冬馬倫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ後宮にいながら皇帝との子を成す役割にいない妃に後宮での事件の解決を皇帝自ら頼みに行く……と、某有名作品を彷彿とさせる設定だが、中身は割と違った。
不老不死の件以外はファンタジーが絡まないミステリ。
300年生きている弔妃の知識や語録が、どちらかというと長生きゆえに身についたそれというより、現代日本からの転生者のそれだったが。
中華風の世界観で、マザコンだのビタミンだの言われたので困惑した。
ああ、そういう作風の方だった。
最後の『母の日記』は展開が面白くて、ぐいぐい読めた。
皇帝の性格がそもそも好ましいし、彼がなぜ子を成そうとしなかった理由も分かったので。
ただ基本的にはキャラを楽しむライト -
ネタバレ 購入済み
1話からここまで読んでやっと話の筋が見えてきたような。
1話ごとのページ数がやっぱり少ないです。
主人公の医術に関する熱量は大きかった
16才で更に家族が良い医者のせいか。
言動が青いのがいただけない子どもだけど正義感と負けん気が強い。
将来(今年こそ?)国家試験にうかって医者になれると良いね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ独特な書き方の文章だから、読むのにちょっと四苦八苦した。
前作もこんなだったかなあ(うろ覚え)
内容というか展開は非常に面白いのだけれど、キャラの内心も台詞口調ではなく文中で語ってしまうから、昭和時代の文章の書き方な気がする。
懐かしい雰囲気である。
今回はかつて人殺しをしていた人の贖罪の方法と、彼に復讐をすることを誓って生きてきた男について。
そして、弟子で宮廷医の娘の出生について。
医師という命に関わる現場にいる立場から見た人殺しについて、復讐について、そして血がつながらない家族について見ていくのは、なかなか興味深いものがあった。
特に復讐をしたかった男が出した決断とか。
彼の場合、尊敬