あらすじ
中津国の後宮で、一人の貴妃が二〇ヶ月ものあいだ身籠り続けていた――。先代帝の呪いと噂されるその怪異を解くため、皇帝はある人物の元へ向かう。それは三〇〇年もの時を生きる不老不死で、「弔妃」と呼ばれる少女だった。
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Posted by ブクログ
16歳の綺麗な少女のまま 年を取らない春麗に
若い王 廉新が会いにくる。
年を取らない春麗は弔妃として朱雀宮に住んでいた。
廉新が持ってくる宮廷の謎を 弔妃が解いていく。
20ヶ月も妊娠が続いていて出産しない宮女
虎がでて人を襲う事件
寝室にかけておくと 徐々に身体が弱っていく美人画
最後は廉新の母親の日記に関わった殺人事件
たぶんその頃にはなかった現代的な解析で 解決していく。
最後の母親の日記は 読まなくても知っていた廉新を 弔妃が慰める。
登場人物の人柄がいいところが 気持ちよく読める
ところです。
読み終えると 温かい気持ちになります。
いい話しですね。
Posted by ブクログ
後宮にいながら皇帝との子を成す役割にいない妃に後宮での事件の解決を皇帝自ら頼みに行く……と、某有名作品を彷彿とさせる設定だが、中身は割と違った。
不老不死の件以外はファンタジーが絡まないミステリ。
300年生きている弔妃の知識や語録が、どちらかというと長生きゆえに身についたそれというより、現代日本からの転生者のそれだったが。
中華風の世界観で、マザコンだのビタミンだの言われたので困惑した。
ああ、そういう作風の方だった。
最後の『母の日記』は展開が面白くて、ぐいぐい読めた。
皇帝の性格がそもそも好ましいし、彼がなぜ子を成そうとしなかった理由も分かったので。
ただ基本的にはキャラを楽しむライトノベルな後宮ミステリかなという印象だった。