菊池良のレビュー一覧

  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    まさに、この作家さんならこういう書き方するよなというツボをおさえた本で、よくもこんなんい特徴をとらえているなと思いました。
    村上春樹の、「完璧な湯切りは存在しない」はしょっぱなから笑っちゃいましたw
    他にも知らない作家さんでも、こういう書き方するんだなーというのが感じられたし、池上彰や吉田豪の対話式の記載も面白いし、ウィリアム・ギブソンの文章の読みづらさも見事ですw

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    2020年08月05日
  • 芥川賞ぜんぶ読む

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    著者の菊池良さんが、これまでに芥川賞を受賞した作品をすべて(84年間180作品)読んで、レビュー考察した一冊。昭和時代の作品はほとんど読んだことのない作品だったが、ネタばれなしのあらすじ+著者の考察・他の作品紹介などがコンパクトにまとまっていて非常に面白かった(未読の作品が多くあったので、少しずつ読んでいきたい)。第二次世界大戦の近辺では戦争関連の作品が多く、その後の高度経済成長期にはお仕事小説が多くなり、最近はコンビニやビットコインなどを題材にした作品もでてくる芥川賞受賞作は、時代の写し鏡だと思った。

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    2020年06月21日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX

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    著者2名が分担して120名の文豪の文体模写をしているので、どちらが誰を担当しているのか見分けてみるのも楽しい、とあとがきまで読んで気付いた。ただカップ焼きそばを作るだけでなくてたまに失敗するのがいいし、力技、ネット関連のネタには笑ってしまった。有名な作家の有名な本が多くて、読んだことのあるものが多いとその分だけより楽しめるだろう。

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    2019年03月04日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX

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    こっちのほうがより面白かった。全部読んだわけじゃないけど。
    まえがきの村上春樹具合が前作よりよりよくなっていて面白かった。

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    2018年01月06日
  • 世界一即戦力な男

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    引きこもりだろうが何だろうが、並外れた行動力のある人だってこと。その行動力がちょっと変な方向に向いてたってこと。

    笑いを誘う文章力もピカイチ

    二代目水嶋ヒロの「俺の前世はチェゲバラだ」は菊池君の作品ではないけど
    「愛と勇気とダルビッシュ」のくだりには本当に吹いた。


    好き嫌いはあるだろうけど私はこの人のセンス好きです。

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    2014年09月02日
  • 本読むふたり

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    Twitterでの読書垢の恋愛を描いた作品がこの世にあるなんて…

    大学生から読書をはじめて読書アカウントという世界を知った主人公。もう共感できる描写ばかりで。

    終わり方は人に委ねられる形だが、これこそ読書垢での他の感想が知りたくなるように読者に投げらつけられたようなものなのかも。

    主人公が同い年であるのも、感情移入しやすかった。

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    2025年11月17日
  • 本読むふたり

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    読みやすかった。たくさん本のタイトルが出てきて、親近感というか、楽しかった。村上春樹は食わず嫌いで読んだことなかったので、読んでみたくなりました。

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    2025年11月09日
  • 本読むふたり

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    本を読む楽しさが詰まってた。確かに今から始めてあの感動を体験できるなんて羨ましいと思える本がある。可愛いお話でした。

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    2025年11月07日
  • 本読むふたり

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    内容にはそれほど触れないまま村上春樹軸で進行する設定。「神の子どもたちはみな踊る」を課題で読んだタツヤが、ノルウェイの森を手に取り、それをきっかけに本を読み始める。それより前の作品も読んだらしいが(タイトルのみ挙げられている)作中では騎士団長殺しからリアタイすることになる。本好きの彼女に導かれ、本を読む楽しみに目覚めた学生の読書ライフと、時を経て現在の状況が描かれる。
    村上作品がメインになるわけではなく、当時の同年代の作品が、帯の文章より簡単に登場する。
    「花束みたいな恋をした」のような展開になっているのだが、ここで村上春樹の新作登場。その感動を今一度彼女と‥

    さくさく読めるけれど、この感じ

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    2025年11月03日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    文体を知らない文豪が多いのは自分の教養不足だなと反省。インスタント焼きそばを作るという一点に絞って話が繰り返された為気に入ったページと比較したりしながら読むことが出来る。
    文豪書体に留まらず、官能小説風に描写されたり、ドラマをもじったスタイルもありサクッと読める。
    心踊るという本ではないけど、暇つぶしにおすすめ。

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    2025年10月16日
  • 本読むふたり

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    ネタバレ

    東京に元々生まれた大学生と、地方から上京して一人暮らしをする大学生。その間にあるものがこうも関係を拗らせる原因になってしまうこと、そこを理由としたことに東京出身の作者はその二者の間にある歪みを知っているのではないかと思った。

    "ぼくは森のなかに迷い込んだのかもしれない。ノルウェイの森じゃない。読書の森に"

    ここの表現が秀逸で好きだ。
    あの2人はこれからどうなってしまうのだろう。
    再会するのだろうか。それとも、もう別れたままなのか。

    "本当は出会うはずじゃなかった"
    Twitterを通して知り合った関係性を私も持っている。もしTwitterがなければ

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    2025年09月24日
  • 本読むふたり

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    「世界のあちこちに散らばった本好きが、ツイッターを通して点が線となって繋がっているのだ。まるで星座のように。」

    著者の菊池良さん(初めまして!)が、読者アカウントをやっている人に向けて書いたというくらいで、まだまだ日は浅いけど読書アカをしている私にピッタリだった!

    大好きなインスタアカウントをやられている方の投稿を見て手に取ったというのも、さらにこの本を読むきっかけとしてピッタリでっ!!

    最近久しぶりに読んだ、とってもとってもライトな小説だったんだけど、「たまには悪くない〜!キュンッ」と読んでいたら…

    そうくるか。

    「読書」で誰かと繋がるってどういうこと?を考えた。
    本当だったら繋が

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    2025年09月24日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    面白かった。
    知っている作家や雑誌などは、確かに、とニヤリとしながら読んだ。
    村上春樹なんかはよくこういったネタに使われるが、本書はなかなか見ない作家や媒体も取り上げ、多岐に渡る。見事な書き分けに感心するとともに、そうか作家とはこれほど個性があるものなんだな、と、取り上げられた作家たちに改めて唸った。

    自分はこういったネタは軽くさっと流したいため、個人的にはもう少し短くても良かったかな。書き分けには感心するが、後半はただの悪ふざけのように見えるものも多数で、徐々に好奇心と感心が薄れ、飽きがきてしまった。まあ作者ら的にはそもそも悪ふざけなのかもしれないが…。ネタものは引き際が大切かなぁと、思っ

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    2025年06月01日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    その人らしい文体というものがあることを見せつけられる。カップ焼きそばの作り方というコンテンツをいかに表現し伝えるか(伝える意図がないものも),ある種のデザインだ。自分自身では気づかなくても自分らしい文体があるのだろう。私は断言しない文末が多い気がする。あと,小さい「あ」を使うことも多い。口癖の文章版みたいなものか。あ,疑問文形式も多い。「か」とよく使う気がする。話すときは「ね」がつきやすい。

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    2025年04月05日
  • タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門

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    そういえばあの作家は大学の先輩だったなとか、自分の世代の頃の時事ネタに懐かしさもあり、うまいこと歴史をかいつまんで紹介してあるのですぐ読み終えた。
    読んだことのない作家、作品に食指が向いたが果たして読むだろうか...

    (ちょうど先週、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部先がテレビで放映されていたのを観終わったところで、「タイムスリップ先でその世界の人物を干渉してはならない」などのディテールが、まさにBTTF過ぎてタイムリーだった。お爺さんと少年のタイムスリップモノなんて、まるでそのまんまではないか)

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    2025年02月26日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    歌手や芸能人のモノマネの『文体』バージョンだ!

    そういう視点で読んでみると、モノマネ番組見てる時と同じ感想になり面白い。(モノマネ番組大好きです)

    元ネタを知ってる人だと似てる似てないだの評価したり、これはかなりデフォルメしてるな!なんてのもわかる。
    知らない人の場合はその人本人の文章に惹かれれば面白く感じるし、そうじゃなきゃつまらない。
    自分にとって昔の人なら、名前は知ってるけどこんな文章書いてるのねぇ、なんて思って、自分にとって好きな人なら、全然似てないし、こんな文章書かないし!と腹が立ってくる。

    この発想を閃いた時点で成功だし、実行に移した事がすごい。本好きには是非おすすめしたい本

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    2025年02月11日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    カップ焼きそばめちゃくちゃ食べたくなる!
    なので読み始める前に、買い置きは必須です。

    なんとなくわかる、っぽいなぁ、というレベルからそうかな?と思うレベルまであるけれど、総体的には文体の模写がうまい。
    あまりにも文学的だったり理屈っぽかったりしてその度に内容をよく理解しようと頭を回転しかけて、待て待て、となる。
    やきそばの作り方だ、所詮。

    個人的に笑ったのは落合陽一かな。
    なんか難しい単語織り交ぜて難しいこと言ったように見せかけて、その実やきそばの作り方でした、なんてね。これがまた似てるから可笑しい。

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    2024年12月25日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    全ページカップ焼きそばの作り方しか書いていないにもかかわらず、文豪や著名人の文体等の特徴をうまく捉えていて、飽きさせないのがすごい。

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    2024年05月15日
  • もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

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    なるほど〜たしかに面白かった。文豪たちの名著とされるものをなんとなくかじった人ならきっと楽しめるはず。かなりリアル。

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    2023年11月10日
  • めぞん文豪(1)

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    太宰治が主人公とし、各文豪がシェアハウスで織り成す日常をテーマにした漫画です。そこかしこに各人のストーリーを散りばめているので知っていればわかるもの、わからなくてもそれなりに楽しめる作品だった。ただ、まとめとした内容としては平凡に感じたのとキャラを美化するのはいいとして、武者小路実篤の塩梅が笑。とにかく、娘たちに文豪への興味が湧いてくれたならば良いかとの購入でしたのでわりと当たりな作品でした。

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    2023年05月29日