【感想・ネタバレ】ひまわりと銃弾のレビュー

あらすじ

戦時下の若者たちが目の当たりにした奇跡。

山本一力氏・河﨑秋子氏推薦!
「彩り豊かな世にかぶさる戦争の黒い色。ひたむきに生きる人々の昭和時代小説だ」
――山本一力氏
「演劇を愛する彼らが戦争を経ても手放さなかった『希望』に心震える」
――河﨑秋子氏

関東大震災後の浅草。
太平洋戦争に向かいつつある世情。
それぞれ重い過去を背負って生きている冴子・ハジメ・卓三の三人は細々と演劇で口を糊している。
芸術芸能に対して、警察や軍部による検閲、大衆の冷たい視線がますます厳しくなる中、卓三が兵役に取られた上に、東京大空襲に巻き込まれるふたり。
戦後、奇跡的に生き残ったふたりは、卓三不在のまま、舞台の幕を上げられるのか?
そして、GHQの嫌がらせに、どう抗うのか?
感動の戦争小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

太平洋戦争に向かいつつある昭和初期に、家族も亡くしたハジメが、住み込みで働いていた牛飯屋で親しくなったのは卓三だった。

卓三がハジメに見せた『セザンヌゴオホ画集」の向日葵の絵の強烈さから感じとったものにより、2人は演劇の世界に興味を持つ。

冨美に冴子が加わり、やがて一三座を作り活動するが、戦争間近になると警察や軍部による検閲や大衆の目が厳しくなる。
卓三が兵役に取られ、東京大空襲に巻き込まれるが、奇跡的に生き残る…。



戦争という抗えないものに翻弄される者が多いなか、ハジメや卓三は演劇に対して真摯であり、みんなに希望を与える力を持ち続けているのが凄いと感じた。
その時代に演劇を続ける勇気は並大抵ではないと思うのだが、彼らの熱量は中途半端なものではなかった。重い過去を背負って生きてきたハジメ、卓三、冴子の3人は演ずることで、生きる勇気を希望を感じていたのかもしれない。


戦争は。
どうして、人にものを考えなくさせるのだろうね。という戦時中の卓三の手紙は、あまりにも悲しすぎた。

人が死なない戦争なんてないということに誰もがわかっているはずなのに、それでも戦争はなくならないのはどうしてだろうか…。






0
2026年03月16日

Posted by ブクログ

人が死なない戦争なんてないんだ──

戦争は兵だけではなく市民の命をも脅かす
命に軽重はない
死んでもいい人間なんてこの世にいない


戦争はたくさんのものを奪っていく──

家族、友人、恋人、家、仕事、たくさんの大事なものを奪ってどうしようもなく寂しく悲しくさせる


それでも顔を上げて立ち上がろ
命と同じくらい大事なものを守るためにも
自分が一番自分らしく生きられるためにも


これだけは忘れないで胸に刻んでおこう

0
2026年03月21日

Posted by ブクログ

悲しい悲しい話だった。兵隊に取られる話は、いつもは親目線で読むが、今回は自分も劇団の一員になった気持ちで読み進めた。

仲間が戦争に行ってしまう。そして上官から理不尽な理由で殴られ、蹴られ、軍刀で斬られて、帰ってこない。他国と戦争している時に、なぜこんなことになってしまうのか。国という権力を得ると、人は変わってしまう(これは今でも)。

女子はと言えば、農家に行って、頭を下げて一張羅と交換にナスと枝豆を貰ってくる。。

全て平和な時代ならばあり得ないこと。戦争は人を狂わせる。

0
2026年03月08日

「小説」ランキング