三好昌子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
室町時代の絵師が、実は妖が見える能力をもって将軍の悩みを解決してゆく物語とでも言いましょうか。
室町時代までは江戸時代と比べて文化文明がまだ遅れており、戦国の世になる前なので朝廷や幕府内の関心事はごく一部の人たちの間の権力争いしかなく、つまりは難癖を付けて他人を陥れる行為が多発しており、地理的にも時間的にも奈良・平安時代と地続きなこともあって妖に相応しい時代です。土佐光信と箕面忠時のやり取りは陰陽師なフォーマットに近く、やはり妖ものには見える者と見えない純粋な者のやり取りが似合うと思いました。
それにしても、権力しか興味がない幕府は倒れて当然だと改めて思いました。