麻宮好のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
「だんまり堂」に依頼すれば、願いが叶う?
文や遺言書、迷子の掛札、料理帖。
字を書くことなら何でも承ります!
口の利けぬ筆耕師が、筆に祈りをのせて代書する――
「日本歴史時代作家協会賞」受賞作家による、人情時代シリーズ!
水沢数馬は深川の蜜柑長屋で、姪の春佳と筆耕屋を営んでいる。数馬は訳あって口が利けぬが、文字に触れると書き手の想いや過去が心に浮かぶ――そんな才を持つがゆえ、依頼人に寄り添った仕事をすると評判だ。今日も〝だんまり堂〟には、迷子の娘を捜し続ける夫婦、冥土からの文を求める飛脚、大店の娘に料理帖を託したい女中が訪れ……。温かな人情時代シリーズ開幕! -
Posted by ブクログ
太平洋戦争に向かいつつある昭和初期に、家族も亡くしたハジメが、住み込みで働いていた牛飯屋で親しくなったのは卓三だった。
卓三がハジメに見せた『セザンヌゴオホ画集」の向日葵の絵の強烈さから感じとったものにより、2人は演劇の世界に興味を持つ。
冨美に冴子が加わり、やがて一三座を作り活動するが、戦争間近になると警察や軍部による検閲や大衆の目が厳しくなる。
卓三が兵役に取られ、東京大空襲に巻き込まれるが、奇跡的に生き残る…。
戦争という抗えないものに翻弄される者が多いなか、ハジメや卓三は演劇に対して真摯であり、みんなに希望を与える力を持ち続けているのが凄いと感じた。
その時代に演劇を続ける勇 -
Posted by ブクログ
女形の歌舞伎役者・二代目瀬川路京は人気低迷に足掻いていた。天に授けられた舞の拍子「神の音」が聞こえなくなっていたのだ。路京は座元と帳元の強い勧めもあり、現状打破のため、因縁の演目を打つことに。師匠の初代路京が舞台上で殺され、さらに瀬川家が散り散りになったきっかけの「母子月」だ。子役として自分も出演した因縁の公演を前にして、初代殺しを疑われた者たちが集まってくる。真の下手人は誰なのか?初代はなぜ殺されてしまったのか?
終幕に明かされる真相に涙を流さずにはいられない感動の時代小説。
非常に面白かった♡
残念ながら歌舞伎に詳しかったら更に良いんだろうなぁ(๑•́ ₃ •̀๑)
美しい容姿と -
Posted by ブクログ
たくさん学ぶことというか、知ることができた。
私自身も人のためって思ってしていたことは、
自分のためだったのかと思って、
今まで自分がしてきたことってなんだったんだろうと思ったり、
理穂ちゃんがだんだん心を開いてくれる様子や、
裕太くんを守るための優しい嘘とか切なくて、
最後は本当に悲しかったし
全部が全部温かい話ではなくて、姑の美月に対する態度や、美月の気持ちが痛いほど理解できて、作者さんの言葉のセンス?が良いからか、刺された事ないのに刺された気になって私まで辛くなった。
奈美が美月にハッキリ言うところ、
私も噂話や真実かもわからないような話を信じるのはやめようと思った。
自分自身 -
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
後添えを案じるご隠居
影の薄い落語家
姉の幸せを願う武士の男子
あのときの想い、憶えてますか?
文字に触れると心が視える筆耕師が、
依頼人の願いをやさしく紡ぐ。
“言葉”が人を救う感涙の人情シリーズ第二弾
「恋文を書いてほしいの」筆耕師数馬の前で、姪の春佳は友人の健吾とともに頭を下げた。健吾は、自分のために嫁入りを諦めた姉を案じ、許婚だった男からの恋文を願ったのだ。逡巡しつつも代書する数馬。だが、男には既に別の女との縁談があった。さらに〝偽りの文〞であることも知れ、姉弟仲は険悪に。心を痛めた数馬は、事を収めるべく再び筆を執るが……。
令和8年5月22日~ -
Posted by ブクログ
麻宮好さん初読み。時代小説の新鋭として活躍中とのこと。
時代小説の師匠・みんみんおすすめありがとうございます。
舞台は江戸。公演中の芝居の最中、歌舞伎の女形が毒殺される。
その役者の後を継ぎ、看板役者となった男子が本作の主人公となります。
二代目としての不幸な生い立ち、役者向きの容姿、真摯な稽古。
少年時代には、それらは かえって彼の立場を悪くしていました。
歳を重ねて人気も落ちつつある彼の元
彼を疎んでいた少年達が 歳を重ねて
再び芝居小屋に集まり
過去のトラブルを振り返ります。
このあたりが きちんとミステリーに繋がっていきます。
先日「性別越境の歴史学」という企画展を見てきました -
Posted by ブクログ
ネタバレ付喪神なのか妖に近いのかわからないけれど
硯や墨が言葉を話す。
書道を少ししていたので、硯や墨が言葉を話していたらなんて楽しいのだろうかと思いました。
そんな硯を持つ主人公の数馬と、
姪の春佳のもつ過去。
単なる火事なのか、何かが起きたのか。
物語が進むとともに、数馬の記憶が蘇っていく。火事が起きて兄たちが、ではなく何かが起きて兄がわざと…?
とても続きが気になる終わり方でした。
もちろんそれぞれの話もおもしろく、
人情あふれる物語だと思いました。
子供が関連している話が多いことには理由があるのでしょうか?
主人公と姪の関係性から?気になります。