タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門

タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門

1,760円 (税込)

8pt

小説を読まずにわかる日本文学入門。

芥川賞は、「戦後日本人の歴史」そのものだった。

前代未聞の「文学エンターテインメント」!!


たとえばマーケティングや経営戦略の入門書に、「とにかく原典を読んでください」というものは少ないでしょう。しかし、「文学の入門書」だけは「とにかく読みましょう」というものが多い。そりゃそうです。文学は、読まないとわからない。体験しないとわからない。でも、それが文学好きと文学嫌いとの断絶を助長している側面があるのではないでしょうか。

本書は、1冊も小説を読んだことのない少年が、文学好きな科学者と一緒にタイム・マシンに乗って、歴代芥川賞受賞作家に会いに行く設定のストーリー形式で進みます。

主人公は、作品が生まれる瞬間や作者のその後に「実際に立ち会い」、文学への理解を深めていきます。そして、芥川賞とその時代背景にある日本の高度経済成長、民主主義、政治の変遷、都市と辺境、日米関係、ポップカルチャーやインターネットの台頭などを同時に振り返ります。

文学の意義やおもしろさ、日本の戦後史と芥川賞の関係、そして「人間と文学」の関係まで明らかにする「教養としてのエンタメ文学」です。

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タイム・スリップ芥川賞―――「文学って、なんのため?」と思う人のための日本文学入門 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2025年上半期の芥川賞、直木賞、
    どちらも、「該当作なし」というニュースをちょうど視た。

    この本は、タイムマシンに乗って、小説を全然読んだことのない少年と、文学好きの科学者が、歴史的瞬間の時代に立ち会う。
    一緒にタイムスリップしたような臨場感たっぷりで、とても楽しめた。

    子供でも読みやすいので

    0
    2025年07月17日

    Posted by ブクログ

    博士と少年がタイムマシンに乗って、芥川賞の歩みを分かりやすく説明してくれています。

    自分も昔にタイムスリップしている気分で楽しかったです。芥川賞をとった初めの方の作家や作品について、ほとんど無知で目から鱗でした。

    芥川賞をとれなかった太宰治は、さぞかし悔しかっただろうなあ。

    0
    2024年01月31日

    Posted by ブクログ

    もったいぶらないで、解りやすく平易に纏めてあるので、とても読みやすかった。芥川賞とは言ってますが、戦後の純文学全般に渡って解説してくれていて、入門書としても十分でした。

    0
    2023年04月25日

    Posted by ブクログ

    文学の流れをなんとなく知ることができた。

    もっと詳しく知りたいと思ったが、読みやすくて気づいたら読み終わっていたのでよかった。

    読書の幅も広がりそうです。

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ


    読んで良かったです。
    今まで芥川賞は聞き馴染みがある言葉でしたが、それまでの歴史を知ることができてよかったです。

    口語形式で読みやすく、その時の時代背景も描写されていたので新しい発見もあり楽しめました!

    又吉さんの読書という趣味を見つけたことで僕の人生から退屈という概念がなくなったという言葉印

    0
    2025年06月14日

    Posted by ブクログ

    過去の芥川賞作品と作者、時代背景を会話形式で知ることができた。
    「流行り物は読まなくてもいい」と言う人もいるが、芥川賞からは多くの大御所が生まれており、古典となり得る力を持つと感じた。作品には当時の社会が色濃く反映され、時代を読む面白さがある。プロが選ぶ芥川賞作品は、やはり間違いない。全受賞作を読み

    0
    2025年04月13日

    Posted by ブクログ

    大まかな理解に留まっていた芥川賞の流れと全貌を知られて良かった。又吉は思ったよりずっとすごい人であることがわかる。芥川賞作品を読んでいきたい。

    0
    2024年12月19日

    Posted by ブクログ

    賞の発足から平成までの芥川賞と日本文学の重要人物と作品と背景をわかりやすく解説されている。これを見るとやはり平成以降は日本文学って元気がなくなったんだなあと思わないでもない

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    ⚫︎受け取ったメッセージ
    私のような純文学を読み始めた初心者が
    歴代重要作家たちを、流れと繋がりを持って
    楽しく知ることができる本


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)

    「小説を読む前」にわかる日本文学入門。

    芥川賞は、「戦後日本人の歴史」そのものだった。

    前代未聞の「文学エンターテインメント」

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    現代文学について知りたくて手に取ったら、読みやすくて面白いやら、読んでみたいセンセーショナルな作品が沢山紹介されているやらで、大満足だった。文豪は書き出す前に読みまくっているということがよく分かった。私も、又吉のように国語便覧で文豪の系譜を辿りながら、気になった作品をどんどん読んで、お気に入りのジャ

    0
    2023年11月14日

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