エレン・ダトロウのレビュー一覧

  • ラヴクラフトの怪物たち 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    個人的に「非弾性衝突」が好き。 高次元の存在が低次元に堕とされ、それを認められずに日に日に衰弱していくのと、そこから今の自分を認めて堕ちていくだろう先が示唆されてるの良い興奮する。 あと「世界が再び終わる日に」も地味に好き。人狼主人公は珍しい。というかクトゥルフ世界の人狼って何だろう。

    0
    2025年03月04日
  • 穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート

    Posted by ブクログ

    まさにシャーリイ・ジャクスンが書きそうな話だなってものもあったし、書きそうにはないけどこれはこれで面白いなという話もあった。

    特に好きなのは「パリへの旅」、「抜き足差し足」。
    心がひんやりするシャーリイ・ジャクスンらしさがある話でとても良かった。

    他にも「冥銭」、「鬼女」、「晩餐」も好き。

    0
    2024年08月14日
  • ラヴクラフトの怪物たち 下

    Posted by ブクログ

     ラヴクラフティアン・フィクション――それは、「クトゥルー神話」も内包する、ラヴクラフトが創造した世界観に基づく創作品であり、かつ創作活動全般を指す造語です。本書は2014年に米国で刊行された、ラヴクラフティアン・フィクション・アンソロジーの邦訳です。創造者であるラヴクラフトの作風とも啓蒙者であるダーレスの作風とも異なる、いずれも個性豊かな新時代の作品の数々。下巻はエルヴィス・プレスリーが蘇ったミイラ男と対決する奇作『ババ・ホ・テップ』などで知られるランズデールの『血の色の影』など10作を収録。

     以下、なるべくネタバレなしの各話感想。
    ---------------------------

    0
    2023年08月22日
  • ラヴクラフトの怪物たち 上

    Posted by ブクログ

     本書は2014年に米国で刊行された、クトゥルフ神話小説アンソロジーの邦訳です。創造者であるラヴクラフトの作風からも啓蒙者であるダーレスの作風からも外れた、いずれも個性豊かな新時代のクトゥルフ神話。上巻は『ドラキュラ紀元』で知られるキム・ニューマンの『三時十五分前』など8作を収録。
     以下、なるべくネタバレなしの感想。
    ---------------------------------------------------------
    『世界が再び終わる日』(ニール・ゲイマン/1994)
     "それ"があった次の日の朝は、決まって二日酔いのような不快感に塗れている。吐き出した胃

    0
    2022年12月04日