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女の子らしくしろと口うるさい祖父に反感を覚える瑠美奈は、ある日、クラスメイトの詩音が坊主頭で登校してきたことに衝撃を受ける。詩音は転校生で孤立していたのに、ますます浮いてしまう。実は詩音が坊主にしたのは、高校生の姉が時代錯誤な校則に抗議するために坊主にし、周囲から理解されないでいるのを助けたかったためだった。それを知った瑠美奈は、なんとかそんな詩音を助けたいと思うようになり…。
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Posted by ブクログ
きっとおじいさんのような考えかたの人達はまだまだいっぱいいるんだろう。それは解決しなくてはいけない問題だ。でもその人たちは相手のことを思って言っているのかもしれない。私達が誰かに良くないっていうときも頭ごなしに否定するんじゃなくて、ケンカというよりかは話し合いみたいにするべきかも。相手だって私達も同...続きを読むじように自分が当たり前だと思っていた考えを否定されたら嫌だろうしな。
助けたいけどどこまで助けたらいいかの境界線がよく分からない…。 とてもよく共感できたところもありましたが行動力は真似できないな、と驚く1冊でした。
ジェンダーレスとはなにか、当たり前とはなにか、決められたことって正しいのか、自由や意思を貫いた場合社会は周囲はどんな風に反発してくるのか、を考えることが出来る一冊。思春期になり、色々なことに疑問を持ったり反発したくなる頃に差し掛かるまたはその手前の頃、高学年の間に読んでおいて損はないと思う。 文章は...続きを読む読みやすく、主人公や準主人公に感情移入もしやすいと思う。
まさに今現在、ジェンダーレスの時代。 この小説を読み終わって感じたことは、 「自分の娘が坊主にしてきたらどう思うだろう」だ。んー、複雑だ。 「女らしく」「男らしく」「みんな一緒」 小さい頃から刷り込まれている言葉。 ‥私はまだまだだな。 小6女子の心の揺れ動き、みなさんに読んで欲しい。
坊主にしたクラスメイトの女の子、お菓子作りが好きな弟、女の子らしさを押し付けてくる祖父……など「女の子らしく」「男の子らしく」ジェンダーについて考える本。最後のおばあちゃんの言葉がスッキリする。読後はさわやか。
以前、「わたしの苦手なあの子」を読んだ。 この時は、小学生女子の考えていることがこんなにわかるなんて すごいと感じた。 今回の小学生女子は、ちょっと大人すぎる。 で、身近な問題のはずなのに、身近に感じられなかった。 価値観の押し付けがちょっと辛かった。
最初は詩音が病気とかで坊主にしてしまったのかと思ったけど、お姉ちゃんのためだったなんて思っていませんでした。 バラのお話の場面がお姉ちゃんが優しくて心に残りました。 最後には瑠美奈まで坊主にしてしまうなんてすごい勇気だなと思いました。 詩音と瑠美奈が「おしゃれボーズの会」に行ったお話しが気になります...続きを読む。
ある日、小学生の主人公のクラスメートの女子が坊主になって登校してきた。周りから変な目で しょっちゅう見られる。しかし、その坊主の女の子の姉も坊主だった。姉の通っている学校の校則がブラックで、その校則を変えるよう反抗するために坊主になったという…。 坊主は女の子の気持ちに寄り添いたいと主人公が考えて行...続きを読む動する物語だった。 坊主は男の子がする髪型だと固定概念があった ことに気づかされた。 ほんの小さなことでも無意識に性差別は起きていることを知り、少しでも多様性のある世の中にするために、そういう固定概念を捨てることが大切だなと思った。
女の子が坊主はダメですか? ある日、同級生が坊主にしてきた。どうして坊主にしたんだろう。おかしいと言うけど、なぜおかしいんだろう。女の子らしく、と言われるとモヤモヤする。それぞれが好きな髪型、好きなファッション、好きなことをしたらいいんじゃないの? 古いジェンダー観を持つ祖父の言動に疑問を感じて...続きを読むいた瑠美奈と、理不尽な校則に疑問を感じて声を上げていくために坊主にした姉を応援しようとした詩音。2人の視点が入れ替わりながら物語は進む。それぞれの保護者たち、学校や教員の反応はおしなべてその子を思う気持ちから出たものなのだが、それが子どもに理想像を押し付けていることもある。長くその価値観に染まって生きてきた人がすぐに考えを変えるのは難しい。少しずつしか変われない。でも変われることはできる。 祖母に育てられ、生まれた性別らしい生き方をすることが幸せだと考えている沙耶。坊主頭をトレードマークにする母を持ち、女性の坊主頭にも好意的だが、自分は似合わないから坊主にならない野島くん。入学式の伴奏やピアノの発表会には改まった格好を選ぶが、普段はボーイッシュな服装を好み、坊主にも興味を持つ絵梨佳。小学6年生たちもそれぞれ自分の考えや感覚を持っている。最初受け入れられなかったことも、だんだん受け入れていく。 瑠美奈と詩音のすれ違いがなかなか興味深い。野島くんの言う坊主にしている人は意識が高い、考え方が広いという言葉から、詩音は自分にはそんな意識がなかったのにと戸惑う。瑠美奈からのジェンダーレスなファッションに対する好意的な言葉にも、詩音は自分への自信のなさから否定してしまう。理想を語るのはよいけれど、実際に人の視線や悪意に晒されてから同じことが言えるかと。これはいじめや差別の問題に関わるとき必ず出てくる問題だ。当事者じゃない人が何を言うのかと。瑠美奈は自分も坊主になって本気を示し、詩音と本音を話し合いわかりあう。 瑠美奈は祖父に自分の考えを伝え、詩音は両親の気持ちを聞く。大切なのは、人の選んだ生き方を否定しないこと。女らしく、男らしく、ではなくその人らしく生きられる社会を作っていくために、一人ひとりが忘れてはいけないことだ。
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