朝比奈蓉子のレビュー一覧
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小6の夏休みに先生が出した宿題は、苦手はものを克服すること
ミヒロは「本間リサ」と書く。
転校生の本間リサは心臓が悪いとプールに入らない。転校してきて皆んなが声を掛けてもそっけなく、一人で居る。
ミヒロは体育の授業で、度付きのゴーグルを忘れてプールサイドに行ったら、リサに出くわす。リサはゴーグルを見えるところに置いてくれていた。リサが放課後プールに入っているのを見張ってくれるように頼まれる。リサがプールに入らないには理由があった。
真面目で少し鈍臭いミヒロと、おしゃれだが心を誰にも開かない無愛想なリサ、2人の友情物語。
転校生との夏休み‥課題図書にありがちな設定。ミヒロの祖父とリサが知り合いで、祖父の将棋仲間がクラスメイトの吉岡くんのおじいちゃんとか、おいおいと突っ込みたくなる箇所はいくつかありますが、読み易く、わかり易く、楽しめました。親の離婚問題やら再婚問題やらも入っています。リサが受けたイジメは驚きなのですが、人って集団になると残酷だからあり得ると思いました。怖い怖い!
良いなぁー友情!と大人でもなりますが、本音でぶつかればステキな関係が出来るのかも。ね、かもねーですよ。 -
Posted by ブクログ
妥協も打算もなく、言いたいことを言う
それでも一緒にいられる人に抱く気持ちを
きっと、『信頼』と呼ぶ
その信頼を結んだ人のことを、
きっと、『親友』と呼ぶ
文章そのものは、お子さん向けのやさしいものなのですが、直面する出来事が想像以上につらく、そしてやさしく、、、大人の人たちにも是非とも読んでもらいたい一冊です。
財務真理教によろしく、嘘や裏切り、搾取があまりに多い時代の過渡期にある私たち。そんな中で生きていると、どうしても、他人に対して、必要以上に壁を作ったり、疑ったり、気を使いすぎたりしてしまいがちです。
そんな中、自分もまた、何を言われても受け止めるし、相手もまた、自分が何を言っても受け止めてくれる、そんな人間関係って、「そういえばあったなぁ」「あるといいなぁ」と、ぼんやり思わせてくれるような、そういう内容のお話となっています。
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以下は当感想筆者のチラシ裏の書き込みのようなものです。不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。興味をお持ちの方だけ、お付き合い願います。
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ジェンダー問題について
提案する内容となっています。
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ジェンダー問題の喩えが上がってきたので、正直、「またか」と辟易したこともありましたが、それはそれ、実際、資金目当てのジェンダー活動家たちはさておき、本当に自分のジェンダーに疑問を覚えて辛い思いをしている人たちに寄り添う努力そのものは、大切だと思いますから。
たとえば、恋愛感情はあるのに、性的欲求を持つことが出来ない人をアセクシャルと呼ぶそうです。
恋人と添い遂げたいのに、キスやセックスをしてくれないことが不安の種となり、疑われ、関係を失ってしまうということに、本当に悩んでいる人は一定数いらっしゃるそうです。
そのことをテーマにした小説としては、北条連理さんの『恋くれ』が参考になりました。
トランプ大統領の言葉を借りるなら、生物学的には、この世には男と女しかいません。
ですが、自分がどう思うかそのものはその人の自由です。乙女らしくしたい男性がいてもいいでしょう。けれど、それなら、女性の手洗いに乱入して、強姦沙汰など起こさないことを誓って頂きたいです。そうした性犯罪の言い訳として、性自認を語るのは、あまりにも卑怯であり、被害者にとっては度し難いものでありますから。
その証拠とばかりに、ジェンダー問題において、L、つまり、女性同士の問題って、ほとんど話題にされませんし、扱われないのです。そのことが、半分ぐらいは、このジェンダー活動家の闇を見せていると思います。本当にLGBT全員に理解を示したいなら、当然Lにも言及するはずですが、そうしない。それは、Lは、性犯罪の利用価値がないからなのではないか?と。
そんなはずはないと活動家の方が声を荒げるのであれば、せめて私ぐらいは、ジェンダー問題に関心を持ってから言ってもらいたいものです。月刊百合姫はLの教養本と言えましょう。(こらこら。笑)
チラシ裏の愚痴語り
私の散文にお付き合いいただいたあなたに、
深い感謝を。
ありがとうございます。 -
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ネタバレある日、小学生の主人公のクラスメートの女子が坊主になって登校してきた。周りから変な目で
しょっちゅう見られる。しかし、その坊主の女の子の姉も坊主だった。姉の通っている学校の校則がブラックで、その校則を変えるよう反抗するために坊主になったという…。
坊主は女の子の気持ちに寄り添いたいと主人公が考えて行動する物語だった。
坊主は男の子がする髪型だと固定概念があった
ことに気づかされた。
ほんの小さなことでも無意識に性差別は起きていることを知り、少しでも多様性のある世の中にするために、そういう固定概念を捨てることが大切だなと思った。 -
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蒸し暑い梅雨の季節、アレルギーが出てむしゃくしゃしていた僕は、腹いせに最近転校してきた江本のメガネを友だちとキャッチボールのように投げ合った。そして、メガネを受け損なって…
タイトルと物語の始まり方からして、「どうやってこの物語は終わるんだろう?」心配になったんですが、見事に完結していました。「相手のことをわかろう、知ろうとする」ということが物語の背後から伝わってきます。そして、自分自身から逃げないこと、許すこと。ただひとりだけ、あまり描かれなかった登場人物が気になりますが…それもまた、作者の意図なのかな?何はともあれ、子どもの強さと優しさを見た物語でした。 -
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小学生に人気の本。
小学生のうちに自分の心をしっかり言語化できるようにするのって大事だなぁと思う。
そして、自分が克服したいことに向き合い、それをクリアした時にこそ自分に自信が持てるようになるのだと、つくづく思う。
かけがえのない友だちの存在は絶大。おじいちゃんのおおらかに構える存在もありがたい。
子どもにしてはしっかり過ぎる気持ちをきちんと伝えられてすばらしいと感じる半面、ミヒロが山中さんに自分の思いを伝える場面などにもう少し葛藤が深く描かれてもよいかなとも感じた。(主題はわたしとリサの関係性ではあるが、この場面をいれるからには、くせのあるスパイスになってほしい)
しかしながら、小学生はこの本をよく手にしている。このくらいの粗さ加減が重すぎずにちょうどよいのかもしれない。
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ネタバレ女の子が坊主はダメですか?
ある日、同級生が坊主にしてきた。どうして坊主にしたんだろう。おかしいと言うけど、なぜおかしいんだろう。女の子らしく、と言われるとモヤモヤする。それぞれが好きな髪型、好きなファッション、好きなことをしたらいいんじゃないの?
古いジェンダー観を持つ祖父の言動に疑問を感じていた瑠美奈と、理不尽な校則に疑問を感じて声を上げていくために坊主にした姉を応援しようとした詩音。2人の視点が入れ替わりながら物語は進む。それぞれの保護者たち、学校や教員の反応はおしなべてその子を思う気持ちから出たものなのだが、それが子どもに理想像を押し付けていることもある。長くその価値観に染まって生きてきた人がすぐに考えを変えるのは難しい。少しずつしか変われない。でも変われることはできる。
祖母に育てられ、生まれた性別らしい生き方をすることが幸せだと考えている沙耶。坊主頭をトレードマークにする母を持ち、女性の坊主頭にも好意的だが、自分は似合わないから坊主にならない野島くん。入学式の伴奏やピアノの発表会には改まった格好を選ぶが、普段はボーイッシュな服装を好み、坊主にも興味を持つ絵梨佳。小学6年生たちもそれぞれ自分の考えや感覚を持っている。最初受け入れられなかったことも、だんだん受け入れていく。
瑠美奈と詩音のすれ違いがなかなか興味深い。野島くんの言う坊主にしている人は意識が高い、考え方が広いという言葉から、詩音は自分にはそんな意識がなかったのにと戸惑う。瑠美奈からのジェンダーレスなファッションに対する好意的な言葉にも、詩音は自分への自信のなさから否定してしまう。理想を語るのはよいけれど、実際に人の視線や悪意に晒されてから同じことが言えるかと。これはいじめや差別の問題に関わるとき必ず出てくる問題だ。当事者じゃない人が何を言うのかと。瑠美奈は自分も坊主になって本気を示し、詩音と本音を話し合いわかりあう。
瑠美奈は祖父に自分の考えを伝え、詩音は両親の気持ちを聞く。大切なのは、人の選んだ生き方を否定しないこと。女らしく、男らしく、ではなくその人らしく生きられる社会を作っていくために、一人ひとりが忘れてはいけないことだ。