【感想・ネタバレ】後宮の弔妃2のレビュー

あらすじ

三〇〇年の時を生き、中津国の後宮に秘されてきた伝説の仙女・弔妃。ついに対面を果たした十六代目皇帝・廉新は、彼女の知識と智謀に絶大な信頼を寄せるように。
原因不明の病で衰弱する貴妃に、得体の知れない呪術の気配を感じ取った弔妃。一方、廉新のもとへ、隣国の使者とともに国難が訪れる。
軍事力を誇る武涼国とは交易を以て平穏を保ってきたが、異常気象により献上するはずの紫の染料がとれず――。国を揺るがす侵攻の危機。窮地にたつ廉新と国を救うため弔妃が動く!

=人物紹介=
◆春麗(しゅんれい)
「弔妃」と呼ばれる、永遠の命をもつ伝説の妃。宮廷の怪事件と十五人の皇帝の死を弔ってきた。自身の不老不死を解くために生き、医学・科学に精通している。「謎解き」が何より大好物。
◆廉新(れんしん)
血なまぐさい政争のすえ皇位に就いた、中津国一六代目皇帝。美しく若く聡明で、皇帝らしからぬ優しい性格から、気難しい春麗から認められるように。
◆李飛(りひ)
廉新から一番の信頼を寄せられる臣下で、武に長けた美形の太監。皇帝に無礼な態度をとる春麗を快く思っていない。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白くなってきた。

第一巻は、別作家の著作「後宮の烏」に内容や設定が激似しており、興味深い作品ではあるものの、微妙な印象であった。
しかし、第二巻では、ヒロインの「弔妃」こと春麗に匹敵する仙女である「白き巫女」を登場させることにより、初巻とはまったく異なる展開を見せている。

どうしても両者を比較してしまうのだがー。
前者はヒロインである烏妃と皇帝が違いに淡い思慕を抱き合いつつも、最後までつかず離れずの関係であったのに対して、こちらは二巻末でヒロイン自身が皇帝への想いを「恋」として自覚しているのも大きな違いかもしれない。
願わくば、こちらの二人ー皇帝と弔妃は何とか幸せなハッピーエンドを迎えさせてあげて欲しいと願うのだが、二巻の途中に「弔妃の存在が知られることはなかった」と明記があることから、やはり、こちらも同様に皇帝と弔妃は結ばれない運命なのかもしれない。
永遠の生命を得るというのも、このヒロインの生き様を見ていると、けして良いことばかりではないのだろうなと改めて感じた。

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2025年07月30日

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