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「自分をコントロールする力」が人生の成功を左右する!
近年にわかに注目を集める「非認知スキル」。そのなかでもとりわけ「自分をコントロールする力(実行機能)」は、どうやら学校の成績や仕事の業績、そして将来の健康をも大きく規定するようです。
果たしてその能力は、どのようにして身につくのでしょうか。あるいはどんなときに働かなくなるのでしょうか。発達心理学の最新知見から、その育て方・鍛え方を大公開します。
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「非認知スキルがIQより大事って本当?」
「がまんが苦手な子どもの将来はどうなるの?」
「親の貧困や虐待は子どもにどんな影響を与えるの?」
「YouTubeを子どもに見せるのはやっぱりダメ?」
「理想の子育てって?」
「大人でも鍛えられるの?」
……いま大注目の「非認知スキル」にかかわる”そもそも”の疑問に、最新の科学が丁寧に答えます!
* * *
[目次]
はじめに
第1章 実行機能とは?
第2章 自分をコントロールすることの重要性
第3章 実行機能の育ち方
第4章 自分をコントロールする仕組み
第5章 岐路となる青年期
第6章 実行機能の育て方
第7章 実行機能の鍛え方
第8章 非認知スキルを見つめて
おわりに
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
今話題の非認知能力の概要についてよく分かる本です。
科学的なエビデンスをしっかりと示しながらも、それら全てを鵜呑みにしないよう、読者に呼びかけているのが素敵。
さて、非認知スキル
•思考の実行機能
•感情の実行機能
の2つに大きく分けることができます。
特に思考の実行機能ら学力との相関性もあることが確認されており、近年注目を集めているそうです。
さて、こういった実行機能の鍛え方として、今のところ
ゲーム、運動、マインドフルネスなどがあげられています。
モンテッソーリ教育なども注目されていますね。
学校ではテストなどのIQ重視の教育ばかりに赴きをおかれますが、実行機能を鍛えるという観点からどのような教育を
行っていくべきか?という視点をもっと持つべきだと思いました。
本書では触れられていませんが、
つまり、それが主体的•対話的で深い学びで育む資質•能力とはこの非認知スキルのことだと言えます。
まずは、教師がこういった研究結果を学ぶことから始めないといけませんね。
具体的な研究例がたくさんのっているので、学校関係者の方が研修会などで使うのも良さそうです。
Posted by ブクログ
子どもに必要な実行機能は2つある
感情の実行機能
(マシュマロテスト•ギャンブルテスト)複数のテストの総合点。被験者の嗜好に左右されるから
目標のために欲求や感情をコントロール
アクセルとブレーキ
生まれたばかりの赤ちゃんもミルクを欲しがることからアクセルは生まれつき持っていると考えられるが、ブレーキは年齢とともに向上することが分かっている。
子供はいつ待てるようになるのか?2歳頃から少しずつ
思考の実行機能
目標のために癖や習慣をコントロール
ハンドル
子供の時に自己機能が高いと、青年期にも実行機能が高く、違法行為などをする確率が低い。そのため進学や就職で優位になり、大人になってからの暮らし向きが良い。子供の頃実行機能が高いと青年期の防御因子になり、大人になった時、経済、社会、健康的に非常に有利である。期間が開くのになぜ因果関係と言えるか?それは青年期に頑張るべき時に頑張れ、自分をコントロールできる人は子供の時の実行機能が高く、青年期に無茶をしすぎない。このようなことからも子供期に実行機能をしっかり発達させることが重要。
ネグレクトは子供の実行機能の発達に深刻な影響を及ぼす。アタッチメントの関係性を築くことで子供は自分の感情をコントロールすることができるようになる。子どもは最初は自分1人で感情をコントロールすることはできない。養育者にくっつき、慰めてもらうことでコントロールしてもらう経験を繰り返す中で感情をコントロールする感覚が分かるようになる。そうすると次第に指しゃぶりするなど自分でコントロールできることに気づき、そのうち養育者の手を徐々に離れて感情や行動を自分でコントロールし、実行機能を育んでいく。(ルーマニアのチャウセスク政権での実験)
子供の発達に影響があるのは、支援的な子育てと管理的な子育て。支援的な子育てとは、子供の自主性を尊重しようとする子育てであり、管理的な子育てとは、親が子供を統制するような子育てです。
大事な事は親が子供の現在の能力をしっかりと見極めた上で今取り組んでいる。課題を子供が自分で解決するために最低限の支援をすると言う事。対極にあるのが過干渉子供の実行機能はこのような親の関わりによって成長することが示されている。ミネソタ大学研究。支援的な関わりをするには、親の方にも実行機能が必要となります。子供の自律的な行動支援するためには、親も実行機能を発揮して、子供が自分でやるのを見守ることが必要です。簡単ではありませんが。支援的な子育ては闇雲に子供を褒めることとは違う子供が主体的にやってることに対して見守るような関わり方をすることが重要。
親が子供の行動を管理する事は、全面的に悪いことではない。子供は最初から自分をコントロールすることができるわけではない。親に自分の行動を統制されながら、成長とともに自分でできるようになる。ある程度の親の統制は、実行機能を育む。体罰などを除いた管理的な子育てが子供の思考の実行機能に影響与える。具体的には、家に帰ったら手を洗う。晩御飯の時にはテレビをつけないなどのルールを家族の全員がしっかり守ると言うことが肝心。他にも子供と大人で違うルールがあると言うことも望ましくない。家族がみなルールをしっかり守る様子を見ることで、子供にもルールを守る意識が形成される。またルールがしっかりあると言うことで、子供にとって次に何が起こるかと言う見通しを立てることができる。それが家庭における安心感にもつながっていく。不安なまま生活することになると、不安がストレスにつながる。
テレビはどんな内容であれ、子供の思考の実行機能低下させる。受け身で視聴するだけだから。
YouTubeなど、デジタルコンテンツにはタップするなどの双方向性があるので、実行機能の低下は無い。
科学的な視点から、実行機能の発達に良い影響を与えるものは
①虐待や対物など、子供に悪影響なる事は絶対避ける
②子供のことをしっかりと見つめ、子供との関係性を大切にし、安全で安心した生活ができるよう環境整備する
③子供の力を信じ、親が先回りせず、後ろから支える
④しっかりとした生活習慣を築かせる
実行機能を鍛えるには
① 単純な運動より、テニスやサッカーなどのスポーツが良い
②リズム、ピッチ、メロディーなどの音楽の訓練の方が美術を通じた訓練よりも良い
③マインドフルネス、自分の体や精神、呼吸などに注意を向ける活動
保育所活動で実行機能を鍛えるには
①心の道具(言葉や遊び、絵を使って実行機能の支援)耳と口の絵でどちらがどの役かコントロール
②友達の行動をチェックする(子どもは友達の行動を見ることで実行機能を発達させる、チェックシートで友達が正しく活動できているかチェックし、活動を振り返り深く考える→自分の時よく考えて行動する)このような癖をつけると身につく
③独り言を使った行動をコントロール
子どもの発達の上で独り言は重要な意味あり。言葉には人と話すほか、頭で考える時にも使う。子供において言葉はまず他者との会話の役割があり、成長と共に考える役割も持つようになる。独り言を言う子供の方が実行機能高い。保育者が独り言を言いながら活動する手本を見せることで独り言を奨励。
④劇ごっこ(友達内でルールを共有し、友達からの期待を理解する必要がある→自分の行動を嫌わなくコントロールする必要が出てくる)
モンテッソーリ教育
子供自身で考え、決断することが推奨される教育。
Posted by ブクログ
自分をコントロールする力。自制心の方がわかりやすいが、ここでは実行機能としている。実行機能には思考(ハンドル)と感情(ブレーキとアクセル)の2種類があり、幼児から成人になるにつれ発達していくが、青年では感情の実行機能のアクセルとブレーキの発達がアンバランスになり、一時的に低下してしまう。
実行機能は幼児期の環境に影響され、特にネグレクトは悪い影響を及ぼす。アタッチメントを築き、支援的な子育て(適切な足場かけ)で実行機能は育まれる。家庭での教育を補う幼児教育・保育も実行機能の発達に意義があり、集団での育ち、「心の道具」というプログラムで実行機能の向上を支援できる。具体的には①物理的な道具による外的な補助②友だちの行動をチェックする③独り言を使った行動をコントロールする④劇を行う。の4つである。子どもの自主性を重視するモンテッソーリ教育でも思考の実行機能に優れることが明らかになっている。
発達心理学で学んだ発達過程での心のさまざまな発達が、脳の動きの研究で可視化されることに感動を覚える。従来、さまざまな実験・調査で心の動きは研究されてきたが、研究結果について少し恣意的な感じも受けていたので、こうして脳の活動が電子的に記録された結果で見えることができると、心理学も科学なのだなと実感できる。青年期の感情の実行機能のアンバランスさについては非情に興味深い。青年心理学はあまり興味が無かったが今回の例で、結構面白い気がしてきた。心理学を学んだ後に様々な文学を読んだり映画を見たりするのは結構面白いかもしれない。
「心の道具」という具体的なメソッドにより、実行機能(自分をコントロールする力)は鍛えられる。この「心の道具」についてもさらに詳しく学びたいと思った。
Posted by ブクログ
・実行機能は自制心と似た概念で、目標達成のために誘惑を跳ね除ける力
・目標達成に主眼を置いている点において、自制心とは異なる
・実行機能の重要性を裏付ける研究:ダニーデンの長期縦断研究
・実行機能が低いと、健康面・経済面・家庭面で起こす可能性が低くなる
・半年後の学力に影響を与えるのは、IQよりも実行機能
・実行機能には、①感情の実行機能(ラーメンを食べたいけど我慢してサラダランチにする)、と②思考の実行機能(環境が変わった際に無意識の行動を制御せる)がある。マシュマロテストは感情の実行機能を調べたもの
・大人でも実行機能は伸びるが幼児期に比べるとその伸びはわずか。大人は実行機能を伸ばすことよりも、自分がどのような状況で実行機能を働かなくなるかを把握してその状況を避けるなど外部環境を整えるアプローチが有効。簡単な例だとアルコールが好きなら、居酒屋の前を通らないようにするなど。
Posted by ブクログ
自分をコントロールする力を非認知スキルや社会情緒的スキル、実行機能と呼ぶ。主に子どもの実行機能の発達について書かれている。
特にヒトにおいて発達している実行機能だが、これが高い人ほど社会的な成功や健康を手にしやすい。日本ではまだ実行機能への一般的な関心は低いが、世界ではマシュマロテストだけでなく様々な研究が進んでいる。そして青年期は実行機能の発達の大きな岐路であり、人生を大きく左右する。要因としては遺伝的なものもあるが環境的なものがより重要。
なお、大人の実行機能を鍛えるのは困難であり、実行機能が低下するような環境に備えたり誘惑を避けたりといった技術的なことが手段が必要。
Posted by ブクログ
知能指数(IQ: Intelligence Quotient)と実行機能(EF: Executive Function)の比較で、実行機能はその人の経済力や健康状態を将来的に左右する重要な指標であることを丁寧に説明した好著だ.実行機能はIQに比べてあまり知られていない.IQは人生の中で変化しないが、実行機能はやり方を工夫すると向上する由.感情の実行機能と思考の実行機能があり、数多くの事例を紹介しているが、それぞれ参照文献を例示しているのは、研究者の常道だと感じた.実行機能に留意した教育が実際に始まっていることも紹介されており、この用語がポピュラーになることを期待している.
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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