あらすじ
庭師「室藤」は、薬種問屋から、暴風雨で荒れた庭普請の依頼を受ける。職人たちの世話をする、室藤の一人娘・お紗代はある夜、垣根で隔てられた今は使っていない離れの庭から、子供の声がすることに気がつく。つられて足を運ぶと、そこには真っ赤な鶏頭の花が咲き乱れていた……。家族の確執から遺った念、紛れ込んだあやかしなど、庭に関わる不思議な事件を、お紗代が解決する感動の時代小説。
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Posted by ブクログ
ある作家の京都弁??は読みにくかったがこの作家は読みやすく流れるように読み進めることができた。途切れるような会話の流れは読んでいて苦になるし、内容がよくてもイライラ感が増して残念だなと思うが全然そんなこともなかった。
お紗代がこの世とあの世の架け橋となり人を救う事によって自分のするべき事を見つけていく姿や助けてあげたいと願う心の強さにうるっとくる。続いて欲しいが続くとマンネリになり最初の感動が奪われてしまうような気がするので心残りで終わった方がいいのか、でも続編が出たら購入すると思うくらいに内容はよかった。
Posted by ブクログ
其の一 韓藍の庭 其の二 時迷いの庭
其の三 人恋の庭 其の四 魂消えの庭
其の五 鬼呼の庭 其の六 言祝ぎの庭
人と共にあって不思議を宿した庭。その不思議を解く娘、お紗代。見えないものを見て聞こえない音を聴く。自分の意思をきちんと持って様々な庭に対する彼女は清々しい。