森口佑介のレビュー一覧

  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    性差は、かなり生得的ではない。むしろ養育者のステレオタイプが子供に内面化されるという構造が科学的に説明されている。ジェンダーがどのようにできあがるのか、見えてきた。

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    2025年07月05日
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    非認知能力とは、目標を達成する力、他人と付き合う力、感情を調整する力の3つであるとし、それを身につけるためにどのようにするか、10代にわかりやすく示している。

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    2024年04月28日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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     中盤は専門用語が多く読みにくかったが、各章の最後にまとめがあり、さらに第9章でも全体の要約が挿入されていたのでわかりやすかった。巷で非認知能力が大事と持て囃されているが、実態は曖昧で人によって解釈が異なること。「未来に向かう」子どもより「今を生きる」子どもは貧困家庭に多く、他者との信頼関係が築けていないケースが多いこと。幼児期と成人期だけでなく青年期にも着目し言及されていることなど、興味深く読めた。特にモンテッソーリ教育の影響をみた研究にびっくり。感情をコントロールする力に差はなかったらしい。

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    2023年12月06日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    「未来に向かう」こども、「今を生きる」こども、もちろん未来に向かう子供の方が望ましいのだろうが、毎日を生き抜くことで必死な子供は、今を生きるしか、ない。この格差を埋めるのは、最終的には、やはり、育つ環境を整えてあげるしかない。その環境をつくるのは、その子供が生まれる前から、養育者となる人間が、どう生きていくかを考えてもらうこと。そのために、自分が今まで行ってきた「ライフスキル」を義務教育の段階で身につけてもらう、ということが大切だと思わされる。このことを、大人たちに知ってもらうように頑張っていくしかない。

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    2023年01月03日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    自分をコントロールする力、実行機能についてわかりやすく書かれていて非常に面白かった。ネグレクトの悪影響については読んでいて暗い気持ちになった

    1 実行機能とは?
    2 自分をコントロールすることの重要性
    3 実行機能の育ち方
    4 自分をコントロールする仕組み
    5 岐路となる青年期
    6 実行機能の育て方
    7 実行機能の鍛え方
    8 非認知スキルを見つめて

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    2022年10月19日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    ネタバレ

    発達格差の起こる要因を色々な研究を元に論じた本。

    子どもへの直接支援(非認知能力を鍛える、等最近流行ってるもの)だけでなく環境を整える(家庭の安定、親の関わり方)という点は当たり前だけど難しいことだな。

    教育書を読む親は、関心が高い親だ。関心の低い親、そしてその子どもを救うのは難しい。

    なるほど、と思ったのは、幼児期から小学校低学年くらいは教師もアタッチメントの対象となり得る点。養育者には敵わないと思うが、関わり方を改めて気をつけていきたい。

    そしてやはり学級作りや雰囲気は大事だ。影響がないわけではない。

    幼子のいる親や教育に携わる人は特に読む価値ありだと思います。

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    2021年09月30日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    キャッチーなタイトルと裏腹に、これまでの森口先生の関わってきたプロジェクト,研究を集中的にまとめた本であった。
    特にマシュマロテストや「非認知能力」と言った一世を風靡したワードをもとに、切り込みを入れていくスタイルは先生っぽさを感じた。

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    2021年07月08日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    今話題の非認知能力の概要についてよく分かる本です。
    科学的なエビデンスをしっかりと示しながらも、それら全てを鵜呑みにしないよう、読者に呼びかけているのが素敵。

    さて、非認知スキル
    •思考の実行機能
    •感情の実行機能
    の2つに大きく分けることができます。

    特に思考の実行機能ら学力との相関性もあることが確認されており、近年注目を集めているそうです。

    さて、こういった実行機能の鍛え方として、今のところ
    ゲーム、運動、マインドフルネスなどがあげられています。
    モンテッソーリ教育なども注目されていますね。
    学校ではテストなどのIQ重視の教育ばかりに赴きをおかれますが、実行機能を鍛えるという観点からどのような教育を
    行っていくべきか?という視点をもっと持つべきだと思いました。

    本書では触れられていませんが、
    つまり、それが主体的•対話的で深い学びで育む資質•能力とはこの非認知スキルのことだと言えます。

    まずは、教師がこういった研究結果を学ぶことから始めないといけませんね。
    具体的な研究例がたくさんのっているので、学校関係者の方が研修会などで使うのも良さそうです。

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    2019年11月20日
  • ふしぎなこころの世界

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    普段感じていた素朴な疑問に、心理学から答えてくれる本。
    子ども向けなので文章が簡単で、すぐ読めた。
    子どもの気持ちに戻ることもできて面白かった。

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    2026年08月24日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    子どもに必要な実行機能は2つある
    感情の実行機能
    (マシュマロテスト•ギャンブルテスト)複数のテストの総合点。被験者の嗜好に左右されるから
    目標のために欲求や感情をコントロール
    アクセルとブレーキ
    生まれたばかりの赤ちゃんもミルクを欲しがることからアクセルは生まれつき持っていると考えられるが、ブレーキは年齢とともに向上することが分かっている。
    子供はいつ待てるようになるのか?2歳頃から少しずつ
    思考の実行機能
    目標のために癖や習慣をコントロール
    ハンドル

    子供の時に自己機能が高いと、青年期にも実行機能が高く、違法行為などをする確率が低い。そのため進学や就職で優位になり、大人になってからの暮らし向きが良い。子供の頃実行機能が高いと青年期の防御因子になり、大人になった時、経済、社会、健康的に非常に有利である。期間が開くのになぜ因果関係と言えるか?それは青年期に頑張るべき時に頑張れ、自分をコントロールできる人は子供の時の実行機能が高く、青年期に無茶をしすぎない。このようなことからも子供期に実行機能をしっかり発達させることが重要。

    ネグレクトは子供の実行機能の発達に深刻な影響を及ぼす。アタッチメントの関係性を築くことで子供は自分の感情をコントロールすることができるようになる。子どもは最初は自分1人で感情をコントロールすることはできない。養育者にくっつき、慰めてもらうことでコントロールしてもらう経験を繰り返す中で感情をコントロールする感覚が分かるようになる。そうすると次第に指しゃぶりするなど自分でコントロールできることに気づき、そのうち養育者の手を徐々に離れて感情や行動を自分でコントロールし、実行機能を育んでいく。(ルーマニアのチャウセスク政権での実験)

    子供の発達に影響があるのは、支援的な子育てと管理的な子育て。支援的な子育てとは、子供の自主性を尊重しようとする子育てであり、管理的な子育てとは、親が子供を統制するような子育てです。
    大事な事は親が子供の現在の能力をしっかりと見極めた上で今取り組んでいる。課題を子供が自分で解決するために最低限の支援をすると言う事。対極にあるのが過干渉子供の実行機能はこのような親の関わりによって成長することが示されている。ミネソタ大学研究。支援的な関わりをするには、親の方にも実行機能が必要となります。子供の自律的な行動支援するためには、親も実行機能を発揮して、子供が自分でやるのを見守ることが必要です。簡単ではありませんが。支援的な子育ては闇雲に子供を褒めることとは違う子供が主体的にやってることに対して見守るような関わり方をすることが重要。

    親が子供の行動を管理する事は、全面的に悪いことではない。子供は最初から自分をコントロールすることができるわけではない。親に自分の行動を統制されながら、成長とともに自分でできるようになる。ある程度の親の統制は、実行機能を育む。体罰などを除いた管理的な子育てが子供の思考の実行機能に影響与える。具体的には、家に帰ったら手を洗う。晩御飯の時にはテレビをつけないなどのルールを家族の全員がしっかり守ると言うことが肝心。他にも子供と大人で違うルールがあると言うことも望ましくない。家族がみなルールをしっかり守る様子を見ることで、子供にもルールを守る意識が形成される。またルールがしっかりあると言うことで、子供にとって次に何が起こるかと言う見通しを立てることができる。それが家庭における安心感にもつながっていく。不安なまま生活することになると、不安がストレスにつながる。

    テレビはどんな内容であれ、子供の思考の実行機能低下させる。受け身で視聴するだけだから。
    YouTubeなど、デジタルコンテンツにはタップするなどの双方向性があるので、実行機能の低下は無い。

    科学的な視点から、実行機能の発達に良い影響を与えるものは
    ①虐待や対物など、子供に悪影響なる事は絶対避ける
    ②子供のことをしっかりと見つめ、子供との関係性を大切にし、安全で安心した生活ができるよう環境整備する
    ③子供の力を信じ、親が先回りせず、後ろから支える
    ④しっかりとした生活習慣を築かせる

    実行機能を鍛えるには
    ① 単純な運動より、テニスやサッカーなどのスポーツが良い
    ②リズム、ピッチ、メロディーなどの音楽の訓練の方が美術を通じた訓練よりも良い
    ③マインドフルネス、自分の体や精神、呼吸などに注意を向ける活動

    保育所活動で実行機能を鍛えるには
    ①心の道具(言葉や遊び、絵を使って実行機能の支援)耳と口の絵でどちらがどの役かコントロール
    ②友達の行動をチェックする(子どもは友達の行動を見ることで実行機能を発達させる、チェックシートで友達が正しく活動できているかチェックし、活動を振り返り深く考える→自分の時よく考えて行動する)このような癖をつけると身につく
    ③独り言を使った行動をコントロール
    子どもの発達の上で独り言は重要な意味あり。言葉には人と話すほか、頭で考える時にも使う。子供において言葉はまず他者との会話の役割があり、成長と共に考える役割も持つようになる。独り言を言う子供の方が実行機能高い。保育者が独り言を言いながら活動する手本を見せることで独り言を奨励。
    ④劇ごっこ(友達内でルールを共有し、友達からの期待を理解する必要がある→自分の行動を嫌わなくコントロールする必要が出てくる)

    モンテッソーリ教育
    子供自身で考え、決断することが推奨される教育。

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    2026年06月20日
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    人間は生まれて数年程度で、他者の表情や動きをある程度理解できるようになるのですが、10代では社会の領域と言われる。このような他者の出すシグナルに対して反応する脳領域が著しく成長します。10代の心の変化として、自分について考える、衝動的になりやすい、他者のシグナルに強く反応すると言う3点が挙げられる。
    認知能力=学力、情報処理能力、推論
    それでは、非認知能力は何か?
    頭の良さ以外の能力、学校で友達付き合いや部活動などの課外活動において必要になってくる力。それは目標を達成する力、自分に向き合う力、他人と付き合う力の3つ。先に述べた10代の特徴と関連してくる。

    ①目標を達成する力は、具体的には実行機能(自制心)、粘り強さ、やる気などが挙げられる。

    ②自分に向き合う力は、自信を持つことや自尊心を持つことを指します。中でも自己効力感というのは重要です。

    ③他者と付き合う力は他人と良い関係を築く、ある程度折り合いをつけるなど。そのの中で、感情知性(自分や他人の感情を理解し、日々の行いに活かす力)と向社会的行動(親切心)に注目します。

    なぜ非認知能力は注目されているのか?
    2つの理由がある(まだ結論は出せないが)
    ①人生の幸福度に直結する可能性があるから
    ex.ダイエット・高収入・良い人間関係
    ②教育や支援によって変えることができるかもしれないと言う点

    非認知能力の中の目標、達成する力の1つの実行機能についてexecutive functionといわれるもの。
    欲求を制御し、必要な行動を選ぶ力、それが実行機能。
    実行機能には2種類あって、欲求を含まないほうの実行機能が思考の実行機能。欲求を含む方の実行機能は、感情の実行機能。2つの区別はとても大事。

    学力に影響与える思考の実行機能。「作業記憶」「抑制機能」「頭の切り替え」の3つがある。
    人間関係に重要な感情の実行機能。様々な欲求を制御して、目標達成するための能力、食欲、睡眠欲、性欲、SNSでの承認欲求など。

    ⭐︎人気能力は生まれつき決まっているものではなく変えることができる。非認知能力のうちのいくつかの能力は、家庭の経済状況や家庭環境、子育てなどに大きな影響を受けると考えられている。


    ⭐︎赤ちゃんて我慢できないよね。いつからできるようになるんですか?
    実行機能には、思考面と患者面の2つの側面がありますが、どちらも赤ちゃんには備わっていません。3歳から6歳位で休息に発達します。小学校に入ると授業中にずっと席についていたり、先生の指示に従ったり、体育や音楽などの教室の授業とは異なる授業に対応したりする必要がありますが、実行機能のおかげで対応できます。

    実行機能と粘り強さの違い。
    実行機能はやりたいけどやるべきではないことを抑えるために必要な力。
    粘り強さはやりたくないけどやった方がいいことを淡々と続ける力。

    赤ちゃんの粘り強さはどう育つ?
    大人がやってみせる代理体験(他者の成功体験を見る)、自分でもできた(自分の成功体験)、そこからできないことが多少あっても、できるはずだと繰り返す(粘り強さ)、それで成功する(やっぱりできる)(嬉しいから繰り返す)というループで育つ。

    自己効力感はどうしたら高まる?①成功体験②他人の(信頼や尊敬してる人からの)説得③(自分と同程度の)他人の(成功)代理体験④感情の状態や身体感覚を自覚すること。生理的な反応をどのように解釈しらどのように対応するかによって自己効力感は影響を受ける。

    感情知性とは単に感情を理解するだけではなく、感情利用したり調整したりするなど、自分や他人の感情を分かったり区別したりして、日々の行いに活かすような力。

    親切な行為(向社会的行動)
    親切な行動を取ると一時的に不利益を被るが、お互い様で双方向の関係になる。
    アタッチメントが形成されると向社会的行動を取りやすい。親だけでなく養育する大人全般でも構わない。向社会的行動や共感は、安定した親子関係を築いたり、他人を信頼したりすることによって可能になります。

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    2026年05月04日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    研修でさわりを聞いたので、著書を読むことにした。

    今を生きる子供
    未来に向かう子供
    その差は、他者をどれだけ信頼できるかがカギ。
    今を生きる子供は、先の事まで考えられず、生きることに懸命。
    未来に向かう子供は、目標に向かって自分の感情や行動をコントロールする力(実行機能)と自発的に人に優しくすることができる(向社会的行動)をとることができる。

    どちらが良いとは言わないが、マシュマロテストでもマシュマロを食べずに我慢でき、2つもらえる子供は感情のコントロールができていた。非認知能力の1つ。

    非認知能力の特に重要な3つ
    1、目標に向かう力→目標に向かって自分をコントロールする力
    2、自制心→自分の感情や行動をコントロールする力 
    3、社会性→他者と協働する力

    その中で著者が大事だと思っているのは、自分や他者と折り合いをつける力

    子供の発達は様々な要因によって影響受けるもの。確定的なものではなく確率的なものである。

    乳児は言葉もわからない状態から、どうしていろんなことができるになるのか?それは「同化」と「調節」ができるから。「同化」とは新しいものに出会ったときに、子供が既存の知識や概念の中に取り入れていくこと。
    「調節」とは、新しいものに出会ったとき、既存の知識や概念に取り入れられない時、自分の知識に新しいものを取り入れてアップデートすること。(イルカは知っているが魚ではなく動物だと新たに知識に入れるなど)

    子供の泣きに対し、近しい大人が3割正しく反応できれば安定したアタッチメントの形成につながる。全問正解じゃなくて大丈夫。
    権威態度は、子供の向社会的行動を促進するが、ご褒美と罰は逆効果。権威的態度例(映画館では静かにすることを教えるなど)

    自発性の支援は、子供が困っているときに、近しい大人が少しヒントを与え、自分でできるようにする。

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    2026年04月20日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    ネタバレ

    ⚪︎こどもにどのくらい反応すれば良いか?
    養育者と子どもの関係が構築される赤ちゃんの時期において一貫して重要であることが示されているのは、養育者の敏感さ
    実際には子どもの出すサインにすべて反応することは難しいので、3割くらいに反応すればよいのではないかとも言われています

    ⚪︎どのような態度が大事か?
    国内外の研究から、子どもの健全な発達に寄与するのは、「権成的」な養育態度であることが報告されています
    権威的… 応答性が高く、管理・統制も高いのが「権威的」な養育態度

    ⚪︎ギャングエイジの世代
    10歳前後で向社会的行動が一時的に減少し、10代後半において増加に転じることが示されています

    ⚪︎こどもはもともと善性
    子どもは他者を助けることに、内発的に動機づけられているということになります。誰かにほめられるからではなく(外発的動機づけ)、自分が嬉しくなるので人助けをするということです。素敵なことですね。

    ⚪︎かわいい
    泣いている子どもをみつけた場合、その子を慰めようと思って、自分が大好きな玩具を渡します。自分が「すみっコぐらし」が好きだった場合、そのぬいぐるみで泣き止むだろうと思って、そのぬいぐるみを渡します。ところが、泣いていた子どもが『すみっコぐらし」を知らない場合、特に嬉しくもないので、泣き止みません。自分の好みを中心に考える、半分、自己中心的な共感性といえます。

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    2026年01月31日
  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    いかに自分がメディアや周囲に影響されていたかが分かり、少し落ち込んだ。
    特に数学的能力に関しては女性だから苦手だと思い込んで碌に勉強してこなかったので反省。
    意外だったのは関係性攻撃(仲間外れなど)に男女差はあまり見られなかったということ。女児に顕著に現れると思っていたので驚いた。
    著者の言うとおり、男児女児以前に子供を1人の人間として尊重していきたい。難しいかもしれないが性別に囚われずに接していきたい。

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    2025年08月29日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    ネタバレ

    ・子どもの将来に影響する能力
    ①実行機能…未来に向かう力、目標に向かって自分をコントロールする力
    ②向社会的行動…自発的な思いやり

    ・発達格差
    今を生きる子どもと、未来に向かう子どもの格差
    →今を生きることが悪いわけではない
    貧困家庭などでは、今を生きることが環境への適応

    ・マシュマロテストは他者への信頼も表している
    後で本当に2つもらえるかわからない

    ・青年期に衝動的になるのは、アクセルが先に発達するから
    ブレーキはゆっくり発達しており、後で追いつく

    ・非認知能力という曖昧な表現
    筆者なりの定義「自分や他者と折り合いをつける力」
    中核にアタッチメントがある

    ・支援
    子どもの実行機能を高め、目の前のご飯を我慢することで生命が脅かされたら本末転倒
    →子どもの能力の支援と環境設計はセット
    →他者への信頼を育むことが基本(養育者のサポートも課題)

    ・適切な養育
    敏感さ…子どもの出すサインに正しく対応(すべては難しいので3割?)
    足場づくり…子どもが自分でできるように少しだけ支援(過干渉しない)
    養育態度…温かさと権威が大事(ご褒美や罰は逆効果)

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    2025年03月31日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    実行機能の発達のためには、①虐待や体罰など、子どもに悪影響になるようなことは絶対に避ける②子どものことをしっかりと見つめ、子どもとの関係性を大事にし、安全で安心した生活ができるよう環境を整備する③子どもの力を信じ、親が先回りせず、後ろから支える④しっかりとした生活習慣を築かせる

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    2025年02月07日
  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    意外な研究結果も紹介されており、面白く読んだ。いささか、筆者の志向か女尊男卑の嫌いがあるような点がやや気になったが、男女が個人差以上に性差を持つかというと、男女どちらも育てている経験の上では個人差の方が大きいかと感じている。環境や社会性の影響がかなり大きいという感覚的には筆者に同意する面が大きい。

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    2024年12月27日
  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    女の子らしさ、男の子らしさといったものがどのように作られるのかを、研究データや統計から検討する1冊。男だから、女だからこれが得意で苦手で、というようなことは無い。あったとしても僅かな差で、社会の中でどのように扱われるかの方が影響すると思う。自分の性を見つめ直したり、自分が他人に対してどんなジェンダーフィルターをかけているかも考えられた。

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    2024年12月03日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    自分をコントロールする力。自制心の方がわかりやすいが、ここでは実行機能としている。実行機能には思考(ハンドル)と感情(ブレーキとアクセル)の2種類があり、幼児から成人になるにつれ発達していくが、青年では感情の実行機能のアクセルとブレーキの発達がアンバランスになり、一時的に低下してしまう。
    実行機能は幼児期の環境に影響され、特にネグレクトは悪い影響を及ぼす。アタッチメントを築き、支援的な子育て(適切な足場かけ)で実行機能は育まれる。家庭での教育を補う幼児教育・保育も実行機能の発達に意義があり、集団での育ち、「心の道具」というプログラムで実行機能の向上を支援できる。具体的には①物理的な道具による外的な補助②友だちの行動をチェックする③独り言を使った行動をコントロールする④劇を行う。の4つである。子どもの自主性を重視するモンテッソーリ教育でも思考の実行機能に優れることが明らかになっている。
    発達心理学で学んだ発達過程での心のさまざまな発達が、脳の動きの研究で可視化されることに感動を覚える。従来、さまざまな実験・調査で心の動きは研究されてきたが、研究結果について少し恣意的な感じも受けていたので、こうして脳の活動が電子的に記録された結果で見えることができると、心理学も科学なのだなと実感できる。青年期の感情の実行機能のアンバランスさについては非情に興味深い。青年心理学はあまり興味が無かったが今回の例で、結構面白い気がしてきた。心理学を学んだ後に様々な文学を読んだり映画を見たりするのは結構面白いかもしれない。
    「心の道具」という具体的なメソッドにより、実行機能(自分をコントロールする力)は鍛えられる。この「心の道具」についてもさらに詳しく学びたいと思った。

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    2024年06月21日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    ネタバレ

    ・実行機能とは、目標達成のために感情や思考を制御する能力
     ー感情の実行機能…欲求の制御
     ー思考の実行機能…思考の切り替え
    ・思考の実行機能は、トレーニングで向上させやすい
    ・就学前の幼児に対して実行機能を向上させることは、その後の人生を豊かにする

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    2024年03月30日