森口佑介のレビュー一覧

  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    実行機能の代表的研究者が当事者にQ&A形式で語る「非認知能力」のおはなし。まず1章と7章を読んで,気になるトピックがあれば2~6章を読んでいくといいのでは。高校生対象の出前講座とかで出て来そうなQ。いや出前講座とかでQが出ることはあまりないな。10代らしい悩みは発達に伴う自分の自由意志では統制できない理由があることで少しほっとするかも。だからといって倫理的な免罪符ではない。うまくやろうとするよりも,失敗して悶絶して成功して歓喜してまた失敗して…。自分がいる環境(人,時代,いろいろ)の縁が大きいな。

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    2024年04月28日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    子育てにおいて非認知能力という言葉が重要視され、様々な関連本が出版されていますが、この本では、発達心理学の専門家が、現時点で有効とされている研究データや論文を基に解説しています。それ故に断言する言葉遣いが少ない印象でした。
    子育てに「成功した」方の体験談に基づく本も良いのですが、こちらの本は冷静且つ分かりやすい例えや言葉を選んで書かれているので、個人的にはこちらの方が説得力あるように感じました。
    そして実行機能の健全な発達には何が必要か、答えは意外とシンプル。情報に振り回されて疲れている人にとっては肩の荷を降ろせる内容。

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    2023年10月02日
  • 10代の脳とうまくつきあう ――非認知能力の大事な役割

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    データや文献などをもとに、10代から寄せられた質問に答えていくという方式。説得力はあるが、結局、以前から一般的に言われていたことを実行しなさいということであった。

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    2023年09月19日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    ネタバレ

    非認知スキルの基本的なところ

    ①虐待や体罰など、子どもに悪影響になるようなことは絶対に避ける
    ②子どものことをしっかりと見つめ、子どもとの関係性を大事にし、安全で安心した生活ができるよう環境を整備する
    ③子どもの力を信じ、親が先回りせず、後ろから支える
    ④しっかりとした生活習慣を築かせる

    子どもの独り言について
    本来考えるために用いられる言葉を発生している状態。
    独り言を言うように奨励することで、実行機能は向上する。

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    2023年08月26日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    非認知スキルとは何ぞや。

    賢い(認知スキル)だけじゃ世の中わたっていけないんだよ、と言う時の世の中をわたっていく力なのかなと思いながら読んでいた。

    今回もっとも重点的に扱っているのは、目標を実行する力。
    そのためには、自分の欲求や感情を抑制しないといけないこともあるし、他の人と合わせたり、考えをうまく伝えていく必要もあるだろう。

    じゃあ、この非認知スキルって発達段階上、どんな風に形成されるんですか、とか、このスキルの成長はどんな要因で疎外されてしまうんですか、という話が続く。

    特に、発達段階に応じて身についていきそうなスキルなのに、思春期において、このスキルがあえてブレを見せる所が面白い。
    リスキーであることもまた、自分の殻を破っていくためには必要ということか。

    他の人のレビューにあるように、このスキルを鍛えていくための具体的方法については薄い。
    大人に至っては、もう非認知スキルがいる時を意識して、そこに向けて集中するしかない!みたいな、ちょっと悲しい結果もあり……。

    でも、世間をうまくわたっていく、という意味で捉えるなら、年齢を追うごとに熟されている部分ってあるように思うのだけど。
    あれはスキルというより、経験知ということか?

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    2020年05月30日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    <目次>
    はじめに
    第1章  実行機能とは?
    第2章  自分をコントロールすることの重要性
    第3章  実行機能の育ち方
    第4章  自分をコントロールする仕組み
    第5章  岐路となる青年期
    第6章  実行機能の育て方
    第7章  実行機能の鍛え方
    第8章  非認知スキルを見つめて

    <内容>
    「実行機能」=「目標を達成するために、自分の欲求や考えをコントロールする能力」。心理学で有名な「マシュマロテスト」などで確認することができる(が、このテストも含めて「再認性」が難しく、必ずしも正答ではないらしい)。
    ストレートに説いてくれるので分かりやすい本である。が、「だからどうなの?」という気もする。

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    2019年12月12日
  • 自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学

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    非認知能力、わけても実行機能が重要であり、これこそが自分自身をコントロールする源であるとの論が展開されています。また、実行機能だけでは十分ではなく、IQなどをはじめとする認知能力との両輪となってこそ、だとも。
    野球やサッカーなどのスポーツにたとえるなら、チームをひとりの人間と見立てると、個々の選手の能力が認知能力、チームとしての戦略が実行機能という対比でしょうか、個人技の優れた選手だけ集めてもうまく戦えないといったことと似ている、、かな?(うまくたとえになっているかな?)
    著者は実行機能にも感情の実行機能と思考の実行機能があり、これがアクセルとブレーキに対応しているとしていて、特に人間の成長過程、とりわけ十代なかばではそのバランスがうまくとれないこともあるが、それも若さゆえの行動力につながる、と説きます。

    実行機能の鍛え方についても言及されていまして、子を持つ世代の方には気になるところかもしれませんが、どちらかというとマクロ的なものといいますか、根本的な生活習慣に関するものが多く、小手先の取り組みやちょっとしたコツ、というものではありません。また、大人になっても鍛えることはできるものの、取り組みに比して効果が少なく、鍛えるよりも自分がどのような場面でどういった行動をとるかを把握し改善すべき行動を回避するよう備えたほうがよいようですね。
    こういった能力については現代の学校教育で育むのはなかなか難しいですね、どうしても知識=IQ・認知能力に偏ったカリキュラムですから。

    本の構成としては豊富なエビデンスを紹介しながら実行機能に関する説明がおこなわれており、専門家でなくても読みやすい内容になっていると思います。
    ただ本作のなかで紹介されているエビデンスを読む限りでは、著者のいう実行機能の”差”は、生育環境が異なる個人間や属する集団が異なる個人間の差であって、生育環境が類似している、あるいは同一集団に属している個人間における差を説明しているわけではないと考えられます。この点、留意のうえ本作を読み進める必要があると思います。なぜなら、読者の多くは自らが生活するうえで属する集団において抜きん出たいという想いを抱えているケースが多いはずだからです(とはいえ本作の内容が価値を失うものではありません)。

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    2019年12月09日