聖なるズー

聖なるズー

1,760円 (税込)

8pt

衝撃の読書体験! SNS、ネットで話題沸騰!! 2019年 第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作。「2020年Yahoo!ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」「第19回 新潮ドキュメント賞」「第42回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞」「第51回 大宅壮一ノンフィクション賞」各賞ノミネート!
犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察を重ねる。そして、戸惑いつつ、希望のかけらを見出していく──。
【開高賞選考委員、驚愕!】
・「秘境」ともいうべき動物との性愛を通じて、暴力なきコミュニケーションの可能性を追い求めようとする著者の真摯な熱情には脱帽せざるをえなかった。――姜尚中氏
・この作品を読み始めたとき、私はまず「おぞましさ」で逃げ出したくなる思いだった。しかし読み進めるにしたがって、その反応こそがダイバーシティの対極にある「偏見、差別」であることに気づいた。――田中優子氏
・ドイツの「ズー」=動物性愛者たちに出会い、驚き、惑いながらも、次第に癒やされていく過程を描いたノンフィクションは、衝撃でもあり、また禁忌を破壊するひとつの文学でもある。――藤沢周氏
・人によっては「#Me Too」の「先」の世界の感性があると受け取るのではないか。この作品を世間がどのように受容するのか、楽しみである。――茂木健一郎氏
・多くのファクトに翻弄された。こんな読書体験は久しぶりだ。――森達也氏
(選評より・五十音順)

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聖なるズー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月19日

    動物性愛だけではなく、人間同士における「関係性」や「愛」、パーソナリティなど、様々なことを改めて考えさせられた。
    動物を無意識的に子ども視してしまっていたこと、それ故に、動物にも存在し得る性的欲求やセクシュアリティについて見事なまでに見落としてしまっていたこと。迂闊、というか、稚拙、というか。自分の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月11日

    動物性愛(人間が動物に対して感情的な愛着を持ち、ときに性的な欲望を抱く性愛のあり方)をめぐるルポ。著者がドイツの動物性愛擁護団体「ゼータ」に所属する動物性愛者達と実際に会い、寝食を共にしながら話を引き出していく。

    動物性愛と聞くと著者も指摘するように「獣姦」のイメージがつきまとうが、本を読むと動物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月06日

    動物性愛というキーワードに、まずは嫌悪と興味を同時に覚える。が、読むと、筆者のDV被害体験、フェミニズムとは?虐待とは?ありとあらゆる問題についてわからなくなってしまった。大変良いノンフィクションです。是非。

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    Posted by ブクログ 2021年09月08日

    読み終えて、何かを考えるよりも、

    動物のパーソナリティ、ペットとしての動物の性といった今まで感じ出なかったけれど、あって然るべきことを感じる感覚を研ぎ澄ますように促されていることを感じました。

    動物と人のみならず、人同士の性愛についても新しい視点を提供してくれる作品でありながら、非常に読みやすい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月15日

    まず文章が素晴らしい。
    とても読みやすく、随所に筆者の上品な知性を感じる。

    動物性愛というものの真実を筆者なりに理解し、
    それを誇張無く伝えようとする情熱が伝わってくる。

    この題材を研究テーマにする事自体、かなりの覚悟を必要とするはずだ。研究自体の価値をはなから否定されたり、
    研究者自体が差別的...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月29日

    あまりにも(私の信頼する界隈からの)評判がいいので電子書籍を購入。
    だけど、やはり内容から購入を決断するまでに多少時間がかかった。それだけで、私の中に大きな偏見があったことが分かる。
    読んでみれば、(少なくともここに紹介される)ズーたちへの間違った偏見はなくなり、それどころか私の中の動物(犬や馬)に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月23日

    衝撃、とともにものすごく興味深い内容だった

    “動物性愛”

    物心ついたときから家には犬や猫がいて、
    いろんなことを教えられた
    人間の方が優れてるなんてまったく思ったことはない家族であり、兄姉であり、弟妹であり、先生、ともだち、仲間…愛すべき大好きな存在だけど、彼らとセックスをしたいなんて、彼らから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月23日


    「とてもいい本に出会えた」
    それが1番の感想です。

    動物を性の対象とする
    という人たちがいることに
    初めは眉を顰めていたけれど
    読み終えた今の自分は
    「性」について色んなことを
    考えさせられました。

    「ズー」の人たちが社会から容認
    される日が来るとは思えないけれど
    人間と動物のあり方を再認識す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月22日

    めちゃくちゃめちゃくちゃ面白かった!!!あまりの筆力に最後ボタボタ泣いてしまった
    作者の根底にある怒りと痛みが苦しいほど伝わってきて辛いけど、それでも真摯に向き合う熱意と様々な角度から何度も重ねる考察の深さに脱帽。
    人生であと何度こんな本を読めるかな
    本当にすごい本を読んだ これを読んで救われる人も...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月20日

    私たちは自分以外を見るのが下手すぎるのかもしれません。人も動物も。もっと向き合わなければ相手のことを知らずただ傷つけてしまうだけかもしれません。

    人間は言葉を持っている。とても便利だけど、それだけを信用していては本当に理解することはできない。表情を視線を動きを匂いをもっと敏感に捉えなければならない...続きを読む

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