芹澤連のレビュー一覧

  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    ビジネスの現場で“戦略”という言葉が乱用される現状に鋭くメスを入れた一冊です。
    著者は、企業の戦略立案や新規事業支援を手掛ける実践派コンサルタント。
    彼が指摘するのは、「多くの企業が戦略を語りながら、実際にはデータも根拠もない“ごっこ遊び”をしている」という現実です。

    本書の最大の魅力は、戦略を“感覚”ではなく“エビデンス(証拠)”で判断する重要性を、豊富な実例を通じて明快に解説している点です。
    市場分析、顧客理解、施策の検証といった一見当たり前のプロセスが、なぜ組織の中で形骸化してしまうのか。
    その構造的な問題をリアルに描き出しています。

    また、芹澤氏は「戦略は賢そうな言葉を使うことでは

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    2025年10月15日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    購入意向は過去の購買傾向を表すものであり、必ずしも将来の購買行動を担保しない。しかし、人は事前の意向がなくても買う時は買う。市場の大部分は未顧客が占めている。つまり、いくら少数の購入意向が高かろうと、市場の大半を占める未顧客層が少し変化する方がビジネスインパクトは大きい。
    ここから、未顧客のメンタルアベイラビリティを事前に高め、意向が生まれた時に自社ブランドが想起されるようにしておくことの重要性が伺える。

    差別化は「全く需要がないところに需要を生み出す打ち手」ではなく、「需要があるにも関わらず機会損失されている消費を呼び起こす打ち手」

    行動ロイヤリティが高いのはヘビーユーザーではなくライト

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    2025年06月07日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    これまでマーケテイングで言われていたことを、論文などの引用を通じてそれは本当のことなのかを検証。自分がこれまで言っていたことが、ちょっと否定されていたり、新しい発見がいろいろあった。特に2023年までの論文などから引用しているので、古典の本にはないキヅキがあった。ブランド、マーケティングの初心者にはむずかしいと思うが、経験の多い人、最新の理論を学びたい人にはお勧め。

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    2025年04月09日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    ・ダブルジョパディの法則:「ロイヤルティを高めればブランドが成長する」と思われているが、向きが逆。浸透率を増やさずにロイヤルティだけを高めたりはできない。顧客数が増えるほどリピートや利用額も増え、高い価格も受け入れやすくなっていく。
    ・離反とは、他の変数と独立して、マーケターが任意にコントロールできる変数ではないのです
    ・新規も既存も「両方別々に」対応する必要がある。短期でわかりやすい成果を出しやすいのは既存顧客なので、マーケターやプランナーなど実務者側の実感としては既存顧客が成長の中心にいるように見えるわけです。しかし、個人の経験や実感を超えた時系列・規模のデータで確認すると、既存顧客中心の

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    2024年08月07日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    ◾️マーケティングは依然として数のゲームである。ブランドの成長は主に浸透率の増加によってもたらされるのであって、ロイヤルティではない。
    (1)ヘビーユーザーは絶対数が少ない
    (2)ヘビーユーザーにさらに購入してもらうのは難しい
    (3)既存顧客の認識や行動を広告で変えることは難しい
    (4)既存顧客へのアクティベーション施策は効果期間が短い
    (5)ROIを成果指標として追っても売上のトップラインが増えるわけではない
    (6)ロイヤルティは、ロイヤルティ施策によって高まるのではなく、浸透率の増加に伴って高まる

     先の保育士さんの方法は、お風呂の機能をただ伝える(体をきれいにする)のではなく、子供の欲

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    2024年06月27日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    素人分野だけどとても面白かった。データを見て考えるのではなく、データから見える行動の文脈を考える事が重要。ペルソナの意味も自分は勘違いしてたし浸透率の重要性も改めて認識されられる。

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    2024年05月27日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    いわゆるマーケティングの通説的なものが、エビデンスによりばっさばっさと斬られていく本。
    こうもはっきりエビデンスを突きつけられるとそうよなあ、むしろなんで今までその法則が全てだと思っていたんだろう・・・と思う。
    マーケティングにおいて普遍的な法則はない。

    書いてある通り、やや商材が消費財よりなので自社ビジネスで使えるかどうかはケースバイケースだなあと思ったけど、繰り返し読んできちんと消化したい。
    実務に落とすのはまだまだ難しそうだけど。


    ・ダブルジョパディの法則
    ・新規と既存、どちらが大事か→「両方、別々に」対応する必要がある
    ・ロイヤルティには上限がある(購入頻度や利用額は”変数”で

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    2024年04月20日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    エビデンストマーケティングこそがただ一つの正しいマーケティング理論だ、とはしていない。ただ、通例として何となく通っているファクトを無視したセオリーについて冷静に検討している。信用したいセオリーを信じたいように信じて使う──ある意味では、マーケターも消費者同様「そこまで考えていない」のかもしれない。そもそもそのセオリーや仮定でいいのか? を時折見返して議論できるようでありたい。

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    2024年01月02日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    信用するかどうかに関わらず(私は信用する、本当は論文を批判的に読まないとだけれどそこまではできないので)
    今後の議論のテーブルに常にある本だ

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    2023年12月26日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    ●私が考えるこの本の結論

    数式が示唆する規則性や法則性に基づいて文系的なアイデアを発揮することが大切
    ブランドの成長はロイヤルティではなく、浸透率を増加させること
    企業の合理ではなく、顧客の合理に目を向けること


    ①この本を読んだ目的

    よりマーケティングを深掘りすること


    ②学んだこと
    <はじめに>
    ・ペルソナ設定ではなく、顧客の行動原理(顧客の合理)を理解することが重要
    ・顧客が不合理に見えるのは、マーケター自身が慣れ親しんだ既知の枠組み(ex; 平均的な顧客像)の中で顧客の行動を解釈しようとするから
    →今自分が陥っている点
    ・未顧客に購買してもらうにはまず

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    2023年07月30日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    マーケティングの専門家による、マーケティングの「無知の知」を説く1冊。
    基本的にはマーケターやブランドマネジャー向けに書かれていて、専門外の自分には横文字用語+アルファベットのスープに浸かった感じで、しかもトリ頭(鳥に失礼)のせいで「STPって何だったっけ?」となることもしばしば。後ろに用語/略語集つけといてほしい(笑
    とは言え、マーケティング的発想とは無縁でいられない世の中。ちょっと背伸びして読む価値はあったかなという読後感です。

    1. 理屈とは上手く付き合わないといけない
    2. 因果の向きが違う、はヤバい
    3. 6W1H

    1. 理屈とは上手く付き合わないといけない
    本著冒頭の「現実と理

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    2025年10月12日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    良書だとは思うのだが、いかんせん読みづらいのよなぁ…(私の読解力が足りないだけの可能性は大いにあるが)。個人的に左開きの本ってなーんか読みづらい。右開きにして欲しい。

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    2025年07月07日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    引用が多く難解 ただ読み応えあり

    マーケターとしてある程度の事前知識を持った上で読みましたが、それでも難解に感じたのは、おそらく他文献からの「引用」が多かったからだと思います。

    要は、「マーケティング戦略とか言ってるけど、その逆の検証はした?バイアスかかってない?」というのが本書の主張(と私は感じました)。

    例えば、
    ・LTVを重視したマーケティングが重要
    ・パレートの法則があるからロイヤルティ重視がベスト
    といった、よく言われるマーケティングの鉄則があります。ですが、著者は「それがどんな状況でも正しいとは限らない」と指摘します。鉄則にとらわれず、その業界や現状に即した方針になっているの

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    2025年03月31日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    良い結果と 良い決定は違うもの
    エビデンス 事実に基づく知識=視点=選択肢

    新規と既存 両方、別々に
     離反はマーケターがコントロールできない 既存は短期で効果が出やすい
     シェア小さいと浸透率が成長に影響し シェア大きいと購入頻度の上昇が成長源
     
    成功事例の再現性
     パレートの法則 80%の利益は上位20%の顧客から =長期スパンでの話
     ヘビーユーザー安定性50% 半分が入れ替わる 同じ人でも波がある
     未顧客に1回、ライトユーザーにもう1回を考える
      カテゴリーのヘビーユーザー=多数のブランドを購入
      同じブランドリピーター=ライトユーザー :よく知らないから同じブランドで
     大

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    2024年11月06日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    モノの価値もそうだが、購入は文脈次第。特に、未顧客は使ったことがないから入口の文脈がないと買えない、それが何になるのかを考える必要がある

    顧客理解の実務はインタビューや行動観察。選択盲があるので、なぜそうなのかと理由を聞かない。行動や事実を聞いてそこから欲求を探る

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    2024年10月16日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    書籍「未顧客理解」を読み終えて
    ~新しい顧客を獲得するための「視点」とは?~

    【はじめに】
    ビジネス書「未顧客理解」は、営業活動や採用活動において新しい顧客や社員を獲得するためのヒントを提供する一冊です。未顧客とは、まだ契約を獲得していない相手を指し、彼らを理解することがビジネスの成功に繋がります。この本を通じて、未顧客をどのように理解し、アプローチするかを学びました。

    【未顧客理解の重要性】
    未顧客とは、自社とまだ接点がない相手です。営業活動では見込み客、採用活動では面接前の候補者を指します。彼らを理解するためには、まず自社の存在を知らない、関心がない、関係がないという現実を認識すること

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    2024年10月06日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    マーケティング業界で常識と思われていることは、全ての事例で有効とは限らないということをエビデンスをベースに解説している。
    自身の商材をよく理解して、何が有効か見定めるのが重要。

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    2024年08月17日
  • 戦略ごっこ―マーケティング以前の問題

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    今まで経験や勘で感じたことは、エビデンスより立証されたり、覆されたりになった。論文などの専門性もありつつ、実践においての事例も交えて説明するので、理解には苦にならなかった。今の仕事の環境ではいかに専門性が欠けてるかを気付かれた一方、いかに他人に理解してもらうかもヒントをもらった。
    市場や消費者を見る視点は1つではない。最適解は置かれた文脈によって変わるもの。なので、エビデンスによって導いたものは全て正解とも言えないので、エビデンスを頭に入れつつ、今後の実践に新たな発見が見つかっていきたい。

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    2024年06月09日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    評価に困る。自分の実力が評価するのに足りていない気がする。分かりやすくいいと思った部分と、分からなかった部分が混在する。
    ○良かった点
    ・売上を構成する顧客数と購買頻度の関係は負の二項分布に従うため、ノンユーザーおよびライトユーザーに購入してもらうことが重要、というロジックは分かりやすかった。
    ・未顧客はデータに現れてこないため、ペルソナやSTPなどが無意味である。
    ・ダブルジョパディの法則は数式を見たのが初めてだったので非常に勉強になった。購買頻度と浸透率のどちらを高めればいいのか。購買頻度の上限はどの程度かが分かるというのは新鮮だった。

    ○微妙だった点
    4章が抽象的で腑に落ちなかった。例

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    2024年05月18日
  • “未”顧客理解 なぜ、「買ってくれる人=顧客」しか見ないのか?

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    前著もHowゴリゴリだった記憶があるが今回も。消費財マーケターに対しての思考フレームワークとしては、相変わらず超わかりやすいし使いやすさもありそう。

    一方、第1提案でまずはこのフレームワークで企画持っておく、ぐらいの初手のイメージ。で、それをどう定量的または定性的にエビデンスを固めていくか、が本当のノウハウという理解。

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    2024年02月13日