【感想・ネタバレ】恩送り 泥濘の十手のレビュー

あらすじ

消えた岡っ引きの父と、溺れ骸を結ぶ謎の器。

おまきは岡っ引きの父・利助を探していた。
火付けの下手人を追ったまま、行方知れずになっていたのだ。
手がかりは父が遺した、漆が塗られた謎の容れ物の蓋だけ――。
いったいどんな容れ物なのか? そして身はどこにあるのか?
おまきは材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要の力を借りるが、なかなかもつれた糸は解けない。
そんなある日、大川に揚がった亡骸の袂から漆塗りの容れ物が見つかったと臨時廻り同心の飯倉から報せが入る。
しかし、なぜか蓋と身が取り違えられているという。
後に、父の遺した蓋と亡骸が遺した容れ物は一対だったと判るが……。
父は生きているのか、亡骸との繋がりは? 容れ物は誰のものなのか?
おまきたちは、新しい手がかりをもとに下手人を探すべく、江戸の町を奔走する!
虚を突く真相に落涙する、第一回警察小説新人賞受賞作。

※この作品は単行本版『恩送り 泥濘の十手』として配信されていた作品の文庫本版です。

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Posted by ブクログ

火付けを調べていた岡っ引きの父の失踪を追う、おまき親分を筆頭に個性的な仲間たちが苦しみながらも、真相に迫っていく姿は見物。江戸の闇は想像以上に深かった。闇の向こう側の人間心理がよく描かれていた。ミステリー要素に家族愛と、盛り沢山で最後まで飽きない。

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2024年12月14日

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