【感想・ネタバレ】いとしい服~ようふくとわたしのはなしのレビュー

あらすじ

<伊藤まさこさん推薦!>
服の思い出は、「わたし」の思い出と重なります。
なのに、すっかりおいてけぼりにしていたことに、
「いとしい服」を読んで気がついたのでした。
ごめんね、私の思い出よ。
そして、おーなりさん、
気づかせてくれてありがとう。

わすれられない服、憧れの服、
今日の服、明日の服ーー
どんなときも、
自分がうれしいもの、かわいいものが
心を守ってくれる。

「子どもの時から、わたしのそばでうたったり守ったりしてくれていた、
いとしい服のことを書いてみました」

服が好きなあなたへ。
しみじみとあたたかくなる、
絵と文で綴るエッセイ集。

【著者紹介】
おーなり由子
1965年大阪生まれ。
絵本作家、漫画家。
やわらかな絵と文によるエッセイや、
子どもの歌の作詞も手がける。
主な著書に、
『きれいな色とことば』『ラブレター』『365日のスプーン』(以上大和書房)、
『ひらがな暦』(新潮社)、
『ことばのかたち』『幸福な質問』(以上講談社)、
『あかちゃんがわらうから』(ブロンズ新社)、
『ワニのガルド』(偕成社)、
『だんだんおかあさんになっていく』(PHP研究所)
などがある。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2024/12/04新刊案内で気になった『いとしい服 ようふくとわたしのはなし』(おーなり由子)。

著者の本は『ひらがな暦』でまず知り、そこから『365日スプーン』、そして本書へと至りました。

やっぱりこの人の本のリズムは良いし、イラストと文字の雰囲気が好き。

「服の半分は心が着ている」はまさにその通りだと思う。

「何着ようかな」「何と何を組み合わせたらしっくり来るかな」

そう考えるだけでワクワクする。

つい最近『アパレルドッグ』(林田もずる)で開発・生産する側の話を読み、

今度は消費者側の話を読んで(ご自身で縫う事もあるそうなので生産側とも言えるかもしれないけど)、

「今服の事で全体像を知る形になったんだなぁ」と不思議な気持ちになってます。

最近リメイク技術を上げるために裁縫の本も借りたし、

この流れは一体何の縁なのか、どこに向かっていくのか。

はてさて。

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2025年12月01日

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色とりどりの挿絵とともに服との思い出をやわらかく紡いだエッセイ集。
お気に入りのワンピース、母が作ってくれたコート、心を支えてくれた一着——思い出とともにくたびれていく布地にも、確かに自分の時間が刻まれている。
普段何気なく着ている洋服がより愛おしくなる一冊。

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2025年10月26日

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まず絵と服が可愛い。その服にまつわるエッセイがなんだかすごくときめいて優しくて私は大好きだった。途中有名な方たちとのお話に少し生活を覗き見できた気分だった。そして、今まで服に思い入れがなかったけど、お気に入りの服が欲しくなった!

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2025年10月10日

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服の記憶は、その時々のいろんな風景を心に呼び覚ます。色、材質、デザイン、手触り、肌触りのあれこれが心の柔らかいところとつながっている。読みながら、自分を守ってくれた洋服たちを思い出した。最近、安くて適当な服ばかり手に取りがちだけれど、もっとときめく服をまた選びたい。添えられている挿絵の色合いが美しくて繰り返し眺めている。

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2025年09月19日

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小学生の頃は、キラキラ光る瞳の画風ではない、おーなり由子さんの漫画の登場人物に興味がなかった。子供だったんだな。
高校生の頃から、ほっこりする優しいストーリーや絵に惹かれ大好きになった。いまも大好き。

この本のおーなりさんのようふくについてのお話は、自分の好きだった服やエピソードを思い出させてくれた。
幼稚園のスモックはお母さんが右肩とお腹のポケットのところに花束の刺繍をしてくれたなーとか、小学生の頃に買ってもらったジャンパースカートは少し大人っぽくて、ピアノ教室に行くときはお姉さん気分でよく来ていったなぁとか。なんだか嬉しい体験だった。
おーなりさんは小さいころから今現在もようふくを毎日楽しんでいるようす。私も毎日着るものを楽しみたいと思った。それだけで毎日が少しうきうきする。
明日は何を着ようかな?

「なにが、どうっちゅうことない」
おーなりさんのお父さんのことばに、励まされた。
明日も頑張れそうです。
ありがとうございました。

20250903

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

 おーなりさんとさくらももこさんとの交流が書かれてあり、とても興味深く感動した。
 私は「りぼん」ではなく「ちゃお」だった。ちゃおっ子だった。だけど、乙女直球派(という印象だった)りぼんに憧れはあったなぁ、なんて思い出した。
 おーなりさんを知ったのは小学低学年だった。そこから30年近くおーなりさんは大好き。今回の本もやっぱり大好き!!!

 服にまつわる自分の記憶を優しく甦らせてくれた。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おーなり由子さんの、小さいときから大人になるまでの思い出の服のおはなし。お母さんは洋裁ができ、よく作ってもらっていたようです。
そんなお母さんのもとで育ったからなのか服に対しての知識も豊富で、こだわりも強い。

お友達の服がとにかく気になる。
作ってもらった服の着心地にうっとりする感じ。
作ってもらったのに何か違うくて悔しい。
お気に入りの服がもう着れなくなった悲しみ。
だいすきな服をきてわくわくする感じ。

あまり服にはこだわりがないわたしでも、似た思いを持ってたんだなあと気付かされました。いまだに忘れられない子どものときの服や靴もあります。

今後は、もう少し自分の『すき』な服にこだわっていきたいな。そう思わせてくれた作品でした。

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2025年02月27日

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あまり期待して読んだわけではないのだが(すみません…)、とってもいい本だった。幼い頃母が着せてくれた服、少女時代一生懸命おしゃれしていた頃の記憶が思い出され、生地の手触り、色、その服を着たときの高揚感などで幸福感に包まれた。不器用な私も、何回か自分で服を縫ったことがある。そんな時、家政科出身の母も加わり、ほとんど夜なべして作り上げたワンピース。もうその服は手元にはないけれど、母と一緒に作って楽しかったなという思い出が温かく私を包んでくれた。そんなこと、すっかり忘れていたのに。

エピソード一つ一つが温かく愛おしい。「おしゃれセット」のアクセサリーを全部つける3歳。おじいちゃんが「ええがな、ええがな、お姫様にでもなってるつもりやろ」と助け船。入学式で着たレモン色のシフォンブラウス。大学の時に初めて買ったピーコート。好きな人と遠く離れて、たまにしか会えないから、一緒の時間を思い出してもらうときに空色の思い出となるように空色のワンピースを縫う。なんて感性!ウエディングドレスを縫うためのたっぷりのシルクタフタ。家に生地を置いているだけで、ひかる雲みたいに美しい。しっとりしていて、ハリもあって、サラサラ。お母さんの洋裁教室の人たちが変わるがわる裾をまつり、結婚をみんなで楽しんでいるしあわせな風景。お母さんが作ってくれた赤いワンピースみたいなコート。軽くて、ふわりと羽織れる理想のコート、世界のどこにも売っていないコート。(私も大学生の時に、赤いダッフルコートを制服みたいに着てたことを思い出した。) 「生まれて初めてタータンチェックに出会う新鮮さ」という一文で、あっという間に記憶が呼び覚まされた。赤いタータンチェックの巻きスカートとお揃いのマフラー。5年生の時に母に買ってもらって、大人になってもずっと着てた。「白は、夏よりも冬に着たくなる」同感!分厚い黒タイツに、真っ白いコットンのギャザーパンツや、スカート。ネイビーに合わせると、キリッとした白、シルバーグレイに合わせると、優しい白。どちらも、空気が透き通る冬の景色にいて、きれい。金魚の尾ひれみたいなフレンチスリーブの赤いブラウス。色は記憶になって残るーー。

おーなり由子さんといえば、漫画雑誌「りぼん」に載っていたことを覚えてるような覚えてないような。絵が平坦でのっぺりしていて全然可愛くない!(本当に失礼だな…)と思っていたのだが、今のイラストはとっても好き。美術大学に通ってたんだ、どうりで色の表現や組み合わせが素敵だわ。
さくらももこさんとのエピソードがすごくすごくよかった。「わたしさ、いつ死んでもいいの。明日死んでも平気。ほんっとにそうなの」ときっぱり言う横顔。ももこさんの達観した、今日生きてることが奇跡で、明日生きてるとは限らないことを、心の芯に持って生きてるような感じ。当時りぼんを読んでいた小学生だった私が、水沢めぐみ、柊あおい、さくらももことおーなりさんの4人がそろってご飯を食べたり、絵を描いたり、好きな人のことを話していたりしていたなんて知ったら、そこに参加したくなっちゃう。なんか、いいな。

思いのほか、長文になってしまった。本当にいろんなことを温かく、懐かしく思い出させてくれた本でした。

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2025年02月16日

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作者の小さい頃の母親に作ってもらった服の思い出から学生の頃の憧れの服や子供ができた時のままならない服など、愛おしい服にまつわるお話しの数々…
読みながら自分の服の思い出も鮮やかに蘇る
何を着ようかな?と楽しめる事ができる幸せを知った

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2025年01月13日

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おーなり由子さんの絵が好きで読んだ本。
おーなりさんの服への愛が詰まっていました。
小さい頃から今に至るまで来ていた服なんてよく覚えているなぁ〜
読んでるうちに、同世代なんだなぁとお年を調べてやっぱり…でした。

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2025年10月20日

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おーなり由子さんのお洋服愛と、洋服にまつわる家族や友人との思い出の話。
こんな風に一つ一つの服を大事に見つめてきたことってないなぁと思う。挿し絵もかわいくて、素敵な一冊だった。

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2025年05月02日

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子どもの頃着ていた服の記憶が素晴らしく、本当に好きだったことが窺えます。ほぼ同世代、ひみつのアッコちゃんやピンポンパン、のワードに懐かしさがこみあげました。亡くなった私の母もたくさん服を作ってくれ、子どもの頃に作ってもらった服をよく覚えてます。読みながら、幸せなことだったな、と改めて思えました。子どもだからあっという間に着れなくなる。妹とお揃いで作ってもらったスカイブルーのコートのことをよく思い出します。今も着たいくらい。そんなノスタルジーにも浸らせてくれた素敵な作品でした。そして今、強烈にワンピースが着たくなってます。

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2025年03月20日

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さくらももこさんのエッセイでお見かけしてた方のエッセイ集
たしかりぼんの漫画家さんだった 漫画は読んだこと無いけど特徴的なペンネームで覚えてた

私は服に全く興味がない欠陥人間なので用語とか全然わからないのだけど可愛らしいイラスト付きなのでイメージ出来て助かった

さくら氏との蜜月期のエピもあり
んうん 若い時はこうだよねーと自分の大学生時代を懐かしく思い出せて嬉しくなれた

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2025年01月25日

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やっぱり、おーなり由子さんすきだ!
あったかくて心がふるえる。
初めて作った青いスカート。
どきどきしながら買った白スカート。
バルーンスカートの頃もあったね。
今はチュールスカート気分。

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2025年01月02日

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思い返すと…
服を着ると同時に 心も着ていたなって思う♡

好きな人に会いにいくために
ワクワクした気持ちで選んだ服や

人生を懸けた面接に挑む時は
お守りのように身に纏った服もあれば…

母が作ってくれたワンピースを着て
ピアノの発表会で ドキドキしながら着た服など…

服にも それぞれに物語があって
自分にも愛しい服の記憶がたくさんあったことを
思い出させてくれた…♡

おーなり由子さんの優しい言葉や淡い水彩の絵に
とっても癒されました

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

作者の洋服にまつわる記憶力の高さに感動。子どもの頃からファッションに興味とセンスがあったんだろうなぁ。
ワクワクして読んで、流行りの服をきるとか、TPOに合わせるとかではなく、のんびり自由におしゃれを楽しみたいと思わされた。

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

おーなりさんの小さい頃から現在までの服(着るもの・着てたもの)にまつわるエッセイ。洋裁が得意なおかあさんの存在は大きい。昭和のおかあさんは、洋裁する人、多かったような気がする。エッセイに添えられたカラーの挿絵が良かった。

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2025年03月03日

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