森口佑介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
非認知スキルとは何ぞや。
賢い(認知スキル)だけじゃ世の中わたっていけないんだよ、と言う時の世の中をわたっていく力なのかなと思いながら読んでいた。
今回もっとも重点的に扱っているのは、目標を実行する力。
そのためには、自分の欲求や感情を抑制しないといけないこともあるし、他の人と合わせたり、考えをうまく伝えていく必要もあるだろう。
じゃあ、この非認知スキルって発達段階上、どんな風に形成されるんですか、とか、このスキルの成長はどんな要因で疎外されてしまうんですか、という話が続く。
特に、発達段階に応じて身についていきそうなスキルなのに、思春期において、このスキルがあえてブレを見せる所が面白い。
リスキーであることもまた、自分の殻を破っていくためには必要ということか。
他の人のレビューにあるように、このスキルを鍛えていくための具体的方法については薄い。
大人に至っては、もう非認知スキルがいる時を意識して、そこに向けて集中するしかない!みたいな、ちょっと悲しい結果もあり……。
でも、世間をうまくわたっていく、という意味で捉えるなら、年齢を追うごとに熟されている部分ってあるように思うのだけど。
あれはスキルというより、経験知ということか? -
Posted by ブクログ
<目次>
はじめに
第1章 実行機能とは?
第2章 自分をコントロールすることの重要性
第3章 実行機能の育ち方
第4章 自分をコントロールする仕組み
第5章 岐路となる青年期
第6章 実行機能の育て方
第7章 実行機能の鍛え方
第8章 非認知スキルを見つめて
<内容>
「実行機能」=「目標を達成するために、自分の欲求や考えをコントロールする能力」。心理学で有名な「マシュマロテスト」などで確認することができる(が、このテストも含めて「再認性」が難しく、必ずしも正答ではないらしい)。
ストレートに説いてくれるので分かりやすい本である。が、「だからどうなの?」という気もする。 -
Posted by ブクログ
非認知能力、わけても実行機能が重要であり、これこそが自分自身をコントロールする源であるとの論が展開されています。また、実行機能だけでは十分ではなく、IQなどをはじめとする認知能力との両輪となってこそ、だとも。
野球やサッカーなどのスポーツにたとえるなら、チームをひとりの人間と見立てると、個々の選手の能力が認知能力、チームとしての戦略が実行機能という対比でしょうか、個人技の優れた選手だけ集めてもうまく戦えないといったことと似ている、、かな?(うまくたとえになっているかな?)
著者は実行機能にも感情の実行機能と思考の実行機能があり、これがアクセルとブレーキに対応しているとしていて、特に人間の成長過程、とりわけ十代なかばではそのバランスがうまくとれないこともあるが、それも若さゆえの行動力につながる、と説きます。
実行機能の鍛え方についても言及されていまして、子を持つ世代の方には気になるところかもしれませんが、どちらかというとマクロ的なものといいますか、根本的な生活習慣に関するものが多く、小手先の取り組みやちょっとしたコツ、というものではありません。また、大人になっても鍛えることはできるものの、取り組みに比して効果が少なく、鍛えるよりも自分がどのような場面でどういった行動をとるかを把握し改善すべき行動を回避するよう備えたほうがよいようですね。
こういった能力については現代の学校教育で育むのはなかなか難しいですね、どうしても知識=IQ・認知能力に偏ったカリキュラムですから。
本の構成としては豊富なエビデンスを紹介しながら実行機能に関する説明がおこなわれており、専門家でなくても読みやすい内容になっていると思います。
ただ本作のなかで紹介されているエビデンスを読む限りでは、著者のいう実行機能の”差”は、生育環境が異なる個人間や属する集団が異なる個人間の差であって、生育環境が類似している、あるいは同一集団に属している個人間における差を説明しているわけではないと考えられます。この点、留意のうえ本作を読み進める必要があると思います。なぜなら、読者の多くは自らが生活するうえで属する集団において抜きん出たいという想いを抱えているケースが多いはずだからです(とはいえ本作の内容が価値を失うものではありません)。