作品一覧 2022/08/17更新 ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 試し読み フォロー 統計で考える働き方の未来 ──高齢者が働き続ける国へ 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 坂本貴志の作品をすべて見る
ユーザーレビュー ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 坂本貴志 坂本 貴志 1985年生まれ。リクルートワークス研究所研究員・アナリスト。一橋大学国際公共政策大学院公共経済専攻修了。厚生労働省にて社会保障制度の企画立案業務などに従事した後、内閣府で官庁エコノミストとして「経済財政白書」の執筆などを担当。その後三菱総合研究所エコノミストを経て、現職。著書に『統計で...続きを読む考える働き方の未来――高齢者が働き続ける国へ』(ちくま新書)がある。 Posted by ブクログ ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 坂本貴志 いやぁ、いい本でした。良書。 ・70歳男性就業率は45.7%、働くことは「当たり前」 “人生100年時代” “生涯現役時代” “労働供給制約時代” “少子高齢化” このキーワードに対する、一つの回答だと思った。 本書の内容を、簡潔にまとめると、以下。 ****** 定年後も働かな...続きを読むいとやっていけないよ。 とはいっても、年金にプラス5~10万くらいの月収、 そのような“小さな仕事”でかまわない。 しかも、多くの定年後の労働者は、その“小さな仕事”に満足しているというデータがある。ストレスのたまらない“小さな仕事”でかまわない。 また、“小さな仕事”は、個人だけでなく、社会にとっても意味がある。 少子高齢化においては、労働者が足りなくなる。 若者(労働者)が減り、高齢者(消費者)の割合が増える。 定年後、働かないでいることは、労働者から単なる消費者にかわること。 消費者に対して労働者が足りなくなる。特に地方においてはそれが顕著にあらわれる。 これを解決させるには、 外国人労働者の受け入れや、社会保障制度の充実に腐心するのではなく、 定年後も働く人を増やすこと。 そのためにも、社会は、“小さな仕事”の必要性を知り、リスペクトすること、働き方や給与を見直し、評価すること。何よりこれを、消費者側が受け入れること。 ****** ……と、ざっくりいうとこのような内容だったのですが、 “定年”という言葉がタイトルにあるせいで、 定年前の現役世代や若者が、本書を読むのを後回しにするかもしれない。 それでは非常にもったいない。 定年前に読んだほうがいい。絶対そのほうがいい。 むしろ、定年してからこの本を読んでも遅い、価値が半減する。 この本は将来の人生設計を考えるうえで、めちゃくちゃ参考になる。 「10年後どうなりたいか?」と聞かれても、 「え、それって毎年考えなきゃいけないじゃん。 2024年は2034年のことを考えて、2025年になったら2035年のことを考えて……毎年考え続けることになるよね?」 でも、「定年後、60歳以降、どうなりたいか?」、 この問いかけだと、60歳という“定点”だから考えやすい。 個人的にはそう思いました。 ところで、この手の本って、定年後の実体験を交えて書いたり、 実際に定年した人が書いているイメージがあったのですが、 作者の年齢を知って驚いた。 著者である坂本貴志さん、1985年生まれだそう。とても若い。 いや、この年齢だからこそ、良いのかもしれない。 定年前の、現役世代の目線にたって書いているからこそ、“定年前”の人に響くのだろう。 にしても、こういう本って必須だよな、と思う。 読んで損はないというか、読まないと損をする。 あくまで統計データに基づいた本だから、すべての人には当てはまらない。 個人差は絶対にある。だから、すべては鵜呑みにできない。 しかし、自分の将来を考えたり、日本の社会を知るうえで、参考になることは間違いない。読んで良かったです。 Posted by ブクログ ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 坂本貴志 定年前後も同じ会社に残り続けるか、独立や起業をするか、と言う一種の啓蒙的な或いは背中を押す為の書ではなく、エコノミストらしく客観的に現在の我が国の置かれた状況をもとに定年後も「小さな仕事」を続ける意義が説明されている。ベストセラーであることに納得がいく良書。自身に照らして見ると衝撃的に思えることも多...続きを読むい。定年後はもはや「高い専門性を身につけているかは問題ではない」等はモチベーションの維持が難しくなるメッセージでもある。日本の労働市場の問題に対する外国人労働者の受け入れに係る解釈にはやや疑問が残った。 Posted by ブクログ ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 坂本貴志 我々30代は恐らく70を過ぎても働いているのだろうという、うっすらとした未来予想をデータで肯定してくれる。定年になったら楽になるなんて嘘だったんだ。「定年後に働くことは所与。そうした状況でどのように働くかを考える。こうした姿が多くの日本人が直面する現実になるだろう。」という趣旨の一節が印象的。 一...続きを読む方で、全員が全員、定年しても成長し続ける仕事の仕方をするのが本当にベストかという問いかけや、老人のホワイトカラーに需要は少ないといった、一種逃げ道も用意してくれているので助かる。 Posted by ブクログ ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う 坂本貴志 会社員でいる限り、それまでに築いてきたキャリアをどのように降りていくのか?という転機が50歳以降に必ず訪れ、定年後にどのような仕事をしていくのか?そんな事を現実問題として考えさせられる良書でした。 私自身は40歳前半で、まだ現役世代の真っ只中ですが、定年が近づくに連れて減少するであろう生活費を得るた...続きを読むめの選択肢の一つとして地域社会に貢献する小さな仕事も視野に入れたてみたいと思います。 Posted by ブクログ 坂本貴志のレビューをもっと見る