【感想・ネタバレ】京の縁結び 縁見屋の娘のレビュー

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Posted by ブクログ

ミステリーではないが人情あふれる物語。この人の描く小説は人間のいい部分を丁寧に描いている。
大火災と人の死とひきかえに呪縛を断ち切ると言われ大火災は起こる出来事なのにそれを気に病むお輪。呪縛を解く帰燕との関係。一見弱そうにみえるお輪の芯の強さに応援したくなってしまった。
応援したくなる気持ちで読んだのはいつぶりだろうか。また再読したい一冊。

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2022年04月23日

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あまり時代物は読まないのですが、これはとても読みやすかったです。
なんだろう?久しぶりに乙女のようなドキドキ感を味わいました(笑)これってそんな作品?一応ミステリーですよね?

叶わぬ恋っていうのは切ないながらも、女子は好きですよね。
その辺が明暗を分けるのかな~

この作家さんのは次回作も読んでみたい。

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2017年09月08日

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『このミス』の大賞作品。
そしてこれがデビュー作品。

読み初めは、何か哀しい物語の始まる様な陰鬱なイメージで、少し臆してしまったが、それでも読み進めてゆくうちに、面白さで一気に読み終えた。

京都の伝統と、何か長い年月に裏付けされた妖の存在を、物語の中に、繍込めて美しくも怪しげな物語に仕上がった。

親子の情愛の深さと、それ故に間違いを犯してしまった先祖の罪を背負って26歳という短命に終わる娘たち。

そこに火伏せの神である愛宕神社の行者が存在。
それは。。。

歴史の中に息づく情念が主題。
実に面白い作品になっている。

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2020年07月14日

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本を読むのに時間がかかる私が一気に2日で読み終えました。
帰燕がどのようなかたちで戻ってくるのか…結末は想像通りなのですが、その描き方が美しいです。
ストーリー力ももちろんですが、描写の美しさに引き込まれる作品でした

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2019年05月02日

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ネタバレ

縁見屋(いわゆる仕事の紹介屋)の娘は祟りつきで、男子が生まれず娘は二十六歳で死ぬ言う事を一人娘のお輪が知り、自分の運命に不安を募らせている所へ帰燕と言う名の修行者が現れ、秘術によりその呪われた呪縛と悪縁を断ち切れると言うのだが・・・

その呪縛の始まりや、この謎の帰燕と言う修行者との繋がりなどが後になる程どんどん明かされていき、それとともに物語も京全土を巻き込んだ壮大なものになって、ラストまでずっと引込まれるように読めました。

始めは時代物のような少し固い感じかなって思ったのですが、そんなことはなく、帰燕への恋心や(幼馴染みの徳次はちょっと可哀想に感じたけど) 天狗伝説になぞられたような話しや幽体離脱などファンタジー的な要素もいっぱいあって、とても読みやすく最後まで楽しませてくれました。

それにここに出てくる登場人物にほんとうに悪い人がいなくて、それぞれの人物に好感が持てて良かった。 ただ欲を言えば最後が少し急いでた感があったような感じがしたので、もう少し緊迫感が欲しかったと言う希望が・・・ でも面白かったです。

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2019年01月06日

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楽しめた。
ちよっと切なくも最後にみんなが幸せになれる物語
ミステリ感はないけど、いいお話でした

2017.10.14

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2017年10月14日

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江戸時代の京都を舞台にした、先祖の行いによって代々引き継がれてきた天狗の呪いを解くために行者の力を借りるという時代ファンタジー。
物語の進行といい、天狗という存在の定義といい、とてもしっかりした完成度で、これがデビュー作とは恐れ入りました。
但し、もう一つ突き抜ける何かが欲しいところです。

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2023年04月21日

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ネタバレ

話がまとまってて、最後もきれいに終わってる。
話の方向性は割とずっと重め。

主人公が呪いのようなものを受けていて、なぜ呪われたのかを紐解いてく。恋愛要素あり。

帰燕さんがわりとちょこちょこ手出してるのに、別の男と一緒になれって言うシーンがあって、ちょっと笑ってしまった。

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2023年02月06日

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ネタバレ

「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」
人情小説かなあと思ったら、天狗や修行僧まで、かかわってくる。
京で口入業を営む「縁見屋」の一人娘のお輪。母、祖母、曾祖母がみな二十六歳で亡くなる。縁見屋の歴史とかかわる呪縛はすべて人の思いから重なったもの。
お輪の父は「過ぎたことは気にするんやない。終わったことは二度とは起きん。ええことも悪いことも。せやさかい、今を大事にせなあかん。今を大事にして、きちんと生きておったら、悪いことなんぞ起きんさかい。」を口癖にする。
妻を失い、娘まで失う不安を恐れ、いろんなところへ信心を行う父。能天気なまでの朗らかさも、暗い運命を吹き飛ばそうとする気遣いの姿勢が主人公の強さにつながっています。主人公が「母と子」の思いを知り、自らの祖先の罪を知り、自分の恋心を愛へ帰し、運命を切り開いていく。人助けまでは役行の内、大勢の人の運命を変えてしまうとそれは『過戒』となり、鬼霊まで消え、自らの存在も消える。そうと知りつつも、行者帰燕は、輪のため、京都の大火から人々を助ける指針を示す。だからこそ、帰ってこれたんだと。最後は主人公が選んだ道もよかったと思えました。途中武家のお家騒動の話や嫁姑の問題も出てきますが、それも解決してます。主人公が「縁見屋」を続けてくれることで、大火からの復興とこれからも人と人との絆を結んでいくんだと感じ、読後、ほっとしました。続編もあるよなので読んでみようと思います。

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2021年10月03日

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何代にも渡る呪縛とその根源、そこからの解放は壮大で面白かったんだけど…なんっっともいえないモヤモヤが残る。江戸時代はこれ当たり前?心に決めた男がいても別の男と結婚して当たり前のように幸せ~とか思えるのか?その感覚だけが分からない。

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2021年09月06日

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予言の夢を見たり、天狗が出てきたり、幽体離脱があったりと、ファンタジーの要素も強い。というか、江戸時代の人なら、こういうことは信じていたかもしれない。4代にわたって娘しか生まれず、みな26歳で死んでしまうという縁見屋。4代目のお輪は、謎のの修行者帰燕とともにその呪縛に立ち向かおうとする。お輪がいろいろ思い悩む姿が描かれていて、その気持ちには共感できた。江戸時代に、京都は二度の大火に見舞われたわけだ。

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2021年08月17日

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ネタバレ

「縁見屋の娘は祟りつき。男児を産まず二十六歳で死ぬ」

京で口入屋『縁見屋』の娘、お輪は度々見る火事の夢が気になっていた。
母も祖母も曾祖母も二十六歳で亡くなったという。
いずれ自分もそうなるのか、世間で噂されている祟りのことをお輪は憂いていた。

ある時帰燕(きえん)という修行者がやってきた。
輪は何故か彼のことが気になって仕方ない。
そのうち、縁見屋の娘にかけられた祟りの所以が明らかになり――。


【このミステリーがすごい】の優秀賞の本作。
解説にもありますがミステリー感は薄いです。ミステリーというよりよく出来た時代小説という気がします。純な時代小説というには語弊があるかもしれません。ファンタジー感もあるので…。
憑依とか魂の離脱とか、現実的ではないですからね。


本作がデビュー作ということですが、これからどうなるのだろうと一気に読ませる力は凄いです。
次作もとても楽しみです。

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2021年08月02日

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何故この本を書棚登録したのかすっかり忘れてしまったが、中々面白かった。
「このミス」の優秀賞しかも新人って凄いと思った。
ミステリーと時代物を融合させた作品で、祟り、天狗、仇討ち、ロマンスとてんこ盛りで最初からだらける事無く読ませてくれる。最後は予想通りの展開だが、それも時代物と考えれば、お約束の安心感で拍手。

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2020年02月29日

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ミステリー、歴史物どちらとみても趣味ではない
代々の娘に祟る訳は
愛宕山の天狗に起因する愛憎の果て
どうも内容構成に

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2020年02月19日

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火事と呪いの関係性が不明で不完全燃焼。

このミス受賞作ということで謎解きを期待して読んでいたが、求めていたものと違った。

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2019年08月05日

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このミス大賞優秀賞受賞作ということで、期待しすぎたかなあ。それで結局どうなるの?という興味のみで読み進めたが、誰にも思い入れもできず、ちょっと残念。

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2018年12月13日

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縁見屋には呪いがかけられている。そこの娘は男児を産まないし、26という若さで亡くなるのだ。だから婿どりをするしかないが、そんなわけでなかなか
婿も来ない。また、父親も、早く妻や娘を亡くすとわかっているので、その悲しみはいかほどばかりか。
そんな折、帰燕と名乗る行者と縁見屋の娘、お輪が知り合う。
不思議な縁で結ばれた二人。この二人の現在と過去の縁が引き起こすものとは…。

第15回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞受賞作品。ミステリーの要素ももちろんあるが、それよりも時代人情物という分類がしっくりくる。しかし分類はあくまで分類。面白い本は面白ければそれでいい。
心を動かすのが、子を奪われた母親である千賀。彼女の苦しみが、結果として呪いになってしまったが、彼女は誰かを憎んで祟りたいわけではなかった。その、ただただ子に会いたいというその思いは、胸が熱くなる。
そして、わすれてはならないのは徳次。彼の度量の広さは、帰燕のかっこよさに隠れてしまうが、良い男だ。
選者達も、よく書き込まれた登場人物達の姿を絶賛している。その姿は一見の価値がある。

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2018年12月04日

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読み終えた直後は、いい作品だなぁと思いました。
時間を経た後の感想なので星が落ちましたごめんなさい。


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2018年05月04日

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時代小説。
江戸時代のファンタジー。
縁見屋の娘には祟りが付いていて、男児を産まずに26歳で死ぬという悪縁を断ち切るために、縁見屋の娘のお輪が謎の行者とともに運命に立ち向かって行く話。
縁見屋の歴史とその祟りを調べ、その縁で知り合う人たちとの縁全てが繋がり、謎が解けて行く。
が、ラストは早い段階から読めてしまった。
よくあるエンディングだけど、ストーリーは面白い。

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2018年04月30日

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男児は産まず26で死ぬ、という悪縁を持った主人公。
ある日、店に修行者が訪ねてきた。

26になれば死ぬから、嫁にも婿にも戸惑って
周囲には縁起が悪いと言われ続けるのは
どれだけ心が悲しい状態なのか。
それでも父親がいて、明るく振舞ってくれるおかげで
常にさらされているわけでもない、のが救い?

れ以外はのんびりでしたが、修行者が来た事により
色々と日常であるような、違うような状態が。
そもそも幼馴染のあの回避の仕方。
当たって砕けたくないから、と頑張るのはすごいですが
頑張りどころを間違えている気がします。
この時代だからこそ、まだ許されていますが
これを今でやったら…殴られないだけよし?

主人公の死ぬのか解放されるのか、も大変ですが
やはり好きな人からのあの台詞は突き刺さります。
少し前の幼馴染と一緒で、まだ言葉にしていない。
なのに拒否されたという現実。
小賢しい真似をしてない分、まだ幼馴染より
潔い感じはしますが、タイミングの問題?

全ての登場人物が、何かしら全てに絡んでいる。
すっと素直につながっていたせいなのか
最後まで、きれいなものを見ている気分でした。

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2018年04月25日

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徳次が男前過ぎて泣ける。
娘が主役のようで実は「男たち」が主役な話。その男たちがそれぞれに切なくて熱い。

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2018年03月24日

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女しか生まれず、そしてその女も26歳で死ぬ、という呪われた家系の娘・お輪。自分も同じ運命を辿るかもしれないと怯えるお輪の前に現れた、帰燕と名乗る修行者。彼はお輪の運命を変えられると言いーーというストーリー。
読みやすいっちゃ読みやすい。が、どことなく入り込みにくいというか…。うーん、どこがどうと理由は分からないんだけど…。

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2018年03月12日

Posted by ブクログ

26歳で命を終えるという呪い。
というネタは良かったとおもう。
ヒロインにいまひとつ共感できないままだったけど…。

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2018年01月27日

Posted by ブクログ

解説を読んでなかったので、ずーっと「いつになったらミステリになるんだろう……オカルト?」と思いながら読んでいて、それだけで評価減。
はじめから時代小説ファンタジー?と分かっていれば、そのつもりで読んだのに、残念。
お輪と帰燕の関係が微妙にもやもやした。あらじゃあ旦那さん、気の毒である。ラストは予想どおりの展開だったけど、少し急いだ感じでもったいない。
縁見屋の娘の祟りの謎を解くまでと、火事が起こると分かってからの展開は、同じくらい重要だと思うのに、前半にやたら比重がかかりすぎている気がした。
大火事への対策、お輪の恋心の問題、島村の仇討ち問題など、もっとじっくり書けると思うのだけど、さらっと流れてしまって、そのせいで、主人公クラスの登場人物に感情移入しにくかったのかも、と思った。

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2017年11月03日

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江戸・天明年間の京都。働き口や住む場所を紹介する「縁見屋(えんみや)」。
代々から続く“徳を積む"という家訓のもと、通りすがりの修行僧や旅人などあらゆる人の世話を焼いている。
娘のお輪は父と穏やかな日々を過ごしているが「店の娘は代々男児を産まず早死にする」という噂に悩んでいた。
ある日、店に修験者が訪れ、父は男に縁見屋ゆかりの火伏地蔵堂の堂主を任せることに。
お輪は「帰燕」と名乗るその男に、なぜか心を惹かれていくが……。
悪縁により短命な家系に生まれた不運な娘を救うべく、謎の修験者が施す大いなる“秘術"とは? ふたりの運命は?

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2017年10月23日

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「縁見屋の娘は祟りつき、男児を産まず二十六歳で死ぬ」この悪縁、呪縛を背負った縁見屋の娘お輪と、この呪縛を祓おうとする修験者の帰燕。現在、過去、未来、二人の縁…お話しが無理なく絡まっていきます。なかなかおもしろかったです。が、これはミステリーなのかな?おもしろかったんですが、お輪と帰燕の関係に悶々、徳次がかわいそうだなと悶々、ラストもさらにかわいそうだなと悶々。このエピソードはなくてもよかったんでは。

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2017年10月22日

Posted by ブクログ

「このミステリーがすごい」優秀賞受賞作品という触れ込みで手に取った限りは、それなりの作品であることを期待してしまうのは仕方のないことだと思う。

本作については、入り口の軽さがそのまますーっと奥へ入っていき、中庭を過ぎていつの間にやら裏口から出て終わってしまったような気がした。
全編を通して30分で完結するドラマを観ているような、簡潔さ。
このミス ライトノベル部門というのがあるとすれば、おそらくふさわしいものと思われる。
少年ドラマシリーズで観られれば、もっと面白かったかもしれない。

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2017年10月17日

Posted by ブクログ

このミスに惹かれて買ってみた。
ミステリーと言うか、ファンタジーな感じ。

恋愛要素が強すぎるかな。
もう少し千賀とお輪のやり取りを描いて欲しかった。
でも面白くて一気に読めた。

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2017年09月15日

Posted by ブクログ

これがミステリー?

それが一番の感想。
時代伝奇小説として面白かった。
「ガン消滅の罠」より物語としてこなれていた。

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2017年09月06日

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時代物のミステリー、読んだことがなかったのですがとっても面白かったです。何代も続く因縁に囚われる娘とそれを解こうとする行者。謎と共にロマンスもあります。気丈に生きるヒロインがかわいらしいです。夢中になれました。

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2017年08月02日

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