濱野ちひろのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本で言う"ズー"とは、犬やウマなどの動物をパートナーとする動物性愛者たちのことを指す。
彼らは動物とただ単に一緒に暮らして餌を与えるというようなことではなく、性処理も含めて動物の"生"を丸ごと受け止める、動物と対等な関係を築く、ということを自分たちのスタンスとしている。
昔と比べれば、さまざまなセクシュアリティを持つ人への理解が進んできた日本でも、動物性愛についてなかなか理解できない、そもそも知らないという人の方が多いのではないか。
私自身以前犬を飼っていたこともあるけれど、この本に書いてあるズーの人たちのことを理解するのはなかなか難しかった。
改 -
Posted by ブクログ
セクシュアリティ/ジェンダーフィールドでの修士論文のテーマとしてズーフィリア(獣姦)を選んだ著者が、そのコミュニティがあるドイツに渡る。彼らと生活を共にし動物を愛するとはどういう事なのかを知る過程でセクシュアリティ(性愛)とは?と自らの性暴力の体験を振り返りながら考察を深めていくノンフィクションルポです。
「ズーフィリア」というと暴力的なものや、気味の悪さを感じてしまうかもしれないけれど、この本では彼らに話を聞くことで「愛」とは、「愛する」とはどういうことなのか、相手との関係性やその愛情表現のひとつとしての性愛、更に広義の「性愛(セクシュアリティ)とは何か」を考えさせてくれるものでした。ズーフ