麻宮好のレビュー一覧

  • 筆耕屋だんまり堂 心の色を文字にします

    匿名

    購入済み

    とても優しいお話。
    不慮の事故で喋れなくなった主人公が新しい不思議な力で依頼者を幸せに導くお話。
    読んでいて 心がぬくぬくして明るい気持ちになる。
    このまま次の巻が出るといいな。

    #癒やされる #ほのぼの

    0
    2026年01月20日
  • 月のうらがわ

    Posted by ブクログ

    月のうらがわはどんなところだろうか。分からないことは無闇に知ろうとしてはいけないっていう言葉が真理なのかもしれない。人の心は分からないことだらけだが、とても深く表現されており、感情移入しやすかった。こどもたち、特に正太の成長というのも、この本の魅力の一つだと思った。

    0
    2025年01月28日
  • 龍ノ眼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    隠密同心の多聞が砥石の密造を探るべく村に潜入すると、その村にはおりゅうさまを祀り村ぐるみで女の嬰児殺しを行っていた。たかだか、50年ばかりの習慣が村の掟として存続していく集団心理が恐ろしい。

    0
    2025年01月04日
  • 月のうらがわ

    Posted by ブクログ

    母を亡くした13歳の綾と、訳アリ侍の交流を軸に、長屋に住む人達の人生が動いていく。最初からスーッと話の世界に入り込めて、中弛みもなく最後まで楽しめた。綾ちゃんはどんな女性になるのかな〜 幸せになって欲しいな。

    0
    2024年02月22日
  • 月のうらがわ

    Posted by ブクログ

    なんていい子なんだ。
    なんて健気なんだ。
    健気すぎて いい子すぎて…
    お母さん泣いちゃう
    。・゚・(*ノД`*)・゚・。


    深川の新兵衛長屋に住む十三歳のお綾。
    三年前に母を亡くし、父と7歳の弟 正太と慎ましく暮らしている。

    お綾の家の隣に坂崎という写本を生業とするお侍さんが越してくる。部屋の片付けの苦手な坂崎。お綾は部屋の掃除をするかわりに、坂崎から読み書きを習うことに。

    ある日、坂崎の部屋で「月のうらがわ」という書きかけの本を見つけたお綾。それは、母を亡くした子が『月のうらがわへ行けば亡くなった人に会える』という昔話を信じ、どうにか月のうらがわへ行こうとする物語だった。

    物語は「月のうらがわ」への行き方は神さまにもわからない、と父親に言われた子が、それでも諦めきれずにいる。というところで話が途切れている。

    お綾はその続きを書かせて欲しいと坂崎にお願いするのだけれど、その理由が切ない( ߹ㅁ߹)

    お綾はかなーりしっかりした子どもだけれど、それはそれは賢い子どもだけれど、お綾も正太も お母さんの手から離れるにはまだ幼いものね。
    お母さんだって こんなに幼い子を残してこの世を去るのは辛かったよね。

    正太と、幼なじみのおはるが「月のうらがわ」への行き方を一生懸命に考えて 実行に移そうとする。二人が亡くなった母親にどうしても会いたかった理由。これが本当にもう泣く。
    。゚(PД`q*)゚。

    天国のお母さん。安心して欲しい。あなた達の子どもはめちゃくちゃいい子に育っていますー!

    また、隣りに越してきた坂崎には 人殺しをして故郷を追われたという噂があるのだけれど、真実はとても辛いもので、「月のうらがわ」の続きが書けない理由にもなっている。

    お綾の綴った物語の続きはきっと、坂崎にとって生きる希望になったはず。

    そして故郷へ戻った坂崎もまた その物語の続きをお綾に送る─。「これは生きるための新しい物語だ」と涙するお綾。素敵すぎる!お綾と坂崎、もう絶対に幸せになって欲しい!

    子どもたちの、亡くなった母親に対する優しすぎる気持ちに 切なくもなり温かくもなり。
    胸がいっぱいです。

    『ほんとうに大事な人には、会いたい、と思ったらいつでも会える』


    私が死んだら 子どもたちは月のうらがわまで会いに来てくれるかな? いや、みんなもういい歳だからなぁ笑

    0
    2024年01月20日
  • 月のうらがわ

    Posted by ブクログ

    10歳で母を無くしたお綾は大工の父直次郎、弟の正太と暮らしていた。父の同僚の重蔵は怪我が元で、大工が出来なくなったが、実はその怪我の原因が父の忘れ物だったため、父は何かと面倒を見ていた。金も貸していた。その為、お綾は手習所に行けなくなり、13歳の今もまだ仮名しか読めず、早くまた手習所に通えるようになるといいと考えていた。
    今でいうヤングケアラーのお綾が長屋の隣に越してきた武士の坂崎から部屋の片付けと引き換えに文字を教えて貰える事になり喜んでいたのに長屋の女たちに勘ぐられる。
    坂崎は秘密を抱えていたが、お綾は真っ直ぐな坂崎を尊敬し、慕う。正太や重蔵の娘おはるも同じだ。
    長屋の暮らしとお綾や直次郎の心を丁寧に描いているため、読むのに時間をかけすぎると、テンポが悪くなってしまうが、読後感は悪くない。

    0
    2024年01月04日
  • 月のスープのつくりかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    月のスープって、何だろう。
    タイトルと、あらすじにある主人公の悩ましい状況が心に引っ掛かり、手に取った。

    姑との軋轢から婚家を飛び出し、中学受験生の理穂と弟の悠太の家に家庭教師としてやってきた美月。銀のスプーンをくわえて生まれてきたような一見裕福な二人、裕福な家庭と思いきや、理穂と悠太にも辛い記憶や思いが存在していた。

    理穂の言葉遣いは年相応には思えないほど大人びているが、やっぱり中身は小学六年生。家族を取り巻く様々な「事情」を前に、子供だからこそその奥深く暗いものを黙って隠してきたのだろう。美月がこの家に訪れなかったら、きっかけがなかったら……。一方、子供だとか大人だとか関係なく、“おまじない”を唱えられる魔法は誰だって見つけることが出来る。婚家や大学時代の出来事を通して己の内面に囚われ悩んでいた美月は、逆に理穂と悠太と向き合っていなかったらどうなっていただろうか。窮屈でどうしようもできないと思い込みながら毎日を送り続けていただろうか。

    奈美の「幸せってさ、案外簡単でしょ」という台詞は最初いまいち理解しきれなかったが、なるほど最後まで読むと『簡単で、誰もが知っている。けれど、とても美しいおまじない』を知ることが出来た主人公には一番しっくりくる台詞になる。
    生きづらい性格なんてないのかもしれない。誰だっておまじないを口にすることが出来るのだから。

    0
    2021年09月14日
  • 月のスープのつくりかた

    Posted by ブクログ

    悠太君の告白が美月を変える様子が見事でした。
    そこで明かされる事実に驚いたけど。
    それにしても理穂ちゃん、偉い。。

    0
    2020年12月06日
  • 月のスープのつくりかた

    Posted by ブクログ

    心が元気じゃないと、自分ひとりのために料理なんてできない。
    ましてや、料理がその元気をなくす原因だったならば……
    でもやっぱり、料理がそれを癒やすきっかけになっていくのは良かったな。
    登場人物それぞれの事情がじわじわわかっていくのは、ミステリー小説にも似ている。
    傷ついた人が立ち直るとき、そこにはいつだって、なんらかの食べ物があり、優しい人とそれらを分け合う体験があるのだろう。
    人は、何度でも食べて、何度でも再生できるのだ。



    0
    2020年11月16日
  • 四十年目の春

    Posted by ブクログ

    人を思い遣る気持の大切さをしみじみと感じました。
    また、生きていく上で受け入れる必要性のあることや、思い悩むことも沢山あるのだと思いました。

    0
    2026年09月25日
  • 筆耕屋だんまり堂(三) 一文字の想い

    Posted by ブクログ

    『言葉にも、今でなければ、という旬がある』『その旬を逃せば、言葉はまるで意味を持たなくなってしまう』…本当にそうだなぁと思う。感謝や励ましは勿論、時には耳の痛い言葉でさえ、真意がちゃんと伝わるよう、相手に伝わる言葉で、伝えるべき時に、伝えるられるようになりたい。

    0
    2026年09月20日
  • 筆耕屋だんまり堂(二) 姉への恋文

    Posted by ブクログ

    人の想いに心を寄せられる人でありたい。どの話も良かったけど、みんなの優しい気持ちが繋がった片見月の話が一番好き。

    0
    2026年09月13日
  • 筆耕屋だんまり堂 心の色を文字にします

    Posted by ブクログ

    その時の状況によって、表情とともに話言葉で伝えたい時、書き言葉で伝えたい時があると思う。でも書き言葉は、真意が伝わらず誤解を生むこともあって難しい。数馬は、話言葉で伝えられないからこそ、より心を文字にすることを大事にしていて、だから、人の心に響く想いを届けられるんだろうなと思う。

    0
    2026年09月07日
  • 四十年目の春

    Posted by ブクログ

    佳乃の『迷うのはものさしを幾つも持つからではないですか』という言葉が好き。私もたくさんものさしを持ってることに気付いた。佳乃の登場が思いの外 少なかったのが残念。佳乃が遠くに行ってしまったシーンで告白するシーンは涙涙だった。

    0
    2026年08月17日
  • 筆耕屋だんまり堂 心の色を文字にします

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    数馬が営む筆耕屋は通称“だんまり堂”とよばれ、数馬に書いてもらえば願い事が叶うと言われています。
    数馬は火事で亡くなった兄夫婦の忘れ形見、春佳と暮らしていますが、その火事が原因で口が利けません。
    商談の橋渡しは9歳の春佳がやっています。
    人からだんまり堂と呼ばれることが春佳は嫌いですが、数馬の元には事情を抱えた人が代筆を求めてやってきます。橋の崩落の際にはぐれた幼い娘を何年も探し続けている夫婦、亡くなった母の手紙を待つ子、奉公先の娘が嫁ぐので料理帖を持たせたいと願う女中等…。

    その人が書いた文字に触れると情景が見えたり、硯と会話出来たりと、不思議な力がある数馬ですが、まだ明かされていない何かがありそうです。

    その不思議な力があるから依頼人の心によりそった文がかけるということもあると思いますが、数馬の書がつなぐ人の情にじんわりします。

    0
    2026年07月14日
  • 筆耕屋だんまり堂 心の色を文字にします

    Posted by ブクログ

    《慰める言葉も、文字にすれば味気ないものになる。》p.116。
    《根っこは大事だ。だが、根っこにしがみついていたら、綺麗な花は咲かせられない》p.243
    【第1話】行方不明になった娘を探している染物屋夫婦の掛札2枚。
    【第2話】6歳の子供が死んだ母親に書いた手紙への返事を代筆してくれという依頼。
    【第3話】大店の娘が嫁に行くので彼女を可愛がっていた女中が料理帖を書いてくれと依頼してきた。
    【感想】代筆の話は幾つか知っています。桜川ヒロさん『四月一日さんは代筆屋』、小川糸さん『ツバキ文具店』、アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」など。やはりいずれもテイストは似てますが今回の作品はその中でも優しい。硯や墨や文鎮がしゃべるのもたのしい。

    ■筆耕屋についての簡単な単語集

    【井上】手習い所の先生。
    【お海】硯。数馬と会話できる。唐硯の中でも上質の端渓硯。紫がかった色と丸みをおびた形の美しい硯。
    【数馬】水沢数馬。主人公。筆耕師。武士。記された文字に触れれば人の思いを感じ取れる能力を持つ。火事で兄夫婦を失い口がきけなくなった。
    【勝】蜜柑長屋の井戸端会議の主。
    【雁之助】通称ガンちゃん。春佳の手習所での友だち。ガキ大将。
    【スミばあ】上物の唐墨。作られて50年は経ているがいまだ現役の古墨。
    【だんまり堂】筆耕屋としての数馬の通称。春佳は嫌っている。
    【呪いの筆】その筆で書かれたものを見ると、命を落とすと言われてるらしい。謎の女が持ってきてこの筆で恋文を書いてくれと依頼されたのがそれらしくお海やスミばあが拒絶反応を示した。
    【春佳】姪。亡き義姉の美乃(よしの)とそっくりな美しい瞳。数馬の口の動きを読み取り会話することができる。物語開始時9歳。
    【彦三郎】星野彦三郎。数馬の叔父。父の弟。上州で絹の仲買商をしておりかなり成功しているようだ。
    【筆耕師のお仕事】基本は代筆。手紙。戯作草稿の清書。書本の写し。遺言書作成。看板。掛札場用の掛札。レシピの文書化。家系図作成。
    【文左衛門】蜜柑長屋の差配をやってるのでいつの間にか文左衛門と呼ばれるようになった。70歳。
    【平吉】早飛脚。足を痛めて今は走れない。親しい子供の亡くなった母への手紙への返事を依頼してくる。その後春佳が文字を教える。
    【蜜柑長屋】数馬や春佳が暮らす長屋。
    【龍翁:りゅうおう】文鎮。龍を模した青銅製の文鎮。足利時代に作られたとか?
    【りん】隣の住人。仕立て屋。24歳。独身。口は悪いが気立てはいい。なぜ結婚していないのかはわからない。

    0
    2026年06月16日
  • 筆耕屋だんまり堂(三) 一文字の想い

    Posted by ブクログ

    シリーズ第三弾。今回、数馬が書画会に参加したことをきっかけに一字書などを指南してほしいとの依頼が舞い込む。この世にひとつとして同じ世界はない、世界の見え方はそれぞれだと言うことをなぜ人は思いつかなかったり忘れてしまうのか。同じものなどひとつとしてないのに。月彦の思いが切ない。でもまさか、スミばあさんを譲ってほしいと請われたことには驚き不安になった。だけど墨はそもそも使えば減る。別の形で残り続けることはわかっていてもスミばあさんが消えてしまうことが悲しい。数馬とおりんの関係に少し進展があったのが嬉しい。

    0
    2026年05月04日
  • ひまわりと銃弾

    Posted by ブクログ

    人が死なない戦争なんてないんだ──

    戦争は兵だけではなく市民の命をも脅かす
    命に軽重はない
    死んでもいい人間なんてこの世にいない


    戦争はたくさんのものを奪っていく──

    家族、友人、恋人、家、仕事、たくさんの大事なものを奪ってどうしようもなく寂しく悲しくさせる


    それでも顔を上げて立ち上がろう
    命と同じくらい大事なものを守るためにも
    自分が一番自分らしく生きられるためにも


    これだけは忘れないで胸に刻んでおこう

    0
    2026年03月21日
  • ひまわりと銃弾

    Posted by ブクログ

    悲しい悲しい話だった。兵隊に取られる話は、いつもは親目線で読むが、今回は自分も劇団の一員になった気持ちで読み進めた。

    仲間が戦争に行ってしまう。そして上官から理不尽な理由で殴られ、蹴られ、軍刀で斬られて、帰ってこない。他国と戦争している時に、なぜこんなことになってしまうのか。国という権力を得ると、人は変わってしまう(これは今でも)。

    女子はと言えば、農家に行って、頭を下げて一張羅と交換にナスと枝豆を貰ってくる。。

    全て平和な時代ならばあり得ないこと。戦争は人を狂わせる。

    0
    2026年03月08日
  • 月のうらがわ

    Posted by ブクログ

    時代小説の定番、貧乏人情長屋もの。住人たちは、人は良いが噂好きでお節介。噂は、良い噂より悪い噂のほうが面白く広まり安い。そして長屋の住人たちは、まさしく悪い噂のほうを信じ、良かれと思ってその噂を広めていく。そこに人間の愚かさ、醜くさが垣間見える。
    主人公は大工職人「直次郎」の娘12歳の「お綾」。幼い弟が1人「正太」。その「正太」が恋と言えない淡い思いを抱いているのが、幼い女の子「おはる」。
    この小説は、「お綾」を筆頭にして「正太」、「おはる」の3人で、「亡くなった大事な人には月のうらがわに行けば会える」と言う言い伝えを信じて「月のうらがわ」に行こうとする話。
    亡くなった大事な人とは「お綾」にとっては優しく強い母親「お絹」。そしておはるには父親「重蔵」に虐げられていた母親「おつな」。「正太」は単に「おはる」に頼まれて、いっしょに行くことにしただけ。
    また、「お綾」が淡い恋心を抱いている浪人「坂崎清之介」も妻を亡くしていて、「月のうらがわ」に行きたいのだろう。
    ただ「坂崎清之介」は、流石に大人だけあって月のうらがわに行けないことは分かっているだろう。
    勿論、当たり前のことだが子どもたちも「月のうらがわ」には行けないと言うことが段々分かっていく。
    でも最後には、亡くなった大事な人は自分たちの胸の中で生きている。「月のうらがわ」は、自分たちの胸の中にあり、何時でもそこに行って大事な人に会うことが出来ると知る。そこにいる大事な人は、懐かしい故郷にいるようだ。
    何か映画やテレビドラマでいかにも「泣かせてやろう」という作り方をしている作品みたいだとも思えるが、純粋に偏見無しで読んでいると、いい小説だなと思う。良い言葉もあるし。
    例えば『子どもなんだから、つらいときは泣かなくちゃ駄目。泣かなきゃ、心がねじ曲がっちゃう』とか、『大人でも、つらいときは泣いていいんだ。泣かなきゃ、大人でも心がねじ曲がっちゃう』なんて言葉や、『「大丈夫だよ。あんたは真っ直ぐに生きている。ちゃんと生きてりゃ、神さまが禍福の帳尻を合わせてくれる。福のほうが少しだけ多くなるようにね」
    少し多いくらいがちょうどいいのさ』なんて。とにかく、いい小説だなと思う。

    0
    2026年01月09日