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年金はもらえるのか? 貯金はもつのか? 「悠々自適な老後」はあるのか? それとも、生活していくために死ぬまで働かなければいけないのか? 現在、将来の生活や仕事に対し、多くの人が不安を抱いている。しかし、本当に未来をそんなに不安に思う必要などあるのだろうか? 本書は、労働の実態、高齢化や格差など日本社会の現状、賃金や社会保障制度の変遷等を統計データから分析することで、これからの日本人の働き方を考える。働き方の未来像を知るのに必読の一冊。
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Posted by ブクログ
統計で考える働き方の未来 著者:坂本貴志 2020年10月10日第一刷発行 名著。現在から今後の日本の最大の社会課題として少子高齢化を設定。そこから生まれる年金はじめとした諸問題の解決策は定年退職後の高齢者が、各種の現場労働を担うことと。 現状の社会福祉制度の中で、高齢者が年金を貰いすぎている事で...続きを読む、世代間の仕送り型モデル(現役世代→高齢者)に限界が来ていると指摘。高齢者が消費する分を自ら稼ぎ出すようになればこの問題は綺麗に解決すると。発行は2020年なのだが、直近の税制改革の議論の先を行った論点になっている。 政府機関の統計数値やリクルートワークス研究所の議論が下敷きになっており、説得力高い。各種の統計数値の変化だけではなく、その裏側にある個人個人の心情や考え方の変化に焦点を当てている。将来的に実質的な引退時期が70歳過ぎまで延長され、企業引退後もゆるゆると働き続けることになるから、いわゆる悠々自適な黄金の15年は現在の現役世代にはやって来ない。それをすでに日本社会は織り込み始めている。
豊富な統計データだけでなく、それを極めて冷静、端的に分析されていて、とても説得力のある内容でした。長ーくのんびりと働き続けられるよう、少しでも楽しみながら働けるようにしたいです。
経済学的な観点からデータを交えてシニアの現実的な働き方について論じた一冊。経営学、または心理学的には納得しがたい部分もあるかもしれませんが、経済学的に読めば納得できます。 マクロ的には社会経済や雇用、ミクロ的には年金プラスアルファをどの程度稼げば良いかという家庭の経済学的な観点について、多様なデータ...続きを読むを用いて説明してくれています。
労働実態、賃金、高齢化や格差、年金等社会保障制度など日本社会の現状を各種統計調査、世論調査のデータから分析、これからの日本人の働き方を考える。 賃金が上がらないというのは統計がもたらす錯覚である。実際は女性や高齢者の就労が拡大したり、労働時間の縮減が進んでいることで平均賃金が押し下げられていることが...続きを読む背景にある。 非正規の働き方は、企業の都合というより、子育て中の人や高齢者などの就労ニーズに即したものになりつつある。 問題は、企業において中核的な戦力であるべき人が現場労働を中心とした非正規雇用者になっていること。どうやって彼らの職業能力を開発して賃金を引き上げていくか。 少子高齢化が進む日本の未来を見据えるとき、高齢者が働きを継続することが生産、消費面での経済の循環維持につながる。また、高齢者に彼らが選好する現場労働を担わせることで、無理なく社会に役立たせることが可能。 IT革命による生産性の向上によって、事務職の仕事量はメールや電子情報があふれたことで、むしろ増えた。 等々、色々な分析や主張の中には意外性や新鮮さを感じるものもあったが、年金や定年後の就労など、老後の人生についての考察は、65才の自分に照らし、頷けるものが多かった。
主に2010年頃以降の、物価、賃金トレンド、高齢者の動向など、驚くほど包括的なデータが、わかりやすくパッケージングされていて、この値段ではすごくお得感がある。内容は決して難しくはないのだが、全部を俯瞰してみれるようになろうと思うと、3回くらい再読する必要がありそうだ。
労働に喜びを感じる価値観は、勤勉と倹約を尊しとする儒教的影響がある。為政者には都合がよい。 中堅男性の価値創造機能が相対的に低下したために、賃金が低下した。 野党はどこの国でも格差の広がりに焦点を当てる。 非正規につく理由は人それぞれ。消極的な理由ではなく積極的な理由の人もいる。 ジニ係数は近年は...続きを読む改善している。 格差関連指標は、高齢化とともに上昇するのが一般的。2010年以降は格差問題の進行が落ち着いている。 非正規、所得格差、未婚問題は同時並行で進んだ。 非正規労働は、障害未婚と貧困を生む。 経済財政諮問会議は、規制緩和を主導した。 子育て世代や高齢者にとっては、非正規は魅力的。 生活保護は長期的に増加傾向にある。高齢者が占める割合は50%以上。 家計調査は記入負担が大きいので、共働きが抜け落ちる傾向がある。 給与が上がっても、社会保障費と消費税の負担が重くなっている。 マクロ経済スライド制で、5年ごとの検証が始まった。100年安心の年金制度ができた。所得代替率が53%から50%に下がる予定が、デフレで上昇した。 年金額が減って、自主的に支給開始年齢を繰り下げる。その分働くようになる。 労働市場の自浄作用はまだうまく働かない。当局の監視も人手不足で行き届かない。使用者と労働者の政治力のバランス。経営側を縛り付けるルールはできにくい。 フリーランスは働き方は収入が途切れるリスクを取れる人でないと選べない。 AI化で保険金融の営業職が減る。不動産営業は高度なため増えている。 運搬従事者、ビル建物清掃員は不足している。 仕送りシナリオか、就業延長シナリオか。
女性就業率 欧米並み 20~59歳 全年代で70%以上(2018年 65~69歳の男女高齢者の就業率も増加 増加する女性、高齢労働者の低賃金が 労働者の平均賃金平均値を下げる 1997年432万円から徐々に、2019年385万円にダウン 2018年までの10年間で女性45~65歳10%...続きを読む以上上昇 20代前半も上昇、40代男性のみ減少=優位低下 高齢者の滞留、中堅層=団塊ジュニア 役職つけず 雇用者報酬=総和 2011年から上昇 500万人の未婚非正規労働者 非正規雇用者2165万人 38.3% /2019年総務省 増加中 35~44歳非婚率32% だが非正規雇用者86% 71万/83万人非婚 若年非婚者そのまま非婚 女性も同様 生活保護者207万人/2018年 65歳以上の高齢者で増加 消費税の増加と社会保障にリンクしてない 国債の償還へ 配偶者の収入が増加 保険費増加で相殺 退職金の減少 大卒2499万円/2003年 1788万円/2018年 高齢者が就きやすい仕事=一人で完結する体を使う仕事 無理がない、時間、責任、人間関係 生涯仕事を持ち続ける 減少傾向 13.6%(2018年 60歳から74歳 生活満足度 上昇
社会保障制度を維持するには年金の給付額を下げるか、または高齢者が働き続けるしかないとのこと。政治的は後者の選択しかなく、加えて若者は長く働き続けることを前提に働き方や生き方を変えてきているとのことだ。 高齢者が働き続けるには、高齢者が自らのキャリアに拘泥せず、一線を退いた労働に新たな価値を見出す...続きを読むことが望まれると説く。 著者は35歳の研究員、「働き方の未来」を自らの未来として真剣に考えている姿勢に好感が持てる。
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統計で考える働き方の未来 ──高齢者が働き続ける国へ
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坂本貴志
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