有川ひろのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
映像関係の仕事にあこがれた青年が、やっと映像関係の現場の仕事に働くことができ、いい映画・ドラマを作ろうと頑張る物語。
有川さんの作品は純粋で読んでいて気持ちがいいから大好きです。
今回も概ねすっきりとした話でとてもよかった。
過酷な現場だけどイマジンして、乗り越えていくことろ
いい現場・悪い現場も両方描写していること
強面だけど、性格はかなりいい社長・先輩
少し残念だったなっと思うのは、終わりの東京ロングデーのシリーズが、続編決定されずに悲しい雰囲気で終わってしまったことかな。
良井の幸へのストレートな愛の表現は面白かったけど。
惚れました。嘘です。ずっと前からです。
っていう感じ面白かっ -
Posted by ブクログ
何者なのかさえわからないまま、ストーリーが始まっていく。
わかっているのは、沖縄という場所だけ。
沖縄の独特な食文化を絡ませ、観光名所と共に辿る過去と今。
子供以上に子供な父と、亡くなった母。母が亡くなって1年ほどで再婚して出来た、新しいおかあさん。
それぞれが抱える思い、葛藤、遠慮、配慮。
父はあまりに弱すぎて、現実から逃げているようにしか思えないけれど、家族みんなを「愛している」のは本当で真実で。
父とおかあさんが沖縄の土地を尊重し、敬っていたから、過去への旅も許してもらえたのかもしれない。
父から子へ、子から孫へ。
受け継がれるものはあるけれど、血だけが家族を繋ぐものではなく……。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすくて面白かった。
猫にまつわる話が詰まった短編集。
旅猫リポートの外伝が2作入ってるのが嬉しい。1つはハチが引き取られた先の話で、もう1つが作中で描かれなかったナナのお見合いの話。どっちもめちゃくちゃ面白かった。1つ目の方ではハチ目線で語られてて本編で読んで時と印象が違って面白かった。徐々に悟の事を忘れてたハチが悟の名前を聞いて思い出してくれたのが嬉しかったし、悟を迎えに行くために散歩をするようになって、そこで事故にあってしまったのが悲しくてめっちゃ泣いた。
2話目も良かった。悟の人柄の良さとかがいっぱい描かれていて本当に優しい奴だなって思った。悟がずっと大事にしていた写真のエピソード -
Posted by ブクログ
「旅猫レポート」を読後、そのまま手に。
続篇である外伝が2話あって、気になっていたハチのこともわかったし、旅猫リポートにででこなかったもう一人のナナのお見合い相手も登場。
切なく泣ける話
心暖まるお話もある短編集。
「みとりねこ」という名の通り飼い主の看取りを全力でしたのは、「旅猫リポート」のナナだ。
だけど、この本を読んで飼い猫達はみんな飼い主を看取りたいと思いながら暮らしているのかも…と思った。
ヒトは長ければ100年近く生きる生きものだけれど、野良猫は5年、飼い猫でも15年ほどの生命。
ヒトは歳を取るとペットの世話ができないからと、高齢になってからペットを飼わなくなるものだ。
だか -
Posted by ブクログ
やっぱり有川浩のお仕事小説は素敵だなぁ。
こんなにもたくさんの人が関わって映像作品はできているんだと、当たり前のことながら全く意識していなかったので新鮮で、興味深かった。
有川浩のあの作品じゃん、みたいなのがゴロゴロしていて、その小説をまた読みたくなっちゃった。
きっと自分の作品が映像化されることで感じたリアルな気持ちややり取りが反映されてるんだろうけど、どこまでリアルでどこからが創作なんだろうと思いつつ、有川浩はその境目が上手いよなぁと改めて思った。嫌な思いをする原作者さんが少しでも減りますように。
原作の映像化、私は苦手で、有川作品はわりといい映像化が多くてわりかし見てるけど、「いやこのキ -
Posted by ブクログ
猫と人との愛情あふれる感動的な短編集、全7編。
猫と人との絆や命の儚さ、愛の大切さを考えさせられた。
表題作の『みとりねこ』は、猫の浩太(こうた)と飼い主である桜庭家の次男、浩美(ひろみ)の心温まるストーリー。
猫の浩太は、浩美よりも1日でも長く生きたいと願い、そのために肉球はんこの練習に励む。
その拇印に隠された思いには、多くの人が心を打たれるだろう。
猫と人の時間は異なる。
生命の短さや、かけがえのない猫たちとの日々の思い出を通じて、私たちに何が大切かを問いかける内容になっている。
さらに、前作『旅猫リポート』のキャラクターたちが再登場するのが懐かしい。
この作品は、それぞれの短