菊池良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容にはそれほど触れないまま村上春樹軸で進行する設定。「神の子どもたちはみな踊る」を課題で読んだタツヤが、ノルウェイの森を手に取り、それをきっかけに本を読み始める。それより前の作品も読んだらしいが(タイトルのみ挙げられている)作中では騎士団長殺しからリアタイすることになる。本好きの彼女に導かれ、本を読む楽しみに目覚めた学生の読書ライフと、時を経て現在の状況が描かれる。
村上作品がメインになるわけではなく、当時の同年代の作品が、帯の文章より簡単に登場する。
「花束みたいな恋をした」のような展開になっているのだが、ここで村上春樹の新作登場。その感動を今一度彼女と‥
さくさく読めるけれど、この感じ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ東京に元々生まれた大学生と、地方から上京して一人暮らしをする大学生。その間にあるものがこうも関係を拗らせる原因になってしまうこと、そこを理由としたことに東京出身の作者はその二者の間にある歪みを知っているのではないかと思った。
"ぼくは森のなかに迷い込んだのかもしれない。ノルウェイの森じゃない。読書の森に"
ここの表現が秀逸で好きだ。
あの2人はこれからどうなってしまうのだろう。
再会するのだろうか。それとも、もう別れたままなのか。
"本当は出会うはずじゃなかった"
Twitterを通して知り合った関係性を私も持っている。もしTwitterがなければ -
Posted by ブクログ
「世界のあちこちに散らばった本好きが、ツイッターを通して点が線となって繋がっているのだ。まるで星座のように。」
著者の菊池良さん(初めまして!)が、読者アカウントをやっている人に向けて書いたというくらいで、まだまだ日は浅いけど読書アカをしている私にピッタリだった!
大好きなインスタアカウントをやられている方の投稿を見て手に取ったというのも、さらにこの本を読むきっかけとしてピッタリでっ!!
最近久しぶりに読んだ、とってもとってもライトな小説だったんだけど、「たまには悪くない〜!キュンッ」と読んでいたら…
そうくるか。
「読書」で誰かと繋がるってどういうこと?を考えた。
本当だったら繋が -
Posted by ブクログ
面白かった。
知っている作家や雑誌などは、確かに、とニヤリとしながら読んだ。
村上春樹なんかはよくこういったネタに使われるが、本書はなかなか見ない作家や媒体も取り上げ、多岐に渡る。見事な書き分けに感心するとともに、そうか作家とはこれほど個性があるものなんだな、と、取り上げられた作家たちに改めて唸った。
自分はこういったネタは軽くさっと流したいため、個人的にはもう少し短くても良かったかな。書き分けには感心するが、後半はただの悪ふざけのように見えるものも多数で、徐々に好奇心と感心が薄れ、飽きがきてしまった。まあ作者ら的にはそもそも悪ふざけなのかもしれないが…。ネタものは引き際が大切かなぁと、思っ -
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Posted by ブクログ
歌手や芸能人のモノマネの『文体』バージョンだ!
そういう視点で読んでみると、モノマネ番組見てる時と同じ感想になり面白い。(モノマネ番組大好きです)
元ネタを知ってる人だと似てる似てないだの評価したり、これはかなりデフォルメしてるな!なんてのもわかる。
知らない人の場合はその人本人の文章に惹かれれば面白く感じるし、そうじゃなきゃつまらない。
自分にとって昔の人なら、名前は知ってるけどこんな文章書いてるのねぇ、なんて思って、自分にとって好きな人なら、全然似てないし、こんな文章書かないし!と腹が立ってくる。
この発想を閃いた時点で成功だし、実行に移した事がすごい。本好きには是非おすすめしたい本 -
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