おーなり由子のレビュー一覧
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「赤毛のアン」のアンとダイアナのように、女の子どうしの友達って必ず子供時代にこういうことしてると思う。
谷川くんと仲良くなったり、仲良くなった野良犬に飼い主がいたり、みゆきちゃんが立花さんと仲良くしててやきもちやいたり、みゆきちゃんのおっちゃんのバイオリンをきいてヨーグルトをれいぞうこで食べたり、広島でよりちゃんと遊んだり、大町くんが転校したり…
毎日がキラキラで、それが当たり前だった。
珠玉の名編たちです。
最近の作家だといわみえいこさんみたいなかんじ?(関西人だし)
おまけのともだちパズルも好き。
「三太郎少年の日」
たかしと三太郎のボーイズライフ。
うまれっぱなしみたいな三太郎くん -
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「六月歯医者」
女の子には、いつか訪れるのです。
そのハラハラは梅雨時の色と重なる。
小さい頃、ビー玉をオルゴールに大切にしまってたことを思い出す。
私にとっておーなり作品はそういう存在。
「はくしょんの時計屋」
切ない…
この商店街とオカダ時計店がただでさえいい。
私は俗物な花見が嫌いだ。
そうだよね、春と桜ってこういうことだよね(p_q)
泣きながら桜の中を歩くラストシーンが更に切ない。
春は、花とクシャミの季節、桜の花びらに出会いと別れが見え隠れする季節です。
「くどうくん」
流山なのに何故たえこもくどうくんも関西弁なんだろう??
おーなり先生の描く季節がすごい好きですがこの『夏 -
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とっとこさん選書、7冊目。
学生時代から数えると、かれこれ30年近く洋服の売場に立っている。
最初は大学生のアルバイトから。
新卒でアパレル企業に入社し、
転籍や出向を経て、結婚を機に一旦離れたものの、今のパート先で20年。
自分でもびっくりするくらい長い付き合いだ。
正直、ファッションそのものにはもう興味がないと思っていた。
ブランドやトレンドを勉強していた時代もあったけれど、今は「自分が機嫌良く過ごせる装い」だけにこだわりがある。
お客さまに接するときはいつも密かに思っている。
その人にとって「今、このとき、この場所で機嫌良くいられる服」を選ぶお手伝いができたらいいな、と。
そ -
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又吉直樹さんのお勧めの本だったので興味を持って読み進めました。9歳のさきちゃんと作家のお母さんの、ほのぼのとしたハートフルな短編が12篇。おーなり由子さんのメルヘンティックな挿絵が心を癒します。
読書心を刺激したのは、母と子の二人の会話や、さきちゃんの想像力が、なぜかサン=テグジュペリの星の王子さまを想起したからです。内容は全然違いますが、星屑のように言葉にきらめきやウィットがあるところです。
二人の日常はありふれた何気ない日常であるにもかかわらず、お母さんや さきちゃんの想像力によって、まるで魔法をかけたように新鮮で好奇心に溢れた楽しい世界へと誘う。それは時に怖かったり、哀しかったりするこ -
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日常よりも日常らしいけれど、嘘くささがない。何気なくて、家族と過ごす幸せや温もりを感じる瞬間を丁寧に書き起こしていて、疲れた時に読んで癒される本。
お母さんとさきちゃんのほのぼのして温かい日常には、ごく稀に、スウっと風が吹き込むように、父の不在(離婚と思われる)が現れます。無理だと言われてもさきちゃんが野良猫を連れ帰ろうとする話がありますが、お母さんは猫だけでない色々なものを重ねていたのかも。
猫を飼うのは無理だけど、お母さんはいつだってさきちゃんを想っていて、一瞬一瞬、一緒に過ごす時間を大切にしていて、それが端々に描かれています。文章であの空気感をこんなに表現できるんだ……と、びっくりする