濱野ちひろのレビュー一覧

  • 聖なるズー

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    この本で言う"ズー"とは、犬やウマなどの動物をパートナーとする動物性愛者たちのことを指す。
    彼らは動物とただ単に一緒に暮らして餌を与えるというようなことではなく、性処理も含めて動物の"生"を丸ごと受け止める、動物と対等な関係を築く、ということを自分たちのスタンスとしている。
    昔と比べれば、さまざまなセクシュアリティを持つ人への理解が進んできた日本でも、動物性愛についてなかなか理解できない、そもそも知らないという人の方が多いのではないか。
    私自身以前犬を飼っていたこともあるけれど、この本に書いてあるズーの人たちのことを理解するのはなかなか難しかった。

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    2024年01月06日
  • 聖なるズー

    Posted by ブクログ

    動物と性行為を含めた恋愛関係を築くズー。共感はできないけど、この本を読んで少し理解できた気がする。気がするだけ。登場するズーたちの懐が深く、知的な人柄が印象的だった。

    相手と対等に在るというのはすごく難しいと思う。色々と考えちゃったな。

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    2023年10月13日
  • 聖なるズー

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    セクシュアリティ/ジェンダーフィールドでの修士論文のテーマとしてズーフィリア(獣姦)を選んだ著者が、そのコミュニティがあるドイツに渡る。彼らと生活を共にし動物を愛するとはどういう事なのかを知る過程でセクシュアリティ(性愛)とは?と自らの性暴力の体験を振り返りながら考察を深めていくノンフィクションルポです。
    「ズーフィリア」というと暴力的なものや、気味の悪さを感じてしまうかもしれないけれど、この本では彼らに話を聞くことで「愛」とは、「愛する」とはどういうことなのか、相手との関係性やその愛情表現のひとつとしての性愛、更に広義の「性愛(セクシュアリティ)とは何か」を考えさせてくれるものでした。ズーフ

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    2022年01月19日
  • 聖なるズー

    Posted by ブクログ


    ノンフィクション

    動物性愛 ズーフィリア

    筆者 濱野ちひろさんの、
    身体的、精神的、性暴力の経験を伝えた上での
    セクシュアリティについての本です。

    動物性愛・ズーフィリアをズーと呼び、
    パートナーである動物との関わり方、
    愛し方、個々のパーソナリティ。
    愛する対象の動物の生にも、性があり、
    それも含めて、それぞれのズーの
    愛のカタチについて綴られています。




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    2021年11月07日