有川ひろのレビュー一覧
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現実と夢が入り混じったようなストーリーだが、母親のどこまでも深い愛情が描かれている。
母親孝行する目的で沖縄に帰省した主人公・リョウ。母親に従い沖縄各地を旅する中で、自分が実の母を病気で亡くしてすぐに沖縄に移住した父が許せず、そしてそこで母になった人のことも許せずにいたことを思い知る。移住して間も無く、父は不慮の事故で亡くなり、リョウは母親孝行もせずに沖縄を離れ寄り付かなくなった。そんなリョウに対して、どんな思いを抱いていたのか、それに対して自分はどうだったのか、帰省の3日間で数々のことを知ることになる。素直に思いを打ち明けるのは難しいが、そこに隠れた愛情は計り知れない。 -
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ネタバレ本書を含め、この著者はあまり深く考えることなくサクサクっと読める感じが割と好み。
あらすじとしてはかつて映像系の仕事に憧れたアラサーの青年がひょんなことから制作会社に拾われて、日々奮闘するというもの。個人的には社名につけられた「殿浦イマジン」の如く、想像力を働かせて場を和ませたり、困難に向かう姿は、純粋に人生の中でも大切な考え方を学ぶいい機会になったと思う。
主人公の良井を含め、主要な登場人物の殆どが変に屈折していなく真っ直ぐな性格というところが冒頭に書いた通りで読んでて疲れない。
逆に言えば、刺激は少ないわけだが…それもよし。 -
Posted by ブクログ
映像関係の仕事にあこがれた青年が、やっと映像関係の現場の仕事に働くことができ、いい映画・ドラマを作ろうと頑張る物語。
有川さんの作品は純粋で読んでいて気持ちがいいから大好きです。
今回も概ねすっきりとした話でとてもよかった。
過酷な現場だけどイマジンして、乗り越えていくことろ
いい現場・悪い現場も両方描写していること
強面だけど、性格はかなりいい社長・先輩
少し残念だったなっと思うのは、終わりの東京ロングデーのシリーズが、続編決定されずに悲しい雰囲気で終わってしまったことかな。
良井の幸へのストレートな愛の表現は面白かったけど。
惚れました。嘘です。ずっと前からです。
っていう感じ面白かっ -
Posted by ブクログ
何者なのかさえわからないまま、ストーリーが始まっていく。
わかっているのは、沖縄という場所だけ。
沖縄の独特な食文化を絡ませ、観光名所と共に辿る過去と今。
子供以上に子供な父と、亡くなった母。母が亡くなって1年ほどで再婚して出来た、新しいおかあさん。
それぞれが抱える思い、葛藤、遠慮、配慮。
父はあまりに弱すぎて、現実から逃げているようにしか思えないけれど、家族みんなを「愛している」のは本当で真実で。
父とおかあさんが沖縄の土地を尊重し、敬っていたから、過去への旅も許してもらえたのかもしれない。
父から子へ、子から孫へ。
受け継がれるものはあるけれど、血だけが家族を繋ぐものではなく……。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすくて面白かった。
猫にまつわる話が詰まった短編集。
旅猫リポートの外伝が2作入ってるのが嬉しい。1つはハチが引き取られた先の話で、もう1つが作中で描かれなかったナナのお見合いの話。どっちもめちゃくちゃ面白かった。1つ目の方ではハチ目線で語られてて本編で読んで時と印象が違って面白かった。徐々に悟の事を忘れてたハチが悟の名前を聞いて思い出してくれたのが嬉しかったし、悟を迎えに行くために散歩をするようになって、そこで事故にあってしまったのが悲しくてめっちゃ泣いた。
2話目も良かった。悟の人柄の良さとかがいっぱい描かれていて本当に優しい奴だなって思った。悟がずっと大事にしていた写真のエピソード