賃金は上昇傾向になるだろう。特にエッセンシャルワーカーが多い業種は、デジタルを用いた生産性の向上が不可欠。
    筆者は外国人労働者を増やすことにはあまり賛成していなかったが、今の出生率からすると、人口は加速度的に減少していくので、個人的には外国人を増やす政策が必要と思われる。都市部はまだしも、地方から人がいなく

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    2025年06月21日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    定量的データを元にした大局的な分析と、個々の業種における機械化•自動化の事例収集を組み合わせて、これからの日本経済の行く末と処方を論じた書籍です。読んでいて、「概ねこんな方向性なんだろうなぁ…」と理解することができました。

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    2025年06月11日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    現代の定年後がデータを元にとてもわかりやすくまとめられている。
    「定年なんて先のことで、その時に考えればいい」とか「なるようになるだろう」と思っていたけど、逆で、定年を考えることで今の仕事や働き方、生き方を考え直せると思った。
    20代や30代でさえ、日々の変化に一喜一憂し、今をなんとか生きようとする。それは定年間近になっても同じで、再雇用されようか、パートで働こうか、でもプライドが、と考えることは多い。でも、この中にある事例やデータでは、勤めていた時よりも幸福であることが記されている。そんな働き方が若い頃からできると思うし、みなが幸せに働くことができれば国もハッピーになる。
    『ほんとうの定年後

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    2025年06月02日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    第3部の未来予測。腹落ち。とんでも論でもなく根性論でもなく、第1部と2部で書いてあることをシンプルに受け止めていて、頭に整理になる。良い!

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    2025年03月03日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    「仕事とは自身の生活を豊かにするために、またその結果として誰かの役に立つためにあるのであって、キャリアの良し悪しを他者と比較して競うためにあるものではない」
    定年後という最も知りたいところであり、企業が関与しない部分を、知的なエコノミストが定量定性の両面で明らかにした著書。多くの会社員が直面する壁にどう向かうかを教えてくれる必読の書

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    2025年02月21日
  • ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」

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    素晴らしかった。少子高齢化、労働力不足、インフレ、賃金などについて、忖度や、余計なレトリックを使わず、データにもとづいて簡潔に説明していく。
    内容については、うなずけるものがほとんどであったが、労働集約的産業の、技術開発やプロセス改革による今後の生産性向上の可能性については、やや楽観的に過ぎるように感じた。

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    2025年01月31日
  • 統計で考える働き方の未来 ──高齢者が働き続ける国へ

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    統計で考える働き方の未来
    著者:坂本貴志
    2020年10月10日第一刷発行

    名著。現在から今後の日本の最大の社会課題として少子高齢化を設定。そこから生まれる年金はじめとした諸問題の解決策は定年退職後の高齢者が、各種の現場労働を担うことと。
    現状の社会福祉制度の中で、高齢者が年金を貰いすぎている事で、世代間の仕送り型モデル(現役世代→高齢者)に限界が来ていると指摘。高齢者が消費する分を自ら稼ぎ出すようになればこの問題は綺麗に解決すると。発行は2020年なのだが、直近の税制改革の議論の先を行った論点になっている。
    政府機関の統計数値やリクルートワークス研究所の議論が下敷きになっており、説得力高い

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    2024年12月11日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    老眼がはじめり何となく定年という文字がちらついてきた今日この頃,ストレートなタイトルに惹かれ手に取った本.圧倒的なデータを通じて定年後の生活費のあり方について考察している.定年退職後,収入は激減して収入不足になるとか,それに対応するためには2,000万円必要とか叫ばれているが,年金を土台にしてプラスα程度の収入があれば問題ないとわかって安心した.大切なのは表題にもあるように,いかに自分に合った小さな仕事を見つけて日々充実させているかだ.今のうちから細々と小金を稼ぎながら充実した生活が送れるように準備していきたい.

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    2024年11月17日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    現代日本における定年後の仕事の実態を、データとケースインタビューを元に描き出し、その実像の解釈と国として向かうべき方向を論じた本。
    世代間論争が加熱している昨今、定年後の生活ってほとんどイメージできないし知らないなぁと思い、手に取った。
    働き盛りの若者も、定年輪際のベテランも、全員が一読すると世界が良くなる本だなぁと感想を持った。

    第1章で述べられるデータはどれもおもしろく、中でも「70歳男性の就業率45.7%」は自分のイメージと大きく食い違い、認識を改めることとなった。仮想敵として描かれる「年金頼み生活の老人」というのは既にマイノリティなのである。
    一方、年金とパートタイムワークの両輪の暮

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    2024年10月31日
  • 統計で考える働き方の未来 ──高齢者が働き続ける国へ

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    豊富な統計データだけでなく、それを極めて冷静、端的に分析されていて、とても説得力のある内容でした。長ーくのんびりと働き続けられるよう、少しでも楽しみながら働けるようにしたいです。

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    2021年02月08日
  • 再雇用という働き方 ミドルシニアのキャリア戦略

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    高度成長期には55歳が定年だったんだと知る。
    時が時ならわたしゃもう定年なのだ。
    そう思って働かなくちゃ。。。

    それにしても55歳で定年になったら、残りの人生が暇だったんじゃないかな。いや、寿命も短かったのか?

    若年人口が減ってい流のでシニアの働き方が変わるというか、雇用者も被雇用者も意識を変えていかなくちゃいかんのだ、とそういう本。
    勉強になりました。

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    2025年11月12日
  • 月10万円稼いで豊かに暮らす 定年後の仕事図鑑

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    定年まで10年を切りリアルな課題として読んでみた。定年までとは異なる仕事・環境で働くことの覚悟、お金以外のやりがいが重要になると感じた。働けるだけ働いてから老後の楽しみをと仰る方もいたが体力は落ち行動が限られそうで悩ましい課題。

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    2025年11月06日
  • 再雇用という働き方 ミドルシニアのキャリア戦略

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     多くのデータを交えながらミドルシニアの働き方を考察している。再雇用の実態を垣間見た。「定年」という制度のあり方を考えさせられた。

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    2025年10月19日
  • ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

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    私もそろそろ定年が近づいてくる年齢になっているので、その備えの一助にと思って手にした書籍です。
    定年後も働き続けて幸せに暮らすには、そこそこの収入とあまり責任の重くない仕事と人間関係に苦労しない職場が理想のようですね。

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    2025年10月18日