森口佑介のレビュー一覧

  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    ADHDグレーゾーンの可能性のある子どもに対し、感情や衝動のコントロール方法をどう教育すれば良いか悩んでいた中手に取った1冊。

    感情・思考の実行機能の重要性を痛感した。

    感情や気持ちを切り替えるのはそう簡単なことではないが、小さな頃からその能力を鍛えることができれば、(特に発達に課題のある人にとって)生きていく上でとても楽になるだろう。

    参考になりました。

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    2021年06月21日
  • 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か

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    発達格差の実態から今教育界で話題の非認知能力について改めて整理し、その中でも子どもたちの未来とかかわると考えられている実行機能と向社会的行動の発達過程について豊富なエビデンスを元にまとめられています。

    発達格差を是正するためにはやはり親と子の関係はやはり大きい。

    教師の立場として何ができるかを考えさせられます。

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    2021年06月20日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    ネタバレ

    p84
    ・ヒトは突発的に起こったことに対して、思考の実行機能を発揮することは難しい。しかし、あらかじめ準備していたら、思考の実行機能を使うことができる。
    →「準備」とこれから起こる「予測する力、想像力」が大切

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    2021年05月06日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    自分をコントロールする力を非認知スキルや社会情緒的スキル、実行機能と呼ぶ。主に子どもの実行機能の発達について書かれている。
    特にヒトにおいて発達している実行機能だが、これが高い人ほど社会的な成功や健康を手にしやすい。日本ではまだ実行機能への一般的な関心は低いが、世界ではマシュマロテストだけでなく様々な研究が進んでいる。そして青年期は実行機能の発達の大きな岐路であり、人生を大きく左右する。要因としては遺伝的なものもあるが環境的なものがより重要。
    なお、大人の実行機能を鍛えるのは困難であり、実行機能が低下するような環境に備えたり誘惑を避けたりといった技術的なことが手段が必要。

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    2021年01月31日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    知能指数(IQ: Intelligence Quotient)と実行機能(EF: Executive Function)の比較で、実行機能はその人の経済力や健康状態を将来的に左右する重要な指標であることを丁寧に説明した好著だ.実行機能はIQに比べてあまり知られていない.IQは人生の中で変化しないが、実行機能はやり方を工夫すると向上する由.感情の実行機能と思考の実行機能があり、数多くの事例を紹介しているが、それぞれ参照文献を例示しているのは、研究者の常道だと感じた.実行機能に留意した教育が実際に始まっていることも紹介されており、この用語がポピュラーになることを期待している.

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    2020年11月12日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    ネタバレ

    IQより大事かもしれない非認知スキル。

    人生の成功を左右すると言われたら、つい気になってしまう。ここで語られているのは実行機能という自分をコントロールする力。従来のいわゆる頭の良さを示すIQなど認知的スキルに対して、将来の目標のために誘惑や困難に立ち向かい、打ち勝つ力を非認知スキルの実行機能として紹介している。いわば自制心か。

    マシュマロテストなど心理学の有名な実験なども参照して、実行機能の説明、育ち方、その仕組み、育て方や大人になってからの鍛え方(鍛えられるのか)を、順番に説明している。教育関係者や育児にかかわる人は一度読んでみてもいいかも。

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    2020年10月20日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    2020.5 記。

    日経書評欄に載っていたのでミーハーに読み始めた。

    ざっくり、「ガマンする力」と「やり抜く力」(グリッド?)は表裏一体で、それらを総称して「実行機能」と心理学領域では呼んでいるらしい。
    実行機能=「目標に向かって自分をコントロールする能力」。

    面白く読んだのだが、読む前に想像していたセルフコントロール=要するにストイシズム、という予断は誤解だったっぽい。

    有名なマシュマロテスト。小さい子の前にマシュマロ一つを置いて、しばらく我慢できたら二個あげる、と約束して一人にしておいて我慢できるか。
    他の実験もチョコをガマンさせたりプレゼントを盗み見るのをガマンさせたり、なんか要

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    2020年08月10日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    実行機能の発達
    ブレーキが後から発達
    アクセルが突出する思春期
    具体的な実行機能の鍛え方?
    ⇒テニス経験と実行機能の関係という論文が面白そう
    素質よりも環境
    虐待と実行機能

    話題が豊富で,特に親が知りたい(ような)具体的な育て方や環境と実行機能について,そんなに専門的な内容に掘り下げないので読みやすいのでは。

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    2020年04月28日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    目標を達成する力「実行機能」の発達と育成について書かれた本。
    筆者は実行機能研究の専門家なので、記載されていることに対する科学的な正確さに対するこだわりと謙虚さが好ましく感じられた。
    ただし、実行機能の大切さは分かったが、それを育成するためのコツは一般的だなぁ…という印象であった。
    しかし逆に今の幼児教育は結構理に適っているんだなぁということが分かった。

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    2020年01月03日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    やらなきゃいけないことをつい後回しにしてしまう自分のために読んだが、とても良かった。

    本書では、非認知スキルの一つである「実行機能」について、発達の仕組みから重要性まで、初心者にも分かりやすく丁寧に書かれていた。
    第4章は少し専門的で読みにくかったが、それ以外は教育的な側面から見ても興味深い話が多く、子育て世代にもぜひ読んでみてほしいと思った。

    ただ一つ残念なのは、やらなきゃいけないことをやらないまま、いつの間にか本書を読み終えてしまっていたことだ。やや本末転倒な気もするが、やるべき事を後回しにしてでも読みたいくらい、本書は面白かった。

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    2025年12月06日
  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    2025.4.3
    今まで女性脳、男性脳はあると信じていたけどそれは周りの環境が作っていた…?
    参考文献が全部英語のもので、色んな論文を集めて日本語にしてわかりやすくまとめてくれたんだなと思った。
    色んな研究もあって面白かった。

    ・身体的な攻撃性は男性に高い。(犯罪者も男性が多い)
    ・意図的な仲間関係にダメージを与えるような攻撃は女性の方が強い。
    ・親の関わり方やジェンダーに対する考え方が子どもの攻撃性の性差を促進している。攻撃性すら親の関わりが作り出している可能性がある。
    ・親、教師、メディアなど周りの大人の信念が気がつかないうちに子供に伝わり子供自身が苦手科目や得意科目を作ってしまう。得意

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    2025年04月25日
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    非認知能力の種類についてわかった。けど、どうしたらその力がつくのかはよくわからないし、どうしてその力が育ったのか、または育たなかったのか納得できるようば説明も無かった。

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    2025年04月05日
  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    表題の通り、一部科学的に若干の性差がある側面もあるけど、基本的には性差は生まれつきあるわけではなくて、大人が無意識に植え付けてしまっている可能性があるという内容。

    お腹の中の赤ちゃんがお腹を蹴った時に「蹴った〜男の子かな??」とか、男の子が転んだ時に「泣かないの!男の子でしょ??」とかいう言葉が出てくるのって、絶対悪気なくナチュラルに出てきてしまうものだと思うけど、そういうところを少しずつ意識して変えていかない限り、性差による偏見や不平等のスパイラルからは抜け出せないんだな、と思った。

    子供に対して、性差の認識を植え付けてしまうような表現をしないためにも、個々人の興味関心とか個性に目を向け

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    2025年01月07日
  • つくられる子どもの性差~「女脳」「男脳」は存在しない~

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    幼児の認知的発達とかが専門の先生だと思うけど、「性差はつくられる」のようなタイトルだけど中身はまあ最近のメタ分析とか紹介しているもので、結果は「まあ領域によってはぼちぼち生得的な性差ありそう」っていうものに(私には)見えるけど、「そんなにはっきりは言えませんよ」ぐらいに釘さしてる感じ。正直、苦しそう。世にあふれる「男脳」とかそういうのばからしいから真面目な先生たちはほっときゃいいのにと思う。

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    2024年11月29日
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    実行機能の代表的研究者が当事者にQ&A形式で語る「非認知能力」のおはなし。まず1章と7章を読んで,気になるトピックがあれば2~6章を読んでいくといいのでは。高校生対象の出前講座とかで出て来そうなQ。いや出前講座とかでQが出ることはあまりないな。10代らしい悩みは発達に伴う自分の自由意志では統制できない理由があることで少しほっとするかも。だからといって倫理的な免罪符ではない。うまくやろうとするよりも,失敗して悶絶して成功して歓喜してまた失敗して…。自分がいる環境(人,時代,いろいろ)の縁が大きいな。

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    2024年04月28日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    子育てにおいて非認知能力という言葉が重要視され、様々な関連本が出版されていますが、この本では、発達心理学の専門家が、現時点で有効とされている研究データや論文を基に解説しています。それ故に断言する言葉遣いが少ない印象でした。
    子育てに「成功した」方の体験談に基づく本も良いのですが、こちらの本は冷静且つ分かりやすい例えや言葉を選んで書かれているので、個人的にはこちらの方が説得力あるように感じました。
    そして実行機能の健全な発達には何が必要か、答えは意外とシンプル。情報に振り回されて疲れている人にとっては肩の荷を降ろせる内容。

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    2023年10月02日
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    データや文献などをもとに、10代から寄せられた質問に答えていくという方式。説得力はあるが、結局、以前から一般的に言われていたことを実行しなさいということであった。

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    2023年09月19日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    ネタバレ

    非認知スキルの基本的なところ

    ①虐待や体罰など、子どもに悪影響になるようなことは絶対に避ける
    ②子どものことをしっかりと見つめ、子どもとの関係性を大事にし、安全で安心した生活ができるよう環境を整備する
    ③子どもの力を信じ、親が先回りせず、後ろから支える
    ④しっかりとした生活習慣を築かせる

    子どもの独り言について
    本来考えるために用いられる言葉を発生している状態。
    独り言を言うように奨励することで、実行機能は向上する。

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    2023年08月26日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    <目次>
    はじめに
    第1章  実行機能とは?
    第2章  自分をコントロールすることの重要性
    第3章  実行機能の育ち方
    第4章  自分をコントロールする仕組み
    第5章  岐路となる青年期
    第6章  実行機能の育て方
    第7章  実行機能の鍛え方
    第8章  非認知スキルを見つめて

    <内容>
    「実行機能」=「目標を達成するために、自分の欲求や考えをコントロールする能力」。心理学で有名な「マシュマロテスト」などで確認することができる(が、このテストも含めて「再認性」が難しく、必ずしも正答ではないらしい)。
    ストレートに説いてくれるので分かりやすい本である。が、「だからどうなの?」という気もする。

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    2019年12月12日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    非認知能力、わけても実行機能が重要であり、これこそが自分自身をコントロールする源であるとの論が展開されています。また、実行機能だけでは十分ではなく、IQなどをはじめとする認知能力との両輪となってこそ、だとも。
    野球やサッカーなどのスポーツにたとえるなら、チームをひとりの人間と見立てると、個々の選手の能力が認知能力、チームとしての戦略が実行機能という対比でしょうか、個人技の優れた選手だけ集めてもうまく戦えないといったことと似ている、、かな?(うまくたとえになっているかな?)
    著者は実行機能にも感情の実行機能と思考の実行機能があり、これがアクセルとブレーキに対応しているとしていて、特に人間の成長過

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    2019年12月09日