おーなり由子のレビュー一覧

  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    2024/12/04新刊案内で気になった『いとしい服 ようふくとわたしのはなし』(おーなり由子)。

    著者の本は『ひらがな暦』でまず知り、そこから『365日スプーン』、そして本書へと至りました。

    やっぱりこの人の本のリズムは良いし、イラストと文字の雰囲気が好き。

    「服の半分は心が着ている」はまさにその通りだと思う。

    「何着ようかな」「何と何を組み合わせたらしっくり来るかな」

    そう考えるだけでワクワクする。

    つい最近『アパレルドッグ』(林田もずる)で開発・生産する側の話を読み、

    今度は消費者側の話を読んで(ご自身で縫う事もあるそうなので生産側とも言えるかもしれないけど)、

    「今服の

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    2025年12月01日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    色とりどりの挿絵とともに服との思い出をやわらかく紡いだエッセイ集。
    お気に入りのワンピース、母が作ってくれたコート、心を支えてくれた一着——思い出とともにくたびれていく布地にも、確かに自分の時間が刻まれている。
    普段何気なく着ている洋服がより愛おしくなる一冊。

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    2025年10月26日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    まず絵と服が可愛い。その服にまつわるエッセイがなんだかすごくときめいて優しくて私は大好きだった。途中有名な方たちとのお話に少し生活を覗き見できた気分だった。そして、今まで服に思い入れがなかったけど、お気に入りの服が欲しくなった!

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    2025年10月10日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    服の記憶は、その時々のいろんな風景を心に呼び覚ます。色、材質、デザイン、手触り、肌触りのあれこれが心の柔らかいところとつながっている。読みながら、自分を守ってくれた洋服たちを思い出した。最近、安くて適当な服ばかり手に取りがちだけれど、もっとときめく服をまた選びたい。添えられている挿絵の色合いが美しくて繰り返し眺めている。

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    2025年09月19日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    小学生の頃は、キラキラ光る瞳の画風ではない、おーなり由子さんの漫画の登場人物に興味がなかった。子供だったんだな。
    高校生の頃から、ほっこりする優しいストーリーや絵に惹かれ大好きになった。いまも大好き。

    この本のおーなりさんのようふくについてのお話は、自分の好きだった服やエピソードを思い出させてくれた。
    幼稚園のスモックはお母さんが右肩とお腹のポケットのところに花束の刺繍をしてくれたなーとか、小学生の頃に買ってもらったジャンパースカートは少し大人っぽくて、ピアノ教室に行くときはお姉さん気分でよく来ていったなぁとか。なんだか嬉しい体験だった。
    おーなりさんは小さいころから今現在もようふくを毎日楽

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    2025年09月03日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    すごく温かい小説だった。絵ともマッチしてて、よりほっこりした感じがした。
    さそりの井戸が好きだったなぁ。生まれ変わって、でもまた逃げちゃったら、神様おこる?っていうのはその通りと思ったし、そこ気づくさきちゃんも聡いし、お母さんの返しもやさしかったなぁ

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    2025年05月31日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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     おーなりさんとさくらももこさんとの交流が書かれてあり、とても興味深く感動した。
     私は「りぼん」ではなく「ちゃお」だった。ちゃおっ子だった。だけど、乙女直球派(という印象だった)りぼんに憧れはあったなぁ、なんて思い出した。
     おーなりさんを知ったのは小学低学年だった。そこから30年近くおーなりさんは大好き。今回の本もやっぱり大好き!!!

     服にまつわる自分の記憶を優しく甦らせてくれた。

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    2025年03月31日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    おーなり由子さんの、小さいときから大人になるまでの思い出の服のおはなし。お母さんは洋裁ができ、よく作ってもらっていたようです。
    そんなお母さんのもとで育ったからなのか服に対しての知識も豊富で、こだわりも強い。

    お友達の服がとにかく気になる。
    作ってもらった服の着心地にうっとりする感じ。
    作ってもらったのに何か違うくて悔しい。
    お気に入りの服がもう着れなくなった悲しみ。
    だいすきな服をきてわくわくする感じ。

    あまり服にはこだわりがないわたしでも、似た思いを持ってたんだなあと気付かされました。いまだに忘れられない子どものときの服や靴もあります。

    今後は、もう少し自分の『すき』な服にこだわって

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    2025年02月27日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    あまり期待して読んだわけではないのだが(すみません…)、とってもいい本だった。幼い頃母が着せてくれた服、少女時代一生懸命おしゃれしていた頃の記憶が思い出され、生地の手触り、色、その服を着たときの高揚感などで幸福感に包まれた。不器用な私も、何回か自分で服を縫ったことがある。そんな時、家政科出身の母も加わり、ほとんど夜なべして作り上げたワンピース。もうその服は手元にはないけれど、母と一緒に作って楽しかったなという思い出が温かく私を包んでくれた。そんなこと、すっかり忘れていたのに。

    エピソード一つ一つが温かく愛おしい。「おしゃれセット」のアクセサリーを全部つける3歳。おじいちゃんが「ええがな、ええ

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    2025年02月16日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    おとぎ話みたいでかわいい物語。とても癒された。野良猫の話は自分の子どもの頃と重なって、思わず泣きそうになってしまった。

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    2025年02月16日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    9歳のさきちゃんと作家のお母さんとの毎日の生活を覗いてみたら…。
    2人の会話がまるでお話を紡いでいるかのようで…。
    少女とお母さんの12の物語。

    「くまの名前」から始まり、「聞きまちがい」もあるあるだなぁとほっこりさせられた。
    「ヘビノボラズのおばあさん」も優しくて好きな話。
    「さばのみそ煮」を作っているときにお母さんが歌い出したのが、このタイトルになったのか…と。
    「月のー砂漠を さーばさばと さーばのーみそ煮が
    ゆーきました」
    「猫が飼いたい」は、ちょっと哀しくなる話。

    とても温かくて優しくて楽しさもあって、ずっとこの母子を見ていたいと思った。
    2人の会話の何気なさも雰囲気もとても感じ

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    2025年01月30日
  • いとしい服~ようふくとわたしのはなし

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    作者の小さい頃の母親に作ってもらった服の思い出から学生の頃の憧れの服や子供ができた時のままならない服など、愛おしい服にまつわるお話しの数々…
    読みながら自分の服の思い出も鮮やかに蘇る
    何を着ようかな?と楽しめる事ができる幸せを知った

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    2025年01月13日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    母と子の儚くて愛しい日々。
    いつかふとした時にお母さんとこういう話したなとかこうやって過ごしたなって思い出す時が必ず来てそれは悲しくなる時もあるかもしれないけどきっと自分の心を支えてくれる。
    母と子の愛しい日常が綴られた一冊かな。

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    2024年09月19日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    おーなり由子さんの優しい絵。
    9歳のさきちゃんと作家のお母さんとのユーモアがあって想像力豊かな会話。素敵な親子だな。
    絵本を読んでいるようなとても優しいお話だった。

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    2024年01月05日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    さきちゃんとお母さんの、温かくて、切なくて、愛情あふれる12の物語。

    寝る前のお母さんの読み聞かせにより、毎日を大切に楽しく過ごしている事が伺えて、さきちゃんの気持ちに寄り添うお母さんが容易に想像できてとても幸せになる作品でした。

    この作品を読む前に、「いなくなれ群青」という河野裕さんの作品を読んだのですが、その中の主人公 七草が自己紹介をする場面で、春の七草以外に、夏の七草、秋の七草があることを知ったんです。
    12の物語の中に「ヘビノボラズのおばあさん」のなかで、「秋の七草、藤袴」、「乾かすといい匂いがするのよ。」と話していて、なぜかおばあさんに親近感がわいたのと、覚えたての言葉が出てき

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    2023年03月24日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    9歳のさきちゃんとお母さんとの日常を描いた短編集。

    良かった。
    暖かく、優しく、ユーモアに溢れた、さきちゃんとお母さんの日常に心が和む。
    さきちゃんの子供ならではの疑問、質問に対するお母さんの柔らかくユニークな返しが面白い。
    作家のお母さんがとてもユニークなんだけど、ちゃんとさきちゃんのことを見て、想っている描写に愛情が感じられる。
    ほんわかな雰囲気で描かれた日常に柔らかく微笑ましいイラストが良くマッチする。
    特に「さばのみそ煮」と「連絡帳」が好き

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    2021年11月04日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    まず、絵がいいですね。おーおなり由子さんとおっしゃるんですか、
    なんどもなんども眺めました。

    特に両ページいっぱいにある、嵐の後の川を見に行ったところがいいです。
    うわっと広がっていますよね。
    湿った空気、川の音、ぬれた草、さきちゃんとお母さんのスカートのはためき。
    さきちゃんとお母さんのぎゅっとつないだ手。

    それから、涙なくしては読めないつながり、
    「くまの名前」「さばのみそ煮」「ふわふわの綿菓子」「猫が飼いたい」
    が何ともいえないです。

    「くまの名前」でドキンとします。さきちゃんのお父さんは…いったい…思いがけないことが人生には起こるのでしょうか。はっきりとは書かれていないけ

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    2021年09月12日
  • 月の砂漠をさばさばと(新潮文庫)

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    作中の言葉を借りれば『温かいお風呂に入ったような気持ち』になれる作品、かな。
    さきちゃんとお母さんの姿そのままに、やわらかでまあるい空気に包まれているよう。
    そしてちりばめられたかわいいユーモア。
    お母さんの交換日記(相手はさきちゃんではありません)、できることなら自分も参加させてほしいところ(笑)
    また「猫が飼いたい」では胸がキュンとなってしまった。

    北村薫さんは、長く高村薫さんとごっちゃになっていた方で(すみません)、これが初。
    推理作家でありつつ、こんなふうな作品もかかれるとは。
    おーなりさんの絵もじつにピッタリ!

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    2023年11月19日
  • おーなり由子作品集 1 あこがれくじら

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    秋のまばたき、てのひらの夜が好きです

    いや、全部好きなんだけど

    純粋で、真っ直ぐ

    だけど、不思議で、アンニュイ


    いつのまにか消えてしまった、心に残る小さな出会いと思い出

    子供のころの淡い思いは、永遠にやさしくまるで風のように吹き抜けていく

    そんな感覚を感じさせてくれる本だと思います

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    2012年11月06日
  • おーなり由子作品集 2 ともだちパズル

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    おーなりさんはどうして幼い時の気持ちをいつまでも忘れないでいられるんだろう。絵本も大好きですがマンガも本当に素敵。心がイガイガしてるときには必ず彼女の作品を読みます。

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    2009年10月04日