タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門

タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門

1,584円 (税込)

7pt

小説を読まずにわかる日本文学入門。

芥川賞は、「戦後日本人の歴史」そのものだった。

前代未聞の「文学エンターテインメント」!!


たとえばマーケティングや経営戦略の入門書に、「とにかく原典を読んでください」というものは少ないでしょう。しかし、「文学の入門書」だけは「とにかく読みましょう」というものが多い。そりゃそうです。文学は、読まないとわからない。体験しないとわからない。でも、それが文学好きと文学嫌いとの断絶を助長している側面があるのではないでしょうか。

本書は、1冊も小説を読んだことのない少年が、文学好きな科学者と一緒にタイム・マシンに乗って、歴代芥川賞受賞作家に会いに行く設定のストーリー形式で進みます。

主人公は、作品が生まれる瞬間や作者のその後に「実際に立ち会い」、文学への理解を深めていきます。そして、芥川賞とその時代背景にある日本の高度経済成長、民主主義、政治の変遷、都市と辺境、日米関係、ポップカルチャーやインターネットの台頭などを同時に振り返ります。

文学の意義やおもしろさ、日本の戦後史と芥川賞の関係、そして「人間と文学」の関係まで明らかにする「教養としてのエンタメ文学」です。

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タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月31日

    博士と少年がタイムマシンに乗って、芥川賞の歩みを分かりやすく説明してくれています。

    自分も昔にタイムスリップしている気分で楽しかったです。芥川賞をとった初めの方の作家や作品について、ほとんど無知で目から鱗でした。

    芥川賞をとれなかった太宰治は、さぞかし悔しかっただろうなあ。

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    Posted by ブクログ 2023年04月25日

    もったいぶらないで、解りやすく平易に纏めてあるので、とても読みやすかった。芥川賞とは言ってますが、戦後の純文学全般に渡って解説してくれていて、入門書としても十分でした。

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    Posted by ブクログ 2023年12月10日

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    私のような純文学を読み始めた初心者が
    歴代重要作家たちを、流れと繋がりを持って
    楽しく知ることができる本


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    「小説を読む前」にわかる日本文学入門。

    芥川賞は、「戦後日本人の歴史」そのものだった。

    前代未聞の「文学エンターテインメント」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    現代文学について知りたくて手に取ったら、読みやすくて面白いやら、読んでみたいセンセーショナルな作品が沢山紹介されているやらで、大満足だった。文豪は書き出す前に読みまくっているということがよく分かった。私も、又吉のように国語便覧で文豪の系譜を辿りながら、気になった作品をどんどん読んで、お気に入りのジャ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月22日

    芥川賞受賞者/作品という軸で日本の文学史を眺めてゆく視点が新鮮。菊池寛が設立した当時から、戦後の高度経済成長期、バブル期、ポップカルチャー、失われた30年と、時代性を映し出す文学作品たち。作家の連綿と連なる一本の糸を実感する。

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    Posted by ブクログ 2022年05月16日

    全歴史を紐解こうと思うと、かなり膨大な量になってしまってしり込みしがちだけど、本作くらい簡便に纏められると、ちょっと手に取るにももってこい。全編会話形式だから、サクッと読み通せるし。主たる受賞作家とか、意外に取っていない人とか、それなりに取り上げられているし、まつわるエピソードも結構興味深い。直木賞...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月26日

    斜め読みで失礼。
    受賞作家とその時代。受賞作以外評価されない作家や話題性にバラつきがあるけど、やはり天下の芥川賞。その中から選りすぐってこちらに取り上げられた作品と作家というだけあって各々のエピソードを面白く読みました。

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    Posted by ブクログ 2022年03月25日

    芥川賞とその時代背景をざっくりおさらいしてくれる。
    博士と少年、タイムマシンであたふた、ていう手垢つきまくった設定でずっといくので、それがちょっと苦手でした。。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年01月04日

    『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』の著者による芥川賞入門書。

    博士と少年がタイムマシンで過去に行って芥川賞受賞時の雰囲気を伝える、という内容でまずは石原慎太郎。

    まず石原慎太郎から始まるのがとても良い。芥川賞創設から入るとそこでお腹いっぱいになってしまうし、慎太郎本人は知事とし...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年02月03日

    「芥川賞」の歴史ってことをザックリなのかと思っていたけれど、タイムマシンに乗ってあちこち覗き見状態、だけど面白み満載。
    想像した内容ではなかったけれどこれはこれで楽しめた。

    私の推しの作家さん、何人も載ってないので残念。

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